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3章 少年期 ~帰還編~

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第62話 総力戦

「ただいま戻りました」


 俺とクラリスとアイクは同時に迷宮の外に出た。


 途中でアイクと合流して一緒に外に出たのだ。


「大丈夫か? 蟻たちはどうした?」


 ジークがそう聞いていたので


「あそこにいた蟻たちは全て倒しました。ただしクイーンアントを倒してもまだまだ蟻たちは2層から上がって来ております。もしかしたらクイーンアントはまだいるかも知れません」


「おお! そうか! クイーンアントは脅威度B-と言っていたな。それを倒せるなんて良くやった!」


「ありがとうございます。しかし下手をすれば三分の一も倒してないかもしれないので、少し休ませてもらってもいいですか?」


「おお、そうだな」


 ジークがそう言うと、隣にいたカーメル辺境伯が


「ご苦労だった。迷宮に潜っていた者達のために迷宮の近くの宿をとってある。もうマリアや他のパーティたちは休んで居る。少しかもしれないがゆっくり休んでくれ。申し訳ないが何かあったらすぐに起こす」


「ありがとうございます。ではこれにて」


 俺たち3人はアルメリア迷宮の近くの宿にて少しの仮眠をとることにした。


 本当はMPを枯渇させた方がMPの回復が早いのかもしれないが、すぐにたたき起こされる可能性があるのでMPは枯渇させなかった。


 そして寝る前に気が付いたのだがレベルが上がっていた。


 1日でレベルが2上がるなんで初めての事だ。アイクは上がっていなかったが、クラリスも上がっていた。


【名前】マルス・ブライアント

【称号】雷神/風王/ゴブリン虐殺者

【身分】人族・ブライアント子爵家次男

【状態】良好

【年齢】6歳

【レベル】17

【HP】49/49

【MP】1687/6177

【筋力】39

【敏捷】45

【魔力】57

【器用】44

【耐久】40

【運】30


【固有能力】天賦(LvMAX)

【固有能力】天眼(Lv8)

【固有能力】雷魔法(Lv2/S)

【特殊能力】剣術(Lv7/B)

【特殊能力】火魔法(Lv2/F)

【特殊能力】水魔法(Lv1/G)

【特殊能力】土魔法(Lv2/F)

【特殊能力】風魔法(Lv9/A)

【特殊能力】神聖魔法(Lv5/B)


【装備】ミスリル銀の剣

【装備】風の短剣シルフダガー

【装備】偽装の腕輪


 思ったよりMPの消費が激しい。魔力制御しないライトニングの消費MPはとんでもなかったのだろう。


【名前】クラリス・ランパード

【称号】-

【身分】人族・ランパード男爵家長女

【状態】良好

【年齢】6歳

【レベル】21

【HP】42/42

【MP】310/320

【筋力】29

【敏捷】29

【魔力】29

【器用】32

【耐久】27

【運】20


【固有能力】結界魔法(Lv2/A)

【特殊能力】剣術(Lv5/C)

【特殊能力】弓術Lv6/B)

【特殊能力】神聖魔法(Lv4/A)


【装備】ディフェンダー

【装備】ミスリル銀の短剣

【装備】魔法の弓マジックアロー

【装備】聖女の法衣セイントローブ

【装備】神秘の足輪ミステリアスアンクレット

【装備】偽装の腕輪


 クラリスは魔法を使っていないのでついに筋力が魔力に追いついてしまった。


 取り敢えずここまでは順調あとはバーンズやへリクの所の奴隷たち、この街の冒険者やカーメル辺境伯の騎士団がいるから少しは楽できるかもしれない。


 そんなことを思いながら、眠りについた。


 ………


 ……


 …


「おい! 起きろ! 蟻たちが来たぞ!」


 蒼の牙のリーダーのバンが俺を起こしに来た。


 どのくらい寝ていたのだろうか? 時計を見ると1時間くらいは寝ていたようだ。


 気になるMPはというと1000ちょい増えて2704だった。1時間で6分の1くらい回復するのか。覚えておこう。


 俺とクラリスとアイクは急いで迷宮の方へ向かうと迷宮の前は大混戦となっていた。


 迷宮の前ではバーンズが蟻たちを倒しまくっているが、如何せん数が多い。まだキラーアントばかりが出てきているがクイーンアントが出現する間近になるとガードアントが出てくると予想される。


 俺はバーンズの左隣に陣取ってキラーアントの相手をする。


 MPは今後絶対に使うので剣術のみで戦うことにした。


 クラリスとアイクは2人で迷宮の入り口の上に昇って天井や壁から出てこようとする蟻たちを射ち落す。


 他の冒険者たちはバーンズの右隣でキラーアントを相手にし、ラルフを中心に戦っていた。


 ちなみにラルフはほぼクラリスと同等のステータスだ。前にも鑑定したが、今も鑑定してみると



【名前】ラルフ・サージェント

【称号】-

【身分】人族・平民

【状態】良好

【年齢】43歳

【レベル】28

【HP】60/64

【MP】10/10

【筋力】33

【敏捷】31

【魔力】3

【器用】27

【耐久】30

【運】1


【特殊能力】剣術(Lv5/C)


【装備】銀の剣


 3年前に鑑定した時よりもステータスが下がっている。


 やはりある一定の年を過ぎるとステータスは下がっていくのだろうか?


 それでもここにいる冒険者の中ではアイクの次にステータスが高い。



 ちなみに最後方でカーメル辺境伯がバーンズの娘でライオンのエリーの首に首輪をつけて戦況を見守っている。


 迫りくる蟻たちを前に俺は必死に魔法を使わずに戦っているが、一撃では倒すことが出来なかった。


 迷宮では自分の目の前に来る敵は必ずトルネードで多少なりともダメージは与えられていたのだが、今はトルネードを使っていないのでどうしてもキラーアントのHPが少し残ってしまう。


 そんな俺を見かねたアイクが


「マルス! これを使え!」


 と迷宮の上から火精霊の剣(サラマンダーソード)を投げてきた。


「ありがとうございます!アイク兄!」


 俺はそう言うと火精霊の剣(サラマンダーソード)を使って蟻たちに斬りかかる。


 するとミスリル銀の剣では一撃で倒せなかったが、火精霊の剣(サラマンダーソード)では一撃で倒せるようになった。


 これで今キラーアントを一撃で倒せるのは俺とアイクとバーンズになった。


 それを見ていたバーンズが


「小僧なかなかやるな。お前は魔術師ではなかったのか?」


 と聞いてきたので


「僕は魔術師だと思いますが、少しなら剣も使えます」


 と言うとバーンズは笑って


「それで少しか! ここにいる剣士の誰よりも太刀筋がしっかりしていると思うがな。リスター連合国に行って然るべき人間に鍛えてもらえば必殺剣の1つでも覚えられるだろう」


 俺は一撃で倒せるようになり、少し余裕が出てきて辺りを見渡した。


 俺とバーンズの所はキラーアントを相手にするだけであればまず安心。


 アイクとクラリスの所も鉄壁。もともとこの2人の装備はかなり強いので心配はしていないが。


 やはり一番心配なのはラルフ率いる冒険者集団だ。


 まぁ蒼の牙、赤き翼がいるから大丈夫だとは思うが、この街の冒険者たちは危ない。


 1発もらったら即撤退しなければならない。


 ちなみに黒い三狼星の3人はジークのそばでジークとマリアの警護をしながらジークの伝令係をしている。戦線が広くなってしまったのでジークの声が通らなくなってきているためだ。またクラリスへの矢の補給もこの3人の誰かがしている。


 少し時間が経つとバーンズが


「おい! この蟻の死体どうにかならないのか!? 邪魔でしょうがない!」


 バーンズは一撃で倒した蟻を後ろに投げつけていたが、面倒になったようだ。

 俺とアイクがファイアで焼くと


「小僧……お前風魔法使いではなかったか?」


 と聞いてきた。


「はい。僕は風魔法使いですが火魔法も少し使えます」


「ほぅ。他にも何か使えるのか?」


 バーンズが値踏みするような顔で俺に聞いていたので


「多少は……まぁ自分のスキルはあまり話したくないのでまた今度の機会にでも……」


 もう絶対にバーンズとは会わないようにしよう。


 そんなやり取りをしているとマザーアントとガードアントが現れ始めた。


「ガードアントという赤い蟻は酸を吐いてくるので気を付けてください!」


 俺は事前に周知されていたであろうことを言った。


 予想通りガードアントはラルフ側の戦線をかき乱した。


 徐々にラルフ側の冒険者たちの戦線が押し込まれて、蟻たちが包囲網を抜け出そうとしている。


 しかし冒険者の後ろには騎士団がいる。多少抜かれても大丈夫だと思いたいが……


 俺も酸攻撃を食らうとかなりのダメージを受けてしまいそうなので風纏衣(シルフィード)を展開して酸を弾く。まぁ風のバリアってところだね。


 ただ風纏衣(シルフィード)は身体能力も上げてくれるのでガードアントも一撃で倒せる。


 バーンズも酸にあたると少しだけダメージを食らう。


 HPが減っても1くらいなのだが、ガードアントの数が凄い。


「ちっ厄介な蟻共め!」


 バーンズはそう言いながら物凄い勢いでガードアントを倒していく。


 バーンズのHPが250/322になり、俺のMPが2500を切り、ラルフ側の戦線がついに突破されてしまったタイミングで迷宮からクイーンアントが現れた。


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― 新着の感想 ―
[一言] >僕は魔術師だと思いますが、少しなら剣も使えます マルスは魔剣士でしょうかね?。
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