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第3話 初めまして異世界さん

そのうち1章を改稿すると思います。主に6歳までの言動を……

 俺が異世界転生してから半年が経った。


 この世界のことが少しだけ分かった。


 まず俺は準男爵家の次男で【マルス・ブライアント】として生まれた。



 父【ジーク・ブライアント】23歳 茶髪イケメン魔導士

 母【マリア・ブライアント】22歳 茶髪美人魔導士

 兄【アイク・ブライアント】3歳 赤髪やんちゃ坊主


 という家族構成である。


 父ジークと母マリアは迷宮冒険者として名を馳せ、かなり希少価値の高いものを王様に献上し、平民から準男爵として叙爵された。


 この世界では迷宮というものがあってそこには魔物がいて先に進むと宝箱があり魔物からは魔石、たまに素材が出現し、宝箱からはとても価値が高いものが出たりするとの事だ。


 魔物は迷宮以外にも現れるようで、最近になって魔物の数が多くなっているらしい。


 ジークとマリアは二人とも魔法使いのようだ。


 鑑定したことがあるが固有能力の天眼のレベルが低いのか細かいステータスが見られない。


 分かるのは【名前】と【状態】だけだ。


 アイクはやんちゃ盛りでチャンバラごっこにはまっている。


 今も棒切れを振り回している。


 そして俺はというと先日離乳食となった。


 この体は非常に優秀なようでまだ言葉を喋れたりはしないが、相手が何を言っているのかなんとなくわかる。


 そして何より、ふらふらしながらだが歩けるようになったのだ。


 歩けるようになったのも進歩なのだがもう一つの進歩もある。


 それがこれだ。


(ステータスオープン)


【名前】マルス・ブライアント

【称号】-

【身分】人族・平民

【レベル】0

【HP】1/1

【MP】10/10

【筋力】1

【敏捷】1

【魔力】1

【器用】1

【耐久】1

【固有能力】天賦

【固有能力】天眼

【固有能力】雷魔法

【特殊能力】剣術

【特殊能力】風魔法

【特殊能力】神聖魔法


 一昨日MPの最大値が増えたことだ。


 最初にステータスを見た時最大MPは1だった。


 天眼を使ったところMPが0になり、体に倦怠感を覚えそのまま意識を失ってしまった。


 そして次に起きたら最大MPが2になっていた。


 MPを0まで使えば増えるのかなと思い天眼を使い、そのたびに意識を失う。


 起きたらまた最大MPが増えての繰り返しだ。


 あとステータスオープンでは状態や運、魔法や剣術の才能レベルは見られないらしい。


 亜神様が言っていたように境界世界でだけ見られたのだろう。


 今日も朝ごはんを食べたら天眼を使って鑑定してMPを使い切ってから寝ようと思っていた。


 ふらふらとリビングに向かい今日もいつものように家族4人で食卓を囲む。


 この世界の主食はパンのようで3食すべてにパンが出る。


 俺はご飯派なんだよなぁと思いつつもミルクにつけてふやけさせたパンをマリアに食べさせてもらう。


 食卓ではこんな会話が繰り広げられている。


「マルスは本当に手がかからないな。半年でふらふらながらも歩けるようになって。しかも俺らの言うこともなんとなくわかっているような感じだしな」


「そうね。アイクの時は大変だったけどマルスは逆に心配になるくらい手がかからないわね。きっと身近にアイクがいるからいい刺激になっているのだとは思うけど」


「まるすはすごいよね。ほかのあかちゃんとはちがう」


 俺を褒めてくれている。


 褒められると伸びるタイプ?な俺はもっともっと努力をしなきゃと思い。


 ご飯を食べ終わると足腰を鍛えるためにふらふらと歩きだし、疲れてきたら天眼を使ってMPを使い切る。


 早く一人前になって家族のために頑張る!


 前世で親孝行できなかった分今回は最低でも2回分はしなきゃな。




 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 それから半年が経ち転生してから1年。


 俺は毎日1日もさぼらず魔力を欠乏させて、歩き回るというより走り回っていた。


 言葉も喋るようになっていた。


 魔力に関しても1日に何回も欠乏させていたのでMP量がかなり増えた。


 そして天眼を使いまくっていたので、天眼のスキルレベルも上がっており、ステータスオープンよりも詳細な情報が出るようになっていた。


 境界世界よりも【年齢】項目が増えている。


 天眼の良い点はステータスオープンと違い他人も鑑定できることだ。


 ステータスオープンと天眼を使ってステータスを見ることを分けるために天眼のほうは鑑定と呼ぶことにした。


 鑑定した俺の結果はこうなっている。


【名前】マルス・ブライアント

【称号】-

【身分】人族・平民

【状態】良好

【年齢】1歳

【レベル】0

【HP】1/1

【MP】290/291

【筋力】1

【敏捷】1

【魔力】2

【器用】1

【耐久】1

【運】30

【固有能力】天賦(LvMAX)

【固有能力】天眼(Lv5)

【固有能力】雷魔法(Lv0/S)

【特殊能力】剣術(Lv0/B)

【特殊能力】風魔法(Lv0/A)

【特殊能力】神聖魔法(Lv0/B)


 MPを消費しまくったせいか魔力が1上がっている。


 努力の結果が可視化されるのはとても嬉しい。どんどん頑張りたくなる。


 しかし現在1つの問題を抱えている。


 天眼で消費できるMPは1なので全然MPが消費できない。


 魔法を使おうにもどう使えばいいのかがわからない。


 適当にサンダーとかライディーンとか唱えても発動する気配がない。


 やはり魔法を使えるようにならなければな。


 現在夜ご飯を食べている。


 食事中に俺はジークとマリアにこう尋ねる。


「魔法はどうやって使うのですか?」


 1歳になったばかりの子供がこのようなことを聞いたことにびっくりしたのか二人は顔を見合わせる。


「マルスは魔法を知っているのかい?そしてどうして使いたいのだい?」


「僕に才能があるのであれば、早いうちから頑張って身につけたいのです」


「そうか、多分マルスにも使えるよ。ただ4歳のアイクでもまだ早い。アイクが覚えるとき一緒に教えてあげよう」


「お兄様はいつ頃魔法を覚えるのですか?」


「アイクが6歳になったときに適性検査をする儀式をするからその時にマルスも適性検査をしてもらって、そこから魔法を覚えるというのはどうだろうか?」


 あと2年後か。


 さすがに2年も無駄にするのは嫌だな。


 そこでもう一つ質問をしてみる。


「神聖魔法ってどういった魔法でしょうか?」


 俺がこう聞くとジークとマリアは先ほどよりもびっくりした様子で顔を見合わせる。


 兄のアイクは俺たちの話に興味津々だ。アイクは間違いなく中二病だな。


「その言葉どこで知った?」


「なんか夢に出てきました。僕がお父様やお母様の怪我を治している夢です」


「あなた、もし神聖魔法が使えるのであれば、早いうちに教えてまたその危険性もしっかりと叩き込まなきゃダメよ。希少すぎて何が起こるか分からないわ」


「そうだな。マルス、今から父さんと母さんは相談をするから今日は早く寝なさい。明日また話そう」


「わかりました。楽しみにして待っております。お父様、お母様、アイク兄おやすみなさい」


「「「おやすみ」」」



 ちなみに兄であるアイクはこのような能力だ。


【名前】アイク・ブライアント

【称号】-

【身分】人族・平民

【状態】良好

【年齢】4歳

【レベル】0

【HP】4/4

【MP】1/1

【筋力】2

【敏捷】3

【魔力】1

【器用】2

【耐久】2

【運】10

【特殊能力】剣術(Lv0/C)

【特殊能力】槍術(Lv0/B)

【特殊能力】火魔法(Lv0/C)


 レベル0でこの能力。


 かなり武闘派のようだ。


 ちなみに特殊能力は普通であれば親からある程度遺伝するらしい。


 父ジークは土魔法、母マリアは水魔法の特殊能力を持っている。


 ブライアント家は普通ではないらしい。


 そんなことを思いながら、MPを枯渇させるために全力で鑑定しまくってから寝る。


 明日教えてもらえるといいなぁ。


3歳までの言動についてですが、書籍の方ではかわっております。

書籍化したものをなろうにもってこれないので、このまま進行させていただきます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 1歳でこの会話は無理ないか?というか流石に気持ち悪くないか?
[良い点] すごく好きな初期設定です。 [気になる点] 一歳の子が流暢な敬語を使って話しているところ [一言] 一歳の子が流暢な敬語を使って話すことがなぜ出来ていて、家族がなぜそれを当然のように受け入…
[一言] ジークとアイクとマルスでスマブラしか思い浮かばん笑
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