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日々の妄想の垂れ流しに、執筆を始めさせていただきます!よろしくお願いします。
ーーーー私の大好きな時間。
お気に入りのフルタングのナイフで、拾ってきた小枝を薄く削り、フェザースティックを作る。
火打石で綿に火をつけ、作ったフェザースティックを放り込むと、火付きが良くなる。小枝から薪へ、段々とくべる木を大きくしていく。
日本海に面した高台にあるキャンプ場で、波の音を聴きながら、落ちていく夕日を眺め、大好きな焚火を楽しむ。
毎日あくせく(というほどでもないが、)それなりに真面目に働いていて、嫌なことも辛いことも沢山あるけど、この時間があればまた頑張って行ける気がする。
少し肌寒いくらいの季節。
夏よりも虫が少ないし、汗をかくこともないし、アラサーの天敵、紫外線も少ない。
始める前は夏が王道だと思っていたが、キャンプに行くのに一番好きな季節だ。
長く外に居ると夜目が利くからか、普段は見えていない様な遠い星も見えるようになり、文字通り満天の星空が楽しめる。
お酒なんか飲んだりしながら、暗闇の中でゆらゆら揺れる焚火の炎をぼんやり見ていると、嫌なことも忘れられるのだ。
「……………えっ。」
夢にしてはやけにリアルだった様な。
最近仕事が忙しくて、休みの日は、寝溜めという名目でごろごろして引きこもりっぱなしだったから、
キャンプ行けてないもんなぁ~~~焚火したい~~~~!!
ーーーーん?
起きて夢の内容を覚えてることなんてあんまりないのに珍しい。それもはっきり覚えてる。
「……………んんっ????」
目を覚ますと、白い天蓋付きの大きなベッドの上にいた。
白と金を基調にした品のいい家具やシャンデリア、大きな窓の外にはバルコニーも見え、朝の光が部屋の中へ心地良く降り注いでいる。
私、こんなお上品な部屋だったっけ?ただのOLがこんなところに住めてるの?宝くじでも当たっちゃったかな??
しかも、ベッドが大きいのもあるんだけど、私なんかちっちゃくないか?
身長170センチ、大柄の家族よろしく筋トレにもはまってるから、アラサー女性の中では大きい方なんだけどな??
ーーーーーーコンコン 「失礼致します。」
控えめなノックの音の後、メイドさんみたいな服を着た女の子が入ってきた。
「お嬢様、おはようございます。今日はお早いお目覚めですね。」
「おじょ…う、さま?」
この美少女は何を言っているの?そしてそのメイド服は何?
「…?いかがなさいました、お嬢様?……お嬢様っ!!」
美少女の焦った様な声が聞こえたと同時、
見るもの聞くもの飛び込んでくるものに脳が追い付かず、私の意識はそこからフェードアウトした。
ーーーー薄れゆく意識の中、ぼんやりと今までの人生が走馬灯の様に流れている。
大学卒業後地元に戻り、会社員をしていた。
上司や同僚との人間関係に悩みながら、ほどほどを意識しつつも、毎日必死に働いていた28歳OL。
趣味は、大学時代の友人の影響でドはまりしたアニメとゲームと声優さんとグッズ集めと…と、
それらオタク活動とは真逆に思える焚火やキャンプや…なアウトドア。
それが前世の私。そして、
様々な国が陸続きになっている大陸の中の大国、ルーヴェンの公爵家令嬢、ベアトリス・ネージュ。
ダークブロンド艶やかな髪に深い海の様な藍色の瞳。
誠実で優しい両親と賢く真っすぐな兄との4人家族で、
末っ子として甘やかされつつ育っている為か、はたまた本人の育ち方か、我儘にすくすくと成長中の5歳。それが今世の私。
何の因果か、5歳にして前世の記憶を手に入れてしまった様です。




