それぞれの状況(2)
体にたくさんの輝かしい宝石をつけ顔には小麦粉でもかけたように白くとても気持ちが悪くなる格好の男が大声で急になんか言っている。
だが何を言っているのか本当にわからない。
まるで日本語しかわからない子供がいきなりフランス語を聞かされているような感じに陥っている。
周りを見ていると何を言っているのかわかる人もいるようだ。いや確信をしているわけだはないのだが他の人より真剣に聞いている。何より目が違うのだ。
突然何かを思い出したのか懐から丸い水晶を取り出し何かを唱えた。
スキル【グラスタ語】を取得しました
っとボーカロイドみたいな声が聞こえてきた。
「いやーすまなかった勇者様。グラスタ語は勇者様たちにはわからないことをすっかり忘れたいました。ではもう一度この世界グラスタについても説明をいたしましょう」
「ちょっと待ってくれ。あなたは誰なのですか」
「すみませんな、まずは自己紹介を余の名前はグランタール・アボライスこのマガラス王国の国王なのだ」
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【オワリ】サイド
白い部屋から意識がはっきりしたと思ったらそこはなぜか何かが腐った匂いが充満するあたり一面緑が生い茂る森だった。
とりあえずは神に言われたようにステータスを出してみた。
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橋本 オワリ
【職業】弱者 Lv1
腕力 2
脚力 4
魔力量 6/6
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【スキル】
諦め
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【称号】
万物の餌
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「なんじゃこりゃー。あいつ俺を本当にLv100にする気あんのか」
何これ「諦め」ってまじでなんだよ。
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諦め
すべてを諦めた生物に与えられるスキル
魔力が減るごとに魔法に必要な魔力量が増える
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あーもう無理だ。絶望でしかない、だがなんだこの「?」今はまだ読めないということなのかな。
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万物の餌
世の中の生命体の中での最底辺に送られる称号
食物連鎖の中で行き抜けるようになるために足が早くなるように進化する
戦闘時脚力が10倍になる
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これはいいんじゃないか脚力が上がるということは足が早くなるということでいいのかな。
ポン
そんな音がすると目の前に木の箱が現れた。
なんだろ神からの贈り物かな?
そして蓋を開けると紙と袋があった。
紙には
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ごめん君の能力が弱すぎてこれじゃこの世界にいるアリも殺せないから袋の中にお助けアイテムを入れといたからこれでなんとか生きてね。あとその袋は容量無限のチートアイテムだから
by神
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だよねそうだよねこのんなに弱いもんね。
だけどアリに勝てないってどういうことそんなに弱かったんだ。
まあ、とりあえず袋の中身を見てみよう。