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箱庭の梟

邂逅の梟

作者: アウル



揺れる星々の波間を独り眺める

貴方の行方を知る風は今もまだ彼方

午睡の木陰の中

いつか帰るあの日の空を想う


飛び続け疲弊した羽を休めていた朔の闇で

小さな不知夜月(いざよい)に触れた

その瞳は微かに光を帯て

辺りの闇を切り裂く(やいば)



その刹那どうしようもなく心が捕らわれた



暁の空に翼を広げ

同じ時を重ね 自由に空を()

朔の闇を越える度

貴方の瞳に映る(かげ)

深くなる闇



晦日(つごもり)は箱庭に終焉の時を告げた

()魔時(まがどき)すれ違うたくさんの悪意

狂乱の(どよめ)きに

消え去った不知夜月(いざよい)



瞳を閉じると繰り返される幻

この体に今も響く悲哀


貴方の氷晶の瞳を曇らせた荒ぶる(どよめ)きに

何度も耳を塞ぐ


貴方の紡ぐ呪いのような歌

その憂いを晴らす答えを

今もまだ探しているのだろうか



貴方をを(さら)った風に今もまだ捕らわれている



私があの空から戻れずにいることを

貴方はまだ知らない




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