作戦会議②
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ところ変わって作戦会議室
医務室での女王とモフ達の会議は一旦終えて、本来の会議室に集う者たち
医務室ではモフ達のみであったが、ここ会議室にはモフ国の有志の人間も揃っていた
「それでは作戦会議を始めるコン!」
集まった面々を見ながらコン太が宣言する。そう宣言をしている間も白竜による結界への攻撃が辺りに鳴り響く
「女王は大丈夫だったのか!?」
そう問うのは世紀末剣士
「女王は大丈夫だコン、普通なら生死の境をさまようような大けがでいつ意識が戻るか分からないレベルだけど。女王は戦闘後も一度も意識を手放していないコン」
大丈夫と一報を聞いていた面々だが、あまりにもタフな女王の状態に少しビビる
「そう、それは良かった(?)わ」
男根魔法少女も困惑しながらも安堵する
「しかし、これからどう対処していくかであるな」
そう問うのは貴族隊長。彼はミナーミ国の兵隊長の一人だが、最近ではモフ国との重要なパイプ役として度々モフ国に来ていた。そして彼はおそらく白竜はモフ国へ来るであろうと分かった時も、自国に留まらずにモフ国へと来て軍事面での協力を惜しまなかった
「まず状況を整理しよう。白竜が目覚めた原因は人類が騒いで白竜の眠りを覚ましたこと。そこで白竜は急激に発展したモフ国が騒ぎの原因として攻めてきた。その後はモフ国は全面降伏をするが、女王が単騎殴り込み乗り込み敗北。そして一時を置いて白竜はモフ国を潰そうと攻めてきているというのが現状だ」
まとめてみると、全部女王が悪いみたいな感じになっているが、誰もそれは触れないようだ。まあそもそも結局のところ白竜は人類を定期的に駆除していたようだから時間の問題だったのかもしれない」
「モフ国は一度白竜に攻撃をしているっす、この時点で白竜の性格から勘案するにモフ国を潰す以外ありえないと考えるっす」
「そうだね、キタキタ国は4大国で攻撃戦力も十分に揃っていたが、かたくなに防御のみに徹した。そして白竜は約3か月間攻撃して国を疲弊させた姿をみて、キタキタ国を潰すことなくモフ国へ向かってきている。今からモフ国が全面降伏したところで一発殴ってるんだ、許してくれるわけないね」
そう言うのはコジ丸のおばあさんである
「そしてモフ国は全面降伏していた所で無事であったかは疑問ののこるところであるがな。いくらか優秀な結界師を雇っているようだが、大国並みとは言えない。3か月など到底もたなかったであろう」
貴族隊長がそう皆に伝えると続けざまに口を開く
「今後モフ国がとり得る方向性だが、かくれてコソコソと少数ずつ他国へ逃げる。この場合順番が後の人間ほど危険性が増すことは言うまでもない。最大4割ほど逃がせれば御の字か。残りは死ぬ」
みなが真剣な表情で貴族隊長の言葉を聞く
「そしてもう一つは……」
一拍開けて貴族隊長が続ける。誰かの唾の飲む音がやけに響く
「モフ国、全戦力をもっての総決戦だ」




