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孤児院3


 ぼくはコジ丸、今日は孤児院で先生からの教えを受けている、年長者組は基本的にこれから仕事をするための実務的な行動が基本になり、モフ国でのことなど教えられる










「はい、じゃあ君たち年長組は結婚相手を探しに各国へいくこと、基本的には有能な人間を連れてくるんだよ、はいじゃあ有能な人間はどんなやつか誰か答えてみな」










 そう言って教鞭にたつのは、ミナーミ国の田舎貴族の奥さん、女性として男をたて、そして気配りなどの内助の功の達人だと、この国によく来る貴族隊長の推薦を受けて高い給料をもらってこの孤児院の先生をしているらしい










はい!っと勢いよく手があり、茶色の目をし茶色の縮れた髪をした女の子、グモンジャンが答える










「そんなの愚問じゃん?有能な男とは、品性をもち、論理的最善を常に模索し行動のできる人物です、あと貴族」










 グモンジャンがどや顔で答える、グモンジャーはもともとはどこかの国の貴族だったらしいが、家がとりつぶされてこのモフ国に来たらしい、苗字はソースだったらしい










「グリリンボールに2点 だけど最後の貴族は間違いだから-1点だよ、グモンジャンいつも言っているだろう、このモフ国では貴族はいないんだ、いるのは女王のみ、あとはみな同じだよ」










「でも貴族は有能です!!」










 とグモンジャン、こっちを睨まないでほしい、ぼくは何も関係ないし、スルザルンじゃない










「まあこの国には外交ができる人がまだまだ足りていないのは事実だから、そういう人を連れてくるのは良いよ、だけど注意しなよ、モフ国での教えを忘れちゃだめだよ、言ってみな」










 田舎貴族婦人はグモンジャーに答えるように促す












「お金は必要な人に必要なだけ分持つこと、お金を持ちすぎて分け与えられない人は猿だ、人と猿の違いは分け与えることができるかどうか。これは本当に人と猿の違いである、これはマジだ」












「地位や名誉お金にあこがれるな、やつらは私が憧れるから調子にのる、無視しろ」












 グモンジャンは眉間に皺を寄せながらそう答える、きっと理解はしているが実感はしていないのだろう、元貴族がそんな風に教えて生きてきたようですぐには心から分かるには時間が足りないようだ










「そうだよ、まあうちもミナーミ国の貴族婦人なんてやらせてもらって、ここではたんまり給料もらってるから大声じゃあいえないけどね、けど前にうちの旦那も見ただろう、ここで稼いだ金をあいつは喜んで村の整備に使うやつなんだよ、将来的にはそれがこの村の益になるってね、そんでいつも貴族のくせに畑仕事してるんだけど、村人にも慕われてるしねえ、有能な貴族の証拠だよ。無能な貴族は市民から嫌われてるからすぐに分かるよ。その人の顔を見て話してみりゃ、おべっかつかってるとかはアンタらでもすぐに分かるだろう?わからないやつが無能だね。あとうちの旦那は床上手な所もいいね、あんたたち男も女も床のうまさは重要だよ、中には床さえうまけりゃ尽くすって男もいるくらいだから、あんたらにも教えてやるさね」






 田舎貴族婦人はうっとりとした女の顔でそう早口に言う






「うぅ……分かりました、モフ国にとって益のある男を捕まえてきます」




 グモンジャーはそう言って、今まで貴族として教えられてきたことと、このモフ国とのギャップに理解が追い付いてないような苦悶の顔をする






 そうしてぼくらは数か月後、他国に嫁、旦那を探しに旅だった

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