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水色のファミリーカーに乗ってる男の運転マナーの良さは異常

前回 去る者いるとか言ってたけど、その話する前にこの話しとかなきゃ分からんのでいれました

 私はヒガーシ国の ミーミー貴族だ



 最近ではこの大山周辺の国家では情報革命が起こっている




 それは、周辺国家間での手紙のやりとりにかかる日数が大幅に軽減されているのだ





 具体的には通常隣国に手紙を送ろうとすると3日以上、さらに国を挟んでの手紙なら1週間から2週間はかかる。またその手紙が確実に届くかというとそうでもないため、3~4通同じ内容の手紙を書くこともある





 それが最近始まった「モフの手紙便」とやらを使うと国を挟んでの手紙であっても次の日には届いているというものだ




 これにより最新の情報がすぐに手に入り、経済、政治面で大変に好転しつつある、そんな良いことばかりのモフの手紙便だが、最初来たときはビビった……







数週間前




「モフの手紙便だと?なんだそのふざけたものは」




 メイドが最近巷で流行っているという情報を持ってきた





「はい、なんでも大山で活動中のモフ達が、鳥の魔物のパトに乗って手紙を届けるシステムです。なんと大山周辺国家なら次の日には手紙が届くみたいですよ」





「なに!?次の日にもニーシ国にも届くというのか!?」




「はいそうです、ミーミー貴族家でも始めてみませんか?」




「うーむ、便利そうではあるが、そんなぽっとでのやつらを信用して大事な手紙を託すのも……」




「ライバルのハーハー貴族家はもうとっくに始めてますよ」




「えっ」




「といいますかもう みんな 始めてます」




「やる」





 という形で始めたモフの手紙便、手始めにニーシ国との貴族間で始めることとした、そして2日後送った手紙の返信が来る日、私は執務室で書類業務を行っていた。溜まっていた書類仕事を終わらせようと集中していた時だった






バン!!!!





「!!?? なんだ!?敵襲か!??」





 音のした窓のほうを見ると、外の窓際になにかが落ちていた





「なんだ!?誰かが石でもなげたのか?」





 そう思ってよく見てみるとそのなにかがモゾモゾと動きだした





「!?」




 そしてその何かは2本足で立ちあがる、なんとその何かは可愛らしい縫いぐるみだった





「なんとこれがモフというものか!!話には聞いていたが本当に縫いぐるみが動いてやってきたぞ」

そのモフの傍らにはパトがとまっている





「ドンドンドン!」





 なにやらそのモフが怒った様子で窓ガラスを叩いている、なんでこんなところにガラスがあるんだと言わんばかりの怒りようだ





「分かった分かった開けてやるから」





 そう言って窓を開けてやる、そうするとトコトコと手紙を持って近づいてきて、私の足元にやってきて、なんと私の体を登りはじめる




「ん!?」




 そう思っていると肩まで登ってきて私のほっぺに手紙を押し付けてきた





「手紙にゃーーーー」





 げしげしと押し付けてくる





「分かったそんな押し付けてくるな、というかわざわざ登ってこなくても差し出されればうけとるよ」





 話には聞いていたがなんというモフの態度か、だがまあこんな脆弱な縫いぐるみのすることだ、まあ良い。崇高なる私はこんなもの共に怒りを感じたりはしないのだ





そうして手紙を受け取ると




「サインにゃーーー」




「分かった分かった、ここにすればいいのだな」




 そうしてサインするとモフは満足そうな顔をしてパトに乗って帰っていった、そして手紙を読むとちゃんと2日前にニーシ国に出した手紙の返信であった






「なるほど、確かにこのモフの手紙便とやらはすごい速度での情報伝達網だな、まあ来るモフのことはおいておいて」





 そう言ってミーミー貴族はまた手紙を書いてモフの手紙便を出す


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