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ジムニー乗ってる女の子は、めっちゃ性格良い

 ミナーミ国の侵略から数か月後



 モフ町は飛躍的な拡大をしていた、町は大きくなり国と呼べるレベルにまで発展していた、湖周辺の女王の根城のシン○○ラ城っぽい「モフ城」とその周辺の異世界初の娯楽テーマパークのモフランド


 このモフランドには、女王の根城があるため、入場制限がコン太によって行われていた、つまり武器類や身分の保証されないものなどは入れない仕様である




そしてモフ城モフランドをぐるりと城壁が囲い、そのまた周囲には貿易などを行うためのそれぞれの区域と居住区からなる、今日もまたいろいろな人々がやってきていた









 最近流行しているモフ町という場所に僕は来ている、つい最近までただの大山で誰も近づこうとはしなかった所だ、なぜなら険しい山道にモンスターが出るために、距離的にはショートカットなのだが、割に合わないということだった





しかし、このモフ町が出来てからはいろんな人々がこの大山を渡って交易をおこなっているという、とくに山とは反対のニーシ国とヒガーシ国がその恩恵を得ているらしい、僕もニーシ国の田舎の出だが、このモフ町から商人としてやっていけるよう頑張りたいと思っている




 何やらモフ町ではいまだに物々交換を行っているということで、モフ町に必要なものを持っていけば僕の国で高値で売れるものが手に入るとのことだって、近所のおっさんが言っていた





 山にはモフ町へ行く道が出来ており、道の手前では関所が設けられていた、だが関所は他の国とは違っていて、危険物が持ち込まれないかのチェック程度で通行料を採られることなどはなかったので一安心




 そうして石で舗装された山道を行くこと2日、途中で山小屋の宿泊施設を経由しながらやっと着いた





「おおおおモフ達がいっぱいだー」



 そんなおのぼりさんの僕はさっそく商売をしに交換所へ行く、交換所には若い兄ちゃんがいた




「あの、ここで物々交換できるって聞いたんですけど」



「物々交換ですね、ではお持ちの商品を見せてください」




 僕は村からもってきた綿でできた特産の布や毛糸を見せる




「おお、毛糸類ですか、これは助かりますね、モフ町ではいくつあってもたりませんので」



「そうですか!良かった、ありがとうございます」




 僕はほっと胸をなでおろす、噂が嘘であった時、毛糸や布類はそんなに重くないとはいえ、何日もかけてやってきた甲斐があった




「交換品はこちらからお選び下さい」



 そういって若い兄ちゃんは交換商品リストを差し出す、そこには村ではみないような高級品や革製品、お肉などの食料品や多岐にわたっていた




 僕はそのなかから僕の村で売れそうなものをもらう、そうして選び終わったあとに若いにいちゃんが僕を見ていった





「君モフ町は初めてかな?」



 なんかの勧誘かな?と思うような口ぶり




「ええ、そうなんです、ですのでここでの宿などを教えて頂ければ幸いです、あいにく手持ちが少ないもので安いところが良いんですが」




 そう言うと若いにいちゃんはにっこりと笑って





「モフ町では物々交換で商品を持ってきてくれた人には、食事や宿、それにお風呂なんかも全て無料だよ」




「えっ!?」




 そう言って若い兄ちゃんがドヤ顔で僕の顔を見る




「マジだよ、俺なんか君みたいにこの町に来てモフ町にほれ込んですぐにここで働かせてもらった口だよ」





「!?この町で雇ってもらえたんですか!?なんて幸運な」





 このあたりの国では簡単に職など見つからない、見つかったとしても賃金も低いものばかりでまともに暮らせるような状態にはならない




「この町で仕事をすると、うまい食事がただ、風呂もただ、そ・れ・に家ももらえるんだぜ!!」





「はあああああああああああああああああああああ!?」




 そんなことありえないありえないありえないありえな、全てただで、しかも家ももらえるんなんてこと





「そしてこの町で暮らし初めてから彼女もできた」




 僕は今までこんなにもドヤ顔の人を見たのは初めてってくらいのドヤ顔を見た、それは海外のアニメーションキャラクター達のドヤ顔よりドヤ顔だった




「ちなみにモフ町はまだこの募集を打ち切っていない」




「僕もモフ町で働かせて下さい」




くい気味の返答はすんなり受け入れられ僕はモフ町の住人となった






そう来る者もいれば去る者もいるのだ……


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