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消耗戦の結果

「魔法が効かなかったクマ!?そして兵隊たちは昨日を上回るペースで行軍を続けているクマ!?」




「まずいことになったな、うまくいきゃ夜戦でボロボロになって帰っていくかもしれない可能性もあったんだが、一晩ぐっすり寝て回復しちまったかもな」



 そう言ってマッチョ商人は顎に手をあて唸っている




 こういうときに一般モフでは応用が効かない、ただ愚直に命令をこなしていく、それはモフ達の長所でもあり短所でもあった、そこには斥候の人間の数も足りていないという現状があった




「おそらく結界魔法だと思う、だけど結界魔法は高度な魔法でしかも夜通し結界を貼り続けるなんて一人じゃ絶対に無理、おそらく魔法隊が夜通し見張りの代わりをしたんだと思う」




 流石国の精鋭の魔法隊ねと男根魔法少女




「じゃあ少なくとも魔法隊は消耗したんじゃあねえのか?」



「そうだと思う、このまま同じ事を続ければ少なくとも最後の全面衝突では魔法隊はほとんど使いものにならないはず、だけど他の兵は気力を取り戻しているでしょう」




「ちなみにこのままペースが上がったとなると、もう一日くらい伸ばせると思ったが、これだと明日にはここに辿りついちまうな、どうするか」



 そう皆が思案していると




「あっあっあっあっあっ 俺あっあっがあっ やる」




 そう答えたのは乳首丸出しの盾持ちであった、そうして決戦前の夜となる







「くっくっく、やつら昼間はなにもしてこないな、よっぽど最初の戦闘にビビったらしい」



 そう言ってグラスの酒を傾ける貴族隊長




「魔法兵の消耗は避けられんが、それだけで済んだのは僥倖といえよう、道案内の小僧によると明日にはモフ町につくようだからな」



 酒を飲んだのかそう説明をしてくれる貴族隊長だった




 そうして兵が眠りにつき、魔法兵が結界を張り、昨日と同じように眠りにつく、そうして兵が眠りにつきモフ達の魔法攻撃を結界で阻んでいて1時間ほど経ったときだった





「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあああああああああああああああ」




 奇声が聞こえてきたと思えば、その後に




バリーーーーン



結界が破れた




「何事だ!!」





 外に出て見るとそこには男が一人いた、手には盾のようなものに魔法の紋様が描かれていた



「あれは解呪の紋様、結界を破るだけに描いたものか、奴を捕えろ!!」




 そうして叫んだが、男はすぐに踵を返し逃げようとする、しかしすぐに兵たちが追いかけていこうとするが




ヒュン ヂヂヂ  ヒュン ヂヂヂ  ヒュン ヂヂヂ  ヒュン ヂヂヂ 




 幾本の魔法攻撃がモフ達から放たれる





「このチョロチョロと!魔法兵はすぐに結界を張りなおせ、その間に他の兵は魔法攻撃を防げ、逃がすなよ」



 そうしてその夜は乳首丸だし盾持ちの頑張りがあってミナーミ国兵の消耗が成功した

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