こっ これがモフの力……????
モフ達はその辺の木の枝を持ちミナーミ国兵隊に向かってはしっていく
「わんわんわんわーーーー」
それを迎え討とうと兵隊が隊列を整え身構えるが……
いつまでたっても衝突が起こらない
「遅せえ……」
たまらずミナーミ国兵の一人がそうつぶやく
そうしてしばらく盾を構えていると前列の10モフほどがようやっと近づいてきた
「わんわんわーーー」
カンカンカンカンと木の枝で盾を叩くモフ達、盾にぐっと力をいれ耐えるようにしていた兵士が一向にこない衝撃に訝しみつい盾の前のモフを覗き見てしまう
「小さい、軽い」
そこし盾を前に押し出すと「わーーー」とかいってモフ達は倒れる、それを見て貴族隊長は声をあげる
「攻撃にうつれーーー!!」
そう号令をきき盾で受けていたすぐ後ろの剣をもった兵と盾持ちが交代し攻撃を行う
「ぎゃーーーーー」
なんの手ごたえもなくあっさりとモフ達10モフは斬られていって、斬られたモフ達は真っ二つになったり突かれたりして動かなくなった
「ふははははは!なんと脆弱な者たちか!見たか!だから我々がモフ町を保護しないといけないというのだ!これではすぐに他国に滅ぼされてしまうぞ!」
クマ太は現状を驚愕の表情で凝視していた、モフ達は弱いと思っていた、しかしここまで力の差があるとは思っていなかった、足止めくらいはできると思っていたのだ
「次列魔法攻撃クマーーーー!!!!!!!」
すると近づいていっていた2列目の10モフが魔法攻撃をくりだす
「むっ魔法を使えるか、厄介だな」
「魔法攻撃に備えろ!!魔導兵は魔法障壁を展開しろ!」
魔導兵が魔法障壁を展開するとモフ達の魔法攻撃が飛んできた
チュンチュンチュンチュン
そう火の魔法が魔法障壁にあたり消えていった
「火力よわ」
思わず魔導兵が呟いてしまっていた
モフ達の魔法はもう魔法障壁がなくても問題無い程度だった、というよりもあの程度なら生身に当たっても「あつっ」となるくらいで火傷になるかどうか、当たり所が悪ければ毛が燃える程度であった
「ふはははははははは!魔導兵よ次列目を魔法で攻撃しろ!」
魔導兵は攻撃魔法をモフ達に放った、それはモフ達の魔法の何十倍の威力をもっていた、当たったモフ達は燃えてつきて消えてしまった
「ふははははっははっははははっは脆弱すぎるぞ!!!こんな武力で戦うなど笑止千万!悪いことは言わぬ!モフ町はミナーミ国に保護されるべきだ!!!!」
圧倒的な武力を見せられ、また相手軍にかすり傷すら負わせられないモフ達の脆弱さ加減にクマ太は呆然とそれを眺め絶望していた




