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いざ開戦

 しばらく一個小隊が登山していると



「隊長前方に縫いぐるみとみられるものが」



 そう言われ貴族隊長がそれを確認する




「あれがモフと呼ばれるものか、フハハハハ脆弱な存在だ」



「どういたしましょうか」




「なにもせぬのならほうっておけ、我々はモフ町の保護を目的としているのだからな」




 そういって貴族隊長はにやりと笑う



 そうしているうちになにやらモフ達は伝令を伝えにいったようだ





「ふむ、ああやってリレー方式で伝令を行うのか、なかなか便利なやつらよの」




 モフ達は数に物を言わせて一定位置にモフ達が配置され、声のリレーでコン太やクマ太に伝令される





 貴族隊長はモフの有用性を確認し、これからモフが手に入り有用性が確認されれば、モフ町を支配した貴族隊長の功績は鰻登りとなるであろう




 そうして一日目の登山が終わりキャンプにて夜が明けて出発し、お昼をすぎたあたりの時間の頃だった




「そこの人間共止まるクマ!!」





 そう言ってきたのはクマ型モフであった、こちらを警戒してか50メートル以上離れたところから大声を張り上げている、となりには縫いぐるみを抱えて走ってきたのであろう、息を切らせた人間の小僧と2人でいた





「何用でモフ町に向かっているクマ!即刻ここから出ていくクマ!」





 なにやらクマ型モフは喚いている、このモフはどうやらまともに話すことができるようだ、それに対して貴族隊長が答える





「こちらはミナーミ国騎士団である!出ていけとはまるでこの大山が君たちのもののような言い方ではないか」




「当たり前クマ!ここはモフ達の町の一部クマ!」




「それはおかしいな、この大山は昔から我々ミナーミ国所有物となっている、我々の国にはその証拠となる資料も揃っている」





「そんなの証拠にならないクマ!そんな資料なんて簡単にねつ造できる、それよりももともとこの大山には何もなかったクマ!所有物なら管理しているはずクマ!管理していない時点でそれは嘘クマ!」





「ふう、まあそれはいい、それよりも我々ミナーミ国王は寛大な心をもっておられる、ミナーミ国王はモフ町は素晴らしい町でそこに住むモフ達も素晴らしい存在だとおっしゃられておる、だがこのままでは他国に攻め入られて滅ぼされる危険があるとお考えられた、そこでミナーミ国騎士団が駐留し、モフ町を保護し他国からの危険を排除せよと、またモフ町の発展のため安全なミナーミ国との交易をお考えくださっておられるのだ」





「その話をするために一個小隊がモフ町に来たと?笑わせるクマ、武力行使で支配する気がみえみえクマ」




 なかなか賢いモフだ、まあ始めからそううまくいくとは考えていない




「そんなことはないぞ、まあこんな所で話をするのはなんだからな、モフ町についてから話をしよう、さあお前達モフ町まで前進だ!すすめ!」





「モフ達!集まるクマ!」




 そうクマ太が言うと一定位置に配置されていたモフ達が集まってくる、その数人間の兵隊と同数程度の30モフほど





「かかるクマーーー!」




 そう言ってクマ太がモフ達に突撃を命令する




「モフ町の武力行使と判断する!全員配置につき迎え討て!」




 こうしてモフ達とミナーミ国兵隊が衝突した

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