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わんわんわんわんわーーーん わんわんわんわんわーーん  「何言ってんだこいつ」

 それはミナーミ国隣接の大山付近からの報告であった



「人間いっぱいワン」


「それはどれくらいクマ?」


「わん?」


 そう言って首をかしげる一般モフ




 この報告は各見張りモフからの伝令のためこのモフが実際に見たわけではないため、具体手的なことは伝えられない



「最近は商人やいろいろな人が増えてきたコン、けどこのモフ達の反応からするといつもとは違う感じコン、これは僕かクマ太が直接調査するしかないコンね」





 モフ達の大山の監視システムは素晴らしいものがある、人間なんかよりもよっぽど広範囲に監視ができる、ただし、察知はできても情報量は少ない、結局誰かが確認へいかないといけない





「やれやれクマ、ここはこの将軍クマ太が直接調査しないとダメクマ」



 ふうと息を吐きながらクマ太はつぶやく、そんなことを話しているとそこへ声がかかった





「よおコン太とクマ太じゃねえか、お前ら二人がつるんでるなんて珍しいじゃねえか」




 そう言って近づいてきたのは、このモフ町へ始めにやってきたマッチョ商人であった。





「マッチョ商人さん!ちょっと気になる報告があって、クマ太と相談してた所コン」



「気になる報告?」



「ミナーミ国付近から、多くの人がやってくるとのモフからの報告だったコン、直接報告にくるくらいだから、今までとは違うみたいコン」




「げっミナーミ国かあ、あそこの王様は独断専行型だからなあ、何があっても不思議ではないからなあ」


 マッチョ商人は手を額にあてため息をつきながら言う



「そうなのコン!?となるとやっぱり、確認しにいかないといけないコン」



「ふうーっやっぱりこのクマ太将軍が直接確認しないとダメクマ、そうだな往復で2週間もあれば帰ってこれるだろう、その間のモフ町の防衛は頼んだぞコン太」



 クマ太はやれやれみたいなポーズをとりながら言う




「それじゃ遅すぎるコン!人間なら3日くらいでここまでくるコン、けど大人数ならもう少しかかりそうだけど、それでも遅すぎるコン」




 そう言うとクマ太は連続でやれやれみたいなポーズをとる、多分そのポーズしか知らないのであろう





「そういうことはな、ここに来てる商人や、ここにこずかい稼ぎに来てる村の小僧どもに頼めばいいんだよ」




「なるほどコン!じゃマッチョ商人さん仕事として調査を頼むコン、条件は早く正確に情報を伝えてくれるような人でお願いするコン」




「あいよ!じゃあ早速適任のやつがいるからひとっ走りしてもらうぜ、そうだな今日は徹夜で走ってもらって明日の朝には報告できるよう頑張ってもらうぜ、報酬は頼んだぜコン太」




「分かったコン!」



 そう言ってコン太とクマ太と筋肉商人の話は終わった、クマ太は最後のほうはやれやれとふうとかずっとやっていた






そして次の日の朝



「ミナーミ国の一個小隊30人がモフ村へ向かっているだと!?」



 筋肉商人達は斥候に出した者からそう報告を受ける




「まずいコン!一個小隊ということは明らかに攻め入ってくるということコン」



「コン太はモフ町内を担当するクマ、あとはオレがやるクマ」




 そう言ってクマ太は目配せしコン太に合図を送る、この合図の内容はもしものときは女王を連れて逃げろとの合図である




モフ達以外には女王の存在は知られていない、そのため言葉には出さずの合図であった




「分かったコン、後は任せるコン」




 そう言ってコン太は女王のもとへと急いで行った




「斥候さん、もっと詳しくその隊のことを教えてほしいクマ、そしてマッチョ商人さん達も相談に乗ってほしいクマ」




「おう!もちろんだ、ほかにもモフ町に協力してくれるやつらを呼んでくるぜ」




「ありがとうクマ、では30分後に軍議を開催するクマ!!」




 クマ太は片手をシュピッと挙げてそう宣言する


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