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モフの村への招待   クマ太「絶対いい人間クマ!!」

 つい呼び止めていた、人間たちの目的は薬草採取だったようだ


 ずっと観察をしていると、何やら人間たちは楽しそうに話をしていた、そして大きな声で話しているとゴブリン達にからまれた



 ゴブリンはモフ達には興味はないらしく、素通りしてたまーに罠にひっかかるゴブリンを倒すことはあるが、基本は罠を切って逃げられる



 罠にかかって倒せるゴブリンはほっといても死にそうなやつで、そのためかゴブリン達も復讐とかにやってこずにとくにからんでこない。


 きっとモフ達がよっぽど弱く見えるのだろうし、食べるとこもないし基本無視される

そんなモンスターの態度もクマ太は気に入らなかったのだろう



 冒険者達の戦いを見ていてそのすがたに憧れ、そして魔法の威力を知ったら声をかけられずにはいられなかった


「あれは、何かなクマの縫いぐるみ?可愛いわね」


「あっあっあっあっちっちゃい子あっあっあっあっあっあっ」


「!!!???? なにあれ!クマちゃんが動いて喋ってる!!」



三者三様、剣士は目を輝かせている



 


 三人はこちらに近づいてきた


「ぼくはクマ太!モフ村で隊長をやってるクマ!三人の戦いを見てぼくに戦いを教え・・・うわ!なにをする!」


 話し切る前に剣士らしき人物が抱きしめてきた


「可愛すぎる」


剣士はクマ太に顔をうずめて真っ赤になっている


「こらこらあなた、そのクマ太ちゃんがびっくりしてるでしょ」


「すっすまん!つい」


 そういって剣士は謝ってきた


 さっきも三人の戦いを見ていたが三人は楽しそうに話しながら戦っていた


 話の内容は聞き取れなかったがきっと三人とも仲が良いのだろう



 そしてクマ太に対しても謝ってきた、これはモフにも敬意をもって接してくれているためであろう、やっぱり良い人たちにクマ太は見えた




「大丈夫クマ!ちょっとびっくりしちゃったけど、そんなことより僕はモフ村で隊長をしいているんだけど、僕たちモフはとっても弱くてあなた達に戦いを教えて欲しいと思って声をかけたクマ!あともちろんお礼はするからモフ達の村に来てほしいクマ!」



 剣士はそんなクマ太の言葉を理解しているのか分からないが、クマ太を見る目が輝いている



「なんていい子なんだ!!!生まれてきた姿にめげずに強くなりたいと思うその気持ち!クマ太は最高だ!!」



 剣士はなんか感情移入していた、クマ太の姿に魅了され、クマ太の志にさらに心射抜かれたという感じだ



「ありがとうクマ!じゃあモフ村に案内するクマ!そのまえに誰かいるかー?」


「にゃーん!」


一般モフが現れそれを見て剣士がさらに身悶えている



「じゃあコン太に伝言頼んだクマ」


「にゃー!」


 そして一般伝令モフネコは走っていった、めっちゃ遅いけど


 そんな遅いながらも頑張って走っているモフを見て剣士は茹ダコのように顔真っ赤だ



「じゃついて来てクマ!」


 そして4人はモフ村へとやって来た、盾持ちとしてはちょっと迂闊すぎないかとも思ったが、彼のギリギリの挑戦を好む性格がそれを止めた、というか始めは止めようとしたけどあっあっあ言うてる間に進んでいき、まあいいかと思った








 そして4人はモフ村についた


 そこには木で作ったちょっと可愛い家とたくさんのモフ達がいた



「んんん~~~~~~~~~~はわわわわ」


 剣士は興奮のあまり鼻血を出し


「いいね可愛いわね、こういうモフ達を抱いて一緒に歩いていると男が油断してよってくるかも」


 魔法使いはモフ達の活用方法を模索していた



「あっあっあっねえ君 あっあっあっあっあっあっお兄ちゃん あっあっあっって言ってみて あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」


盾持ちは一般モフに何か話かけていた




「ここはモフ達の村クマ、今はまだ平和だけどモフ達はここを守らないといけないクマ!だから戦いを教えてほしいクマ!その間はここに滞在して欲しいクマ食事も出すし帰るときもモフ村の名産の服をプレゼントするクマ、ここの服は良い値段で売れるクマ!」



そう言ってクマ太は自慢の服を見せる



魔法「これは確か一度町の人が着ているのを見たことがあるわ、すごく良い出来だったから覚えている、そう、ここで作られたものだったのね」



魔法使いがその服を手に取って見ている



「もちろんいいぞ!ずっとここで教えてやる!」


そういって剣士は胸をドンと叩き、私に任せろといわんばかりの態度だ




「もうむちゃくちゃなこと言わないの、だけどここでしばらくゆっくりするのも悪くないかもね」



「ありがとうクマ」



「だけど私たちも一旦依頼達成に一度山を下りてから、また来るからその時に教えにきてあげるわ」



「えええええ、けどしかたないよなあ依頼だし」



「けどまあ今日は一日ここでゆっくりさせてもらいましょうか」



「いえーーーーーい!」



「あっあっあっこのナイフで あっあっあっあっあっあっ僕を あっあっあっ刺して あっあっあっあっあっあっ」



 盾持ちは一般モフになにかをお願いしていた



 そしてその晩





「この村は最高だーーーーーー」



 剣士は肉を食いまくり両手にモフをかかえている、右手に3モフ左手に5モフひざの上にも7モフ




「確かにいい村ね、食べ物を食べる子がいないからこんなにあるのかしら」



 魔法使いは果物を食べながらモフ達に話しかけモフのほっぺをツンツンしている



「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ」



盾持ちはもうわけ分からんことになってる、モフ達にぺちぺちされて楽しそうだ





「それはよかったクマ、じゃあ明日は三人用の服を作ってあげるね、何かリクエストはあるかな?あとオマケもつけとく、じゃあ今日は楽しんで!次に会えるときを楽しみにしてるクマ!」








 そんな3人と1モフを見ながらコン太は思った


クマ太は冒険者3人の強さに惹かれて盲信しているようだが


「あいつらやべえ奴らなんじゃないコン?」


 そうして夜は更けていった



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