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モフ見つかる   人間「なんなんだ、あの生き物(?)は……」

 私は行商人のマッチョ商人、国から国へと渡って交易をおこなっている

 今度の商売はヒガーシ・ラヘーン国からニーシ・アタリー国へ急ぎの仕事だ

 この大陸は真ん中中央に大山が位置しその周りに各国々がある、交易は大山を右回りか左回りという形で各国を経由していくこととなる


 一般的な交易は隣り合った国同士がほとんどだが、ごくたまにこうやって、大山をはさんだちょうど反対側への仕事がくる

 正直断りたい仕事だったが、荷物はたいした量でもないわりに割りの良い仕事だったために請け負った。


「はあ、やっぱやめときゃ良かったかな」


 そう呟いたのは大山を上って数日経ったころだった

 ショートカットを考え山に登っていたがやっぱりきつい、斜面というのは体力を使う

また、モンスターに襲われでもしたら大変だ


 護衛も数名連れてきていて大抵のモンスターは退治してきていたが体力的にきつい。

どこかで休憩でもと思っていた時だった。


「おい、あれはなんだ」


 そこには小さい二足歩行のいきもの

 ゴブリンよりも小さく何かを集めているようにも見える


「モンスターか?それにしては弱そうだが」


 近づいていくと向こうもこちらに気付いたようだった

「にんげんにゃー」


 なんとそれは人の言葉を喋った


 近づいてよくみるとそれは精巧な人の手で縫った縫いぐるみの様だった

「まさか縫いぐるみが動いて喋るとは、それにこんな山奥に」

 私と護衛たちもただただ驚いている

そんな時


「にゃー」「ナーゴ」


 なんともう2体の縫いぐるみがこちらに向かってきていた

 こんなことは今までになかった、こんな山奥にいるのは獣かモンスターだけだったが、

いつのまにこんな縫いぐるみ達が増えていたのか


そんなことを考えていると一体の縫いぐるみが言う


「お客さまニャー」


 にゃーにゃー言っている縫いぐるみはそういって、ついて来いと言わんばかりに先導していく

私は護衛と顔を見合わせついていくことにした


 そうして数時間山を登っていった。そこらじゅうにトラップがある地帯を縫いぐるみは避けていき、やっとたどり着いたところは


「なんだこれは」


 そこには泉を取り囲み小さな集落ができていた、

 建物は丸太を切って柱にして木の枝や葉っぱで屋根や壁を作ったような簡易なもので、そしてそこにいるのは縫いぐるみばかり


 護衛も私も口をあんぐりあけてあっけにみていた、まさかこんなところに縫いぐるみ達の集落があるとは


 そう思っていると一匹の縫いぐるみが近づいてきた


「コンコン よく来て頂きました人間のみなさん 私はこの集落の代表をしていますコン太と申します」


 今までの縫いぐるみ達とは違い、流暢に話す縫いぐるみだった


明日更新

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