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02話 プロローグ

02話もプロローグでした~|д゜)

サブタイトルを考えるのが面倒くさいというのと、書くのが絶望的に遅い所為ですね。

申し訳ございません。

 幾時間、どれ程の距離を走ったか、純は途中から考えることを止め、只管(ひたすら)に光の射す方角へと走った。

 純は一度呼吸を整えるために足を止めた。

 心なしか心地は良かった。

 正直なところ、身体はついては来ないが、少しずつ若さを取り戻していくような感覚に純は心を躍らせた。


「くふっ、くははっ、はあっ、はあぁ……」


 哂いが込み上げてくる。

 目的地(ゴール)は目前まで来ていた。

 始めは一縷の光であったそれは今や(かたち)が見て取れる。


 光の奥に見えたものは扉であった。

 鉄。土。材質などは彼にはさっぱりわからなかったが、荘厳な造りであることは覗えた。


──この長き、悪し夢の終着点、鬼が出るか蛇が出るか……。


 かつて、神に挑戦せしめると世間では持て囃された純ではあったが、この扉の前に恐れを抱いていた。

 硬骨に己の武を磨き、人の頂に君臨した彼が手にしたものは「死」であった。

 彼の手は血に塗れていた。

 彼は恐れを振り払い考え直すことにした。


──この扉の向こうに、俺が武の全てを出せる何かが待っているやも知れぬ。


 心が震える。

 若さを取り戻しつつあった純の心は震えが止まらなかった。

 しばらく挑戦者というものをやってこなかった彼が挑める最大の機会(チャンス)

 純は歓喜した。


 純は最後に一度深く呼吸し、己を奮い立たせ、扉に手を当て、押したのであった。

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