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6章1話:月光事変

ついに王都決戦が始まります。


ラクルゼーロ、リヒテン組のお話は2章をご参考にしてください!

「ラクルゼーロの動乱を反乱と断定した。その首謀者:フォレスト・カルメンを捕らえよ」


 冬のある日エルクドレール8世はそう号令をかけ、ラクルゼーロ及びテネシー市の神聖王国軍第39.40駐屯地の兵団に出動命令を出した。


「エスパー主幹です、どうぞよろしく」

「え、えぇ」

「ま、我々が来たからには即座に鎮圧して差し上げますよ。それが終わり次第、市長……貴方の処分を決めさせていただきます」

「………」

「大学に軍を進めるぞ。カルメン卿以外は殺して構わん、今回の戦いで学生自治などという馬鹿げた風習を全て破壊してやる!! 人民は全て王都の命令通りにしておればよいのだ! ふっははははは!!!」


 ラクルゼーロ市長は黙り込む。自分の街で反乱が起こったことの責任は取らされるだろう。だがそれ以上に、


(どうか無事で……トゥリー君、カルメン卿)




 1番高い塔、学長室からは街の様子が一望できる。故に軍隊が動き出したことも即座に理解した。


「勇者あたりが対人練習とか言われて実践投入されるかと思ったけど、流石にそれはなかったねぇ」

「えぇ。ですがお祖母様、敵戦力は1000を超える軍隊。それに、南方司令部の7将軍:マーベラ大将の出陣も囁かれています」

「王都は中央に人を集めすぎて手柄取りに躍起になってるのさ。さ、トゥリー、学生の指揮はあんたに任せるよ。あたしはね、1人として生徒を死なせたくないんだ」

「わかってますよ。私も、また木葉ちゃんに会うまでは死ぬわけにはいきませんから!」


 ラクルゼーロ大学の4年生、トゥリー・カルメンはニカッと笑って答える。

 学長室の部屋から出るとそこには大勢の生徒が待機していた。


「会長!」

「我らの意地を、学術機関の意地を見せつけてやりましょう!」

「木葉ちゃんの恩に報いるときよね!」


「みんな……ありがとう」


 キャンパスの自由広場に向かう。そこには既に武装した500人の学生達が集まっていた。


「私、トゥリー・カルメンはラクルゼーロ大学の学生代表として、今回の王都政府の対応は間違っていると断言する! 私達は対話すべきだった。武力で全てを解決できると過信した政府には一度頭を冷やしてもらう!」

「「「「「「応」」」」」」

「大学から脱出したいものは既に脱出させた。ここに残ってるのは……戦おうと決心してくれた者達。私も戦う。でも忘れないで、私達は学生なの! だから、絶対に生きてこの学舎に戻るわよ!」

「「「「「「応!!!」」」」」」


 トゥリーの演説が終わると学生達は早速行動に移る。既に大学はバリケードで封鎖され、カルメン卿が作った魔法の壁がその周囲を覆っている。

 大学に軍が到着したのは演説から2時間後であったが、その時には大学は要塞のようになっていた。


「おいおい、これ本当に大学かぁ? まぁいい。砲兵隊、デカイのをいっぱつぶち込んでやれ! そうすりゃ学生連合の連中もびびって降伏するだろ」


 砲兵隊が前に出る。しかし、


 ドォン!!! 


「なッ!? 向こうも砲撃だと!? どこからだ!?」

「恐らくミレーナ山からかと!」

「馬鹿な! 学生が何故兵器をもって! ぐあああああ!!」


 非常に殺傷力の高い榴弾によって怪我を負う指揮官達。


 トゥリーの指揮のもと学生連合は部隊を2つにわけて、その1つは別働隊として街を一望できるミレーナ山に陣取ったのである。


「工学部部隊が砲撃で砲兵隊を潰している間に私達は歩兵部隊を潰す。と言っても、白兵戦なんてしないけどね」


 トゥリーは花火を打ち上げてフォレストに合図をする。すると、


「な!? なんだよあれ!?」

「ひっ!? 氷兵だと!?」

「ぎゃああああああああああ!!!」


 フォレストが羊皮紙に書かれた魔法を発動したことで1000体の氷の像が動き出し、その手に持つ武器で次々と兵士達を薙ぎ倒していく。迷路の作った氷だからやわな攻撃では破壊することも出来ず、一方的な蹂躙が始まっていた。

 その隙に学生連合は軍部の残した補給物資を奪取し大学内に速やかに運び込む。目を背けたくなるような惨状が広がっていたがそんなことを気にしている暇はない。トゥリーは必死になって指揮をとっていた。


 初日の抵抗運動では学生側の死者がゼロに対して舐め腐りきっていた神聖王国軍の死傷者は400人にも及び、議会庁舎に向かって敗走する羽目になる。


「なんだこのザマは! 相手は学生だぞ!? 魔法技術も軍事技術でもこちらが上だろうが!」

「我々も出陣しますか、主幹殿?」


 ラクルゼーロのギルド:餓狼の巣穴のギルドマスターであるシドが進言するが、主幹としては手柄を横取りされるわけにはいかなかった。


「要らん! ミレーナ山を攻略し、大学に砲弾の雨を降らせてやる!」


 この言葉どおり翌日はミレーナ山攻略が行われたが待っていたのは更に500体の氷像。それでも火力を使って徐々にそれらを破壊し、多大な損害を出しながら山頂に到着した時にはそこはもぬけの殻。そして、


「なっ!?」


 議事堂からミレーナ山を見ていたエスパー主幹は絶句する。

 山頂が爆発し、崩落。その土石流によってミレーナ山攻略部隊は壊滅したのであった。


「山一つ崩すか。この大胆なやり方はトゥリーだな。ちゃんと自陣に土石流が行かないように爆破の際に緻密な計算が行われている。よくやるもんだぜ」


 髭面の大男:シドは顎髭を撫でながら呟いた。

 そうして次に街の方に目をやると、こちらもまた氷像による蹂躙が起こっていた。それでも徐々に軍隊が氷像を破壊して前に進むのだが、大学に辿り着く頃には彼らには戦う術がない。


「補給の遮断、物資の鹵獲……戦争ってものをわかってるな」


 ラクルゼーロに到着する物資は全て学生連合が陰で破壊し、奪えるものは強奪している。さらに街のみんなは大学生の味方なので現地調達も困難になる。そうなると強制的な徴収が始まるのだが、それによって軍部に対する不満は溜まっていく一方だ。


「あんたらに売るもんはないね!」

「なんだと女ァ!」

「軍人だからって調子に乗ってんじゃないよ! ほら、見ぐるみ剥がしちまいな!」

「え、え、うわ、やめろぉぉぉ」


 市民達は皆学生を裏で支援し、物資を優先的に回していた。ならば街ごと破壊してしまえばいいというのが王都の考え方なのだが、それを躊躇させる出来事が少し前に起こったばかりだ。そう、ヴェニス戦である。


「私の部隊でヴェニス戦のような損害が出たらもうおしまいだ……。なんとか、なんとかならんのか……そうだ、マーベラ将軍に援軍を……えぇい、何をしている餓狼の巣穴ッ! お前達も……え」


 夜、軍法会議という名の大反省会にて喚くエスパー主幹に突如剣を突きつけたのはシドらラクルゼーロの有力者たちであった。


「外の連中は全員無力化した。アンタには戦死してもらう」

「な、何を馬鹿な! 貴様、王都に逆らう気か!?」

「ああ。俺たちは王都の犬にはならねぇ。あばよ」

「ぐがああああああああああああ!!!」


 シドは市長と共にラクルゼーロ市の軍を制圧し、南方司令部に対して反旗を翻す宣言をその夜のうちに行う。

 南方司令部には巨大な通信魔法機があり、それによってラクルゼーロの反乱は王都に即座に報告された。その結果翌日にはリヒテンの第41駐屯兵団とアヴィニヨンの第37駐屯兵団の出陣が命令されたのだが、


「よう、シド。来たぜ」

「待ってたぜアンソン」


 反乱から4日、ラクルゼーロ大学にはラクルゼーロ市長と軍部の長となったシド、そしてリヒテンの軍を乗っ取ったアンソンが集結していた。


「思ったより早かったね。アンソンや」

「カルメン卿、お久しぶりです。先にラクルゼーロに来て待機してましたから。向こうはティザ以下優秀な助手に任せてありますよ」


 女豹の異名を持つ実力者ティザとライカらその配下達はアンソンからリヒテン市の軍事を任されていた。リヒテンは今やフルガウドの旧臣らも合流し一つの国家のようになっている。


「ラクルゼーロも防衛体制を整えています。今はフルーラとエゼルがメンバーを率いて郊外防衛に当たってますよ」


 昨年ラクルゼーロのゴブリン戦で悲惨な目にあった2人だったが今はトラウマを乗り越えて復帰し、木葉に恩返ししようとこの戦いに参加していた。その思いはここにいる誰もが抱いている。


「リヒテンも異端審問官を止めてもらった恩があるからな。ロゼ様に協力することに決めている。共に戦うぞ!」

「助かります! 学生連合だけじゃちょっと限界ありましたからね。……これも木葉ちゃん達の筋書き通りだとは思うけど」


 トゥリーはそれを理解した上で協力している。なんてたって命の恩人なのだから。


「これからどうする? 明後日にでも『南都:マルセーユ』から7将軍の率いる大軍がやってくるぞ」

「こちらはリヒテン=ラクルゼーロ連合軍で2000と学生連合、民兵。今回の戦いで氷像はほぼ使い果たしました。……お祖母様、次の策はありますか?」


 トゥリーはフォレストを見る。フォレストはカップを置くとゆっくりと喋りだした。


「問題ないね。7将軍は来ない。明日には全てが始まり全てが終わる」

「……? カルメン卿、それはどういう」

「明日はお祭りだよ。さぁさ、暇があったら物資を運ぶのを手伝っておくれ」


 頭にハテナを浮かべる一同。しかし翌日、彼らは昨日のフォレストの笑みの理由を思い知ることになる。



………


…………………


 リヒテンとラクルゼーロの離反から1日後、王都政府は大混乱となっていた。


「おほほほほ、これはこれは」

「……笑い事ではありませんな」


 東方司令部、北方司令部、南方大陸総督府からの報告に王都政府はてんてこまいになっていた。


『リルヴィーツェ帝国、ブルテーン連合王国、スロヴィア連邦の『三国協商』は神聖パルシア王国に対して宣戦布告す』


『南方大陸の五華氏族【鉄細工師:エカテリンブルク】辺境伯がアレクサンダーにて挙兵。既にトゥブルグまで陥落し、チュニセアの総督府へ向けて進軍中』


『南都:マルセーユでファティマ上級主幹やコード・ジルベスタら旧フルガウド家と竜人族が挙兵し、既に7将軍マーベラ大将は捕虜に。ラクルゼーロ、リヒテン、アヴィニオン、カンナ、テネシー、ヴィセー、グルナーヴィーなど南方パルシア一帯の主要都市が一斉に離反。ロゼ・フルガウドが旗頭になっている模様』


『ダート軍管区でネーデル中将がヴィラフィリア兄妹を奉じて挙兵。軍管区内の王都勢力を粛清し北都に向けて進軍開始』


『海洋都市国家群、東方共同体もこれに便乗して神聖王国に宣戦布告。既にイスパニラ司令部とオストリア総督府が応戦中』


 これだけの情報が一斉に入ってきたことで、王都政府内に動揺が広がっていた。


「イスパニラでは【防人(さきもり)】とやらも暴れておる。やはりエカテリンブルク家はさっさと潰しておくべきじゃったな」

「スピノザ閣下、どうしますぅ?」


 宰相筆頭:スピノザ、王室顧問:ヒュームはこの危機的状況の中でもまだそこまで慌ててはいなかった。何故なら王都は教会と組んでいるからだ。教会の戦力は誰がどう戦おうと勝てない、それだけの力を17年前の内戦では見せてくれたのだから。


「連邦、東方共同体に対しては大公国に盾になって貰う。帝国は東都が抑えるじゃろう。北のダート地方はノスヴェル師団が鎮圧し、海洋都市国家群とイスパニラの防人共は現状そこまで問題はないのぅ。どちらかというと南都がマズイ。伊邪那岐機関の全戦力を投入し、ロゼ・フルガウドを捕らえる」

「フルガウドの小娘を晒し首にすれば、奴らの指揮は裂けそうですしねぇ。あ、体は私が貰いますねぇ」


 伊邪那岐機関が出動すれば全てが鎮圧される。そう誰もが思っているから王国議会もそこまで紛糾はしない。

 とは言え現状を冷静に見つめられるものも多く、そのうちの1人がレガート騎士団長であった。


「シド達が反旗を翻しただと!? マーベラ閣下も捕虜に……くっ、私も出陣する!」

「団長は王都を守る役目がありますよね? 私ももしもの時のためにマリア殿下のおそばにいますので」


 あまりにも冷静な花蓮を見てレガートは激昂する。


「花蓮……君は、知っていたな! マリアージュ殿下は何を考えている! みんな魔王に騙されているぞ!」

「何故ここで魔王が?」

「南部はフルガウド家が、東部は帝国と連邦、北部は連合王国……これらは全て魔王と協力関係にある者達だ! 君もそうなのか!?」

「さぁ。……そろそろかな」

「な、なにを……」


 時計を見て花蓮は呟いた。今まで割と協力出来ていたと思っていた花蓮の冷たい目にレガートはたじろぐ。


「団長、本当に守らなきゃいけないものってなんだと思いますか?」

「君は何を言って……」

「私は……この国は変わるべきだと思います。もう誰かの操り人形でいられる時間はない。私は戦いますよ、団長」


 花蓮はそういうと城壁に登って遠くを見つめる。戦いの始まりを見届けるために。


「木葉ちゃん……」


 その時、遠くの方で真っ赤な真っ赤な火柱が立ち上がった。

 


………


…………………


「いっちばんのり! 的な!」

「遠足じゃないからなー。さてと、まずは挨拶がわりに砲台を空爆しようか」


 王都に出現した巨大な船ーー軍艦:奥羽は王都を囲む鉄壁の壁、【ムール・ド・シャトー】を軽々と超える。城壁に設置された砲台がこちらに砲撃してくるが迷路がそれを魔法で撃ち落とす。逆に備え付けの大砲や魔法で砲台を次々と破壊していった。さらに、


「これが開幕の合図だよ。《鬼火》ッ!!!」


 国立天文台の詰所があった場所に巨大な炎の柱を打ち立てる。彼らにはヴェニス戦で辛酸を舐めさせられたからその恨みは大きい。


「汚ねぇ花火ですね的な」

「お前日本人じゃないんだよね?」

 

 奥羽はそのままゆったりと進み満月の塔周辺に停泊する。そこからはそれぞれが別行動だ。


「それじゃ手筈通りに」


 木葉の言葉を合図にみながバラバラの方向へと向かう。

 レイラやフィンベル、語李は勇者召喚に使われる奴隷達を収容した地下の国営施設へ。

 迷路とアカネは国立天文台と軍部の詰所がある省庁エリアへ。

 ロゼとルーチェはマクスカティス大寺院へ。

 そして木葉と子雀と柊、笹乃や1-5のメンバー、他の天撃メンバーは王宮へ。


「此処が……奴隷収容施設……か」


 語李らが辿り着いたのは何の変哲もない施設ではあったが、中に沢山の騎士達がいたことから明らかにやばいものを隠していることは分かった。

 突入部隊としてはレイラが事前に私兵集団を待機させてあったので結構凄い人数になってたりする。


「催涙ガスだ、喰らえ!」


 柊が作ってくれた催涙ガスで中の連中を無力化し、突入部隊はガスマスクをつけて突入した。他にも様々な道具を駆使して施設内を制圧していく。

 そうして地下への階段を下るとそこには、


「うぅ、うぇっ……これ、は……」


 凄まじい悪臭。腐乱臭。そこは奴隷収容施設として沢山の檻が設置されていた。衛生状態もかなりひどく、中の人達は衰弱しきっていた。


「今治療します!!」

「フィンベルの力でもこの人数は厳しいですわね……。わたくしたちは勇者召喚に使う生命エネルギーを送る装置を破壊しましょう」

 

 私兵集団とフィンベルに治療は任せて他のメンバーは装置の破壊に赴く。

 恐らくその機械であろうものの破壊を行う突入部隊。そんな彼女らを置いてレイラと語李はさらにさらに奥へと進む。


「これは……人間のやっていいことではありませんわね……」


 レイラが絶句したのは最奥の部屋。高い天井の最も広い空間であるその広間には、




 ーー無数の人骨が山のように積み上げられていた。



 勇者召喚に使われて死亡したであろう人物達。埋めた跡もあるが、その埋葬と追いつかなさからあたり一面に死の匂いが漂っていた。

 神聖王国が各地から拉致して殺してきた人々。


「語李、あなたが罪悪感を感じる必要はないのです。これは、わたくしたちの世界が引き起こした問題ですから」

「うぅ、ぉぇ……でも……でもっ!! これは……俺たちが此処に来たから……」


 自分達の召喚にこれだけの犠牲が払われたことを見て語李は嗚咽を漏らす。そんな語李の肩をポンポンと叩き、その頭を撫でるレイラ。


「ごめんなさい。此処に語李を連れてくるべきではなかった。ごめんなさい」

「……けほっ、けほっ。いい、え。俺はこの事実を知らないと、受け止めないと、いけなかった。だからここの攻略を任せて貰ったんです。……これを背負うのは俺だけでいい。あいつらには見せたくない……」


 語李は此処を1-5の他のクラスメイトには見せたくないという思いが強くなった。こんなものを見たらきっともう普通には生きていけない。自分達の為に何万という屍が築き上げられた事実は、彼らの心を殺しうるから。


「えぇ。人々を解放し終えたらここは完全に破壊して埋め立てます。……供養碑も作りましょう。それと語李」

「……?」

「わたくしも一緒に背負います。だから1人で抱え込まないで。わたくしと貴方は一蓮托生なのですから」

「……レイラ、様……」


 数時間後、全ての助けられる人々を運び出して協力者の元へと預けたレイラ達は、柊から持たされた爆弾を使ってこの施設を完全に破壊した。助けられなかった命は沢山ある。1-4の勇者召喚直後だからこそ残っていたのはほんの100人だった。その中でも助けられたのは60人程度。それでも助けられた命があることは何よりの幸いであった。

 

 そしてこの救出活動中にも戦況は刻一刻と移り変わっていたのである。

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[一言] 5章を死ぬほど読み返すくらい待ってました!
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