5章20話:レイラ姫ーー動きます。
木葉が何をしなくても世界の情勢は動いている。その中心は無論、神聖パルシア王国であった。
ゴダール山調査から数ヶ月、魔王の復活に世界が恐怖する中で着実に力をつけている組織がある。
【立憲君主政友会】。レイラ姫の構想の元に成立しつつあるこの政党は、王党派に対抗するために国内貴族達が集って結成された組織だ。
貴族代表として5大都市の商業網を一手に担う商業侯:テグジュペリ侯爵と侯爵夫人。カデンツァの家族であるシルフォルフィル侯爵家やノルトリッジ侯爵らそれに準ずる国内の有力貴族達の大半。
王家からは勿論レイラ姫と、マリア姫及びその弟のクバート第一王子も既に抱き込んである。レイラに似て9歳ながら中々物分かりの良い美少年で、彼を推す王党派の梯子を外させる目的もあった。
軍部からは先のヴェニス戦で活躍した黒人将校:ファティマ上級主幹、ヴィラフィリア兄妹を支援するダート総督府の総督デュッセルドルフ中将らが参画している。
他にも亞人族統括委員会と全国に展開する烽の長を務めるルーチェ、五華氏族のヴィラフィリア兄妹、とある公爵の私兵集団:イスパニラの防人、銀月級冒険者チーム:天撃の鉾、ハイランド連隊、そして闇ギルド:蝶々連盟。
「蝶々連盟に関しては最近、テレプシコーレ様がレイラ様の手回しの甲斐あって他幹部を破滅させてトップに就任したそうです。……常々レイラ様が怖いですよ俺は」
茶髪のメイド、カタリナーー白鷹語李が報告する。
「褒め言葉として受け取っておきますわ。さてさて、もう切り崩せる貴族は切り崩しましたし、あとは軍部と市町村レベルでしょうか。リヒテン、ラクルゼーロをはじめとした都市の参画は決まりましたし、思わぬ副産物も得ることが出来ましたね」
麗しき金の髪と青い瞳を持つ美少女、レイラ第2王女は優雅に紅茶を啜った。
「【緑の賢者】、フォレスト・カルメン前宰相閣下ですね。あの人が今も宰相だったらこんなことにはなってなかったかも」
レイラ姫はラクルゼーロに赴いてフォレスト・カルメンと会談の席を設けることに成功していた。
フォレストはレイラ姫のあまりの賢人っぷりに驚き、とうとう重い腰を上げたようだ。その孫娘にあたるトゥリーもあまりに可愛いレイラ姫に興奮し色々とはしゃいでいた。
無論その後シドやラクルゼーロ市長、そしてアンソンとも会ったという。
「司令部に関しては西以外は抑えられる目処が立ちましたし、大公国も問題ないでしょう。従兄弟殿が押さえてくださいます」
「その従兄弟って大丈夫なんですか?なんか巷では『女装王子』とか『愚物』とか罵られてますけど」
「あの方が女装癖なのは事実ですが、アレも処世術の一環ですよ。実際、軍事に関してはかなり優秀なのでご心配なく。まぁ貴方だって女装癖みたいなものですし、人間見かけによらないですわよ」
レイラがチラリと見た先はひらひらしたメイド服を着るカタリナである。
「ちょっと!?一緒にされると困るんですが!?」
「ふふっ、冗談ですわ。さて、では大詰めと行きますか。『大物』が釣れましたのでそちらとの会談、そして、わたくし自身がそろそろ動かないと」
「な、何をなさるおつもりで……」
「秘密です。ま、貴方にはついて来てもらうのでそのつもりで、語李」
語李は思う。レイラ様の笑みが凄く怖い。
…
………
……………
【異界騎士団】。それは異世界の勇者らを統合した騎士団のことである。
現在は近衛騎士団長のレガート・フォルベッサが団長を務めるこの機関は、【伊邪那岐機関】と並ぶ魔王と対峙する戦力たり得る筈だった。しかしゴダール山の戦いで魔王率いる月光条約同盟に良いようにしてやられたこと、生徒達が深い心の傷を負ったこと、何より……。
「ゴダール山の攻略が不可能になってしまったこと。これは彼らからすれば目標を失ったに等しい」
「…………」
レイラ姫は会談の場にて相手の顔を覗き込み言った。
そう、勇者達はゴダール山の攻略に関して魔王に先を越されたのである。そもそもジョスランの子守唄が魔女の宝箱から出てきてしまった時点で魔王討伐戦略は破綻したも同然だった。
また船形荒野が死んだ時点で勇者を1から育て直す羽目になり、その育てる手段すら消え去った。今の王宮にとっては最早勇者の存在は悪魔召喚の生贄くらいしか使い道がないのである。
「先の戦でドレスデン大将が戦死し、彼を始めとした軍閥の力は著しく削がれました。要のミランダ・カスカティス大将も帝国遠征で動けず。現在最も勢いがある、とされているのは【宰相派】……今や【王党派】を名乗ってましたっけ。文民統制と言えば聞こえはいいですが、彼らが目指すのは王権を操り宰相主導で絶対王政を敷くことです」
「………………………」
「教会派閥は初めから彼らと結託してましたし、同一視していいでしょう。して、軍閥の残党は身の振り方を考える必要がある。貴方も、そうでしょう?」
「………………………」
「わたくしとて『革命』は望みません。望むのは『改革』。そして、佞臣の排除。貴方もそれを望むからわたくしに声をかけた。違いますか?」
「殿下は悪魔でも乗り移られてますかねぇ?」
「無礼な物言いは貴方特有のものでしたね。……カタリナ、やめなさい」
無礼な物言いをするモノクルを付けた官僚風の男性に対して、語李は槍の準備をしようとしたがレイラがそれを止める。
「シャーロック将軍。飄々とした振舞いでどの派閥にも属さずにいた貴方ですが、今後はもう無理ですよ。軍閥を制して己が絶対権力を握ったと王党派は勘違いしていますが、今や王党派と立憲君主政友会の2派閥という対立軸が国内の情勢です。中立なんて許されない」
「……わかってますよぉ殿下。そして、あーんな馬鹿どもと共に沈むなんて選択肢は論外。貴方側に着くことに迷いはない。ただ、その場合の私はどういう扱いになるので?」
軍部の良心:メイガス・シャーロック将軍はモノクルをクイっとあげた。その動作になんか意味はあるんだろうか……。
「他の7将軍には全員死んで頂きますので、残った貴方が軍の要職に就いて頂く形になりますね。既存勢力の要人が1人は居ないと組織は成り立ちません」
「乗りましょう。私、あいつら全員嫌いなんですよぉ」
「素直ですわね。信頼は出来ませんが信用はしています。手始めに軍部の大掃除をわたくしの指示通りにやって頂けますか?」
「3日後、軍部の人事移動を楽しみにお待ちください。私、きっと貴方のような上司を待ち望んでいましたよぉ」
「私は貴方みたいな胡散臭い部下は嫌なんですが」
「いけずですねぇ。嫌いじゃありませんよ、殿下」
そうしてメイガス・シャーロックとレイラの会談から3日後、軍部の人事は王党派と立憲君主政友会の介入により混沌としていた。
「……メール総統の残留、王都軍人の昇格。これは王党派の希望ですよね?」
「はい。このお陰で地方軍人は益々王都への不満を溜まらせます。そして、死んで頂きたい各司令部の軍人を始末しやすい位置に配置してくれました。中央への栄転と称して無能な馬鹿どもを王都に集めてくれたのは本当にありがたいですね。お陰で地方の司令部はほぼ手中に収められそうです」
「これを王党派として実行したところで彼にメリットはない、か」
「えぇ。この時点である程度シャーロック将軍の進退が決まりました。もう少し試してみますが、彼の引き抜きはどうやら上手くいったようですね」
七将軍が1人、メイガスの離反はレイラにとって重要なピースだ。王都は数多くの師団が駐在する最大都市。特にエデン・ノスヴェル将軍などの即応師団は内乱鎮圧の役割を担っており、レイラが行動を起こそうものなら17年前の内乱同様即座に鎮圧されてしまう。
その点同じ七将軍ならその行動に多くの楔を打つことができる。
「では最後の一手を打ちましょう。あとはもうお姉様にお任せしますわ」
「ふぇ!?モゴモゴ、私ですか、モゴモゴ」
「なんでわたくしがカルメン卿から貰ったお菓子をお姉様が食ってるんですの……」
「だってレイラ食べないじゃないですか!」
「や、まぁだからといってお姉様にあげるとは言ってないんですが……。コホン。さてお姉様、お姉様に縁談の話が来てるのは知ってますわよね?」
「おげろろろろろろろろろろろろ」
「うわぁ!?なんで吐いた!?なんで吐いたですの!?」
嘔吐するマリア姫。零児と花蓮が駆けつけ、マリアの背中をさする。
「わたくしのお気に入りのドレス……」
「うげぇ、うげろろろろ」
「今のお姉様の顔を見たら国民は泣きますわよ」
「泣きそうなのはこっちですぅ……。なんでその話をするんですかおろろろろろろろ」
「嫌なんでしょう?」
「そりゃ勿論!!!」
「でしたらその結婚、わたくしにください」
「……へ?」
「レイラ様が?」
「えぇ、えぇ。色々と黒い噂の絶えない第二王女を先に嫁がせてしまおうという陛下のご決断ですよ」
「……確かに、殿下が不穏分子を集めているという噂はありますが……13歳ですよ、あの方」
赤毛の騎士団長、レガートは訝しむ。モノクル将軍のメイガスはまるで自分には関係ありませんと言わんばかりの態度だ。
「ま、勇者パーティーの精神安定剤たるマリアージュ殿下を王都から出すわけにはいかなくなったのでしょう。しかし連邦との連携は強化したい。妥協案でレイラ様、というのが上の意向でしょうね」
「……マリア姫の存在は、不和の原因にもなっているのですが」
新たに転移して来た1-4の連中にとってマリア姫は、彼らの前によく姿を表しているわかりやすい『お姫様』ということもあり絶大な人気者と化していた。結束が乱れかけた異界騎士団にとっては彼女は必要と言える。
一方で花蓮や零児といった1-5組がマリアの護衛をしてることもあり、1-4組はそれが気に食わないらしい。
「俺達にもマリア様のお世話させろー!」
「5組の奴らばっかずりぃよ!」
「ほんとほんと、あいつら何もしてないのに!」
とのこと。異界騎士団内の対立はちょっと問題になっていた。
「居なくなるよりマシでしょう。さぁて、今日も頼みましたよ、レガート」
「……訓練ですか。正直、何をすればいいか分からないのですが」
「それは上が決めることですよ。貴方は職務に忠実に、ね?」
「…………………閣下、何か企んでます?」
「どうしてその思うので?」
「閣下が、楽しそうな顔をしてましたので」
「貴方、結構鋭いですねぇ。ま、なーんも企んでませんけど」
さてさて、その上はというと、議会は最早意味もなく、王党派と教会派の少人数によって多くのことが決まっていた。
「レイラ姫の連邦への島流しは良いタイミングでしたな。あとは、伊邪那岐機関にお任せしますよ、おほほほほほほほ」
「私達の目的は9割方達成できてますので、其方に力を貸すのもやぶさかではありませんよ。さて、勇者ですが、このまま魔王にぶつけますと間違いなく死にます。ので、まだ魔王に踏破されていない魔女の宝箱を攻略させるのが望ましいでしょう」
黒髪の美男子、ノルヴァード大司教が柔和な笑みを浮かべる。側にはツインテールの少女:なわてが控えている。
「ゴダール山が駄目になった今、それしかあるまい。では、あそこで良いかね?」
「攻略の気配は有りませんでしたし、問題ないかと。レスピーガ地下迷宮のように、気付いたら踏破されていたなんて失態は、起きていないと思いますよ」
王都政府が確認できている宝箱は3つある。この中に砂漠宮殿と湖底神殿はない。何故なら侵入できないからだ。故に地下迷宮とゴダール山、そして、残り1つのみだ。
概ねそういった形で来週から勇者の派兵が決定されるのだが、帰りの廊下でなわてはジト目でノルヴァードを見ていた。因みに、途中の廊下で一緒になったエデン・ノスヴェル将軍に対してもジト目発動中である。そんななわてを面白がるように、エデンは彼女を揶揄う。
「ガハハハ!!!おい貧乳ロリ、お前まだ背は伸びんのか!?ワシがお薬を注入して『オトナの女』にしてやろうか?ガハハハハハ!」
「チッ!余計なお世話よエロ将軍!あんたのその薬の所為で麻薬中毒の犯罪人増えるのに比例してこっちの仕事も増えてんだから、少しは自重しなさいよ屑」
「なわて、閣下相手に無礼ですよ」
「……あんたもあんたよ、ノルヴァード大司教様。今更勇者なんて必要ないでしょう?スクナを引っ張り出して供物にさえすれば、搾りかすみたいな魔王の首を刎ねるくらい今の勇者にもできる。それで儀式は終わり、フォルトナ様は完全な『満月様』に代わる。……これがあんたの策なら、勇者のパワーアップなんて必要ないじゃない」
なわてはメッシュの入った前髪をいじりながら不満そうに言った。
なわてとて、木葉に対して思う所はある。だが異端審問官としての彼女はもう、木葉と仲良くできないことは覚悟している。
「魂の純度を上げる為、ですよ。初級、中級悪魔は粗方捧げることが出来ました。残りは魔王、私、貴方、『彼』、そしてまだ見ぬ人身御供の5人。勇者にはまだ見ぬ5人目の素質がありますからね」
「それ、ちゃんと魔王討たせてから、よね?」
「当然。出なければ意味がない。私たちの目的は、すくなを献上して魔王を殺した後に、貴方の中の悪魔や私の中の悪魔を献上することで達成される。順番を違えるほど愚かな真似はしませんよ」
「………………」
「まぁ、勇者を今から苦しめるのは大変なので、他に候補者が居ればもっと楽なんですけどね」
「……あたし帰って寝る」
「お、それじゃあワシと寝るか?昨日15人もおもちゃを壊しちまってなぁ。小娘の身体ってのも久しぶりに堪能してぇんだがな、ガハハハハハハハ」
「死ねッ!」
バンッ。と教会の扉を閉める。やれやれと言った表情で見つめるノルヴァードに対して、エデンはニヤニヤ笑いながら言った。
「おもしれぇなぁ、あいつ。年頃の娘って感じがする。マジで抱きたくなってきたぜ」
「閣下に幼女趣味の気があったなんて意外ですよ。とはいえ、彼女を壊してもらっては困るので性欲処理で異端審問官を使うならラッカでお願いしますね」
「アイツは駄目だ、つまらん。それよりナワテだな。アイツのツインテールを掴んで馬のように扱いながら犯してぇ。そうすりゃあもう少し忠実になるかもしれねぇぜ?」
「気乗りしませんね。彼女の実力は知っているでしょう?無闇に戦力を減らす真似はしたくないのですよ」
「……………過保護なこった。アイツはお前のこと死ぬほど恨んでるのが伝わってくるぜ?」
「でしょうね」
苦笑するノルヴァード。その光景は絵になる程美しく、エデンはケッと悪態をついた。
……
…………
……………………
数日後、神聖王国領:ダンケルン港にて。
「わざわざレイラ様が行く必要ないと思うんですけど……」
「あるからこうしてダンケルンの港にいるのです。……気づいてますか、此度の護衛任務に異端審問官の姿があること」
「随分と警戒されてますね」
「さぁ。どちらにせよ保険はかけてあるので。貴方はわたくしの花嫁衣装を楽しみに待っていればいいのです」
「連邦の王族、めちゃくちゃ女癖悪いらしいですよ」
「そのようですね。革命の影響で政治体制が変わった結果として飼い殺しにされてる王族……そんな彼らが出来るストレス発散方法なんてたかが知れてますし」
随分と諦めが良い。語李は少し拗ねた。
「何拗ねてるんですかお馬鹿さん」
「……俺は、レイラ様の結婚は反対です。そもそもなんでアッサリ了承しちゃったんですか?幾ら国王に言われたからって、レイラ様ならなんとか出来た筈です」
「……はぁ。貴方は本当にお馬鹿さんですわね。
わたくしが本当に結婚するために連邦に行くとお思いで?」
櫛引木葉と同じ、ゾクッとする程歪んだ笑みを浮かべるレイラ。語李は、やはりと言った表情をしていた。
「暫くは船旅を楽しみましょうか。ああ、そう言えばカタリナ、貴方泳げます?」
「へ?い、一応」
「わたくしは泳げません」
「え?あ、意外です。レイラ様でも出来ないことあるんですね」
「わたくしは沢山走れませんし泳げません、戦えませんし重いものを持てません。魔法を使うことも出来なければ1人で家事も出来ない、そんな女の子ですけど?」
「……でしたね。貴方は少し、いや怖いくらい頭が良くて根回しが効く天才な女の子です」
「宜しいですわ。なのでもし『船から落ちる』ことがあれば、お願いしますね?」
「……仮定形、パルシア語だとこれで合ってたっけな」
「ふふ、貴方冗談が上手くなりましたね」
ダンケルンを出発したレイラ姫を乗せた神聖王国の軍艦は10日後には帝国領:ユトランドの海域を抜け、ヴァル海へ到着していた。そして、
「何者かの攻撃を受けています!恐らく、帝国海軍かと!」
「主砲大破!船尾の損傷甚大!殿下、殿下は小舟で脱出を!お付きの方も!」
「えぇ、わかりました」
小舟に乗り込むレイラ姫。しかし攻撃は、軍艦の方から行われた。
「さようなら、殿下」
甲板にいる異端審問官が指示を出し、小舟に対して一斉射撃が行われる。
残ったのは小舟の残骸。そして、捜索の結果黒焦げの遺体が2つ、海に浮かんでいるのが発見された。発見時には既に水でふやけて顔の判別すら困難であったが、衣服などからレイラ姫とお付きのメイドであると判断され、あまりの損傷ぶりから一部の骨を残して水葬されることが決まったのであった。
6日後、レイラ姫死亡の報せは王都中を駆け巡ったが、彼女は引きこもり王女として有名でその死の影響は小さなものとなった。しかしゼロとまではいかず、特にマリア姫は憔悴し自室に篭るなどの事態になる。
神聖王国はこの時間を帝国海軍の仕業と断定し、外交的非難を強めて最後通牒を突き付ける。
帝国の皇帝:ランガーフ帝は事実無根とした上で帝国陸軍5個師団を旧ミュンヘルン地域に移動し開戦に備えるのであった。
「とまぁ、ここ迄貴方の筋書きなんだろうね、レイラ姫」
「怖いお姫様ネ。敵には回したくないヨ」
会議室の場にはアカネ、木葉、迷路、ロゼ、そして、
「はじめまして、皆様方。あたしはハンプティー・ダンプティー。ウフ、秘密の女子会ね〜、た"・の"・し"・み"♡」
身長2メートルの巨漢、超厚化粧、たらこ唇、青髭、角刈りのオネエーー連合王国の英雄:ハンプティー・ダンプティー海軍大将の姿があった。
(オカマ……ね)
(でっかいヨー)
(化粧もキャラも濃いんよ〜)
(ドナウとキャラ被ってるなー)
ハンプティー・ダンプティー海軍大将は2.5章8話で登場しています。




