3章20話:超錬金火砲アルキメデス
木葉とカデンツァご対面〜
⚠︎残酷な描写があります。
〜王都軍総本陣:モンテスキュー・ロックベルトの詰所〜
「ほお。南地区に向かった第3連隊のガターポンド少将とヘッサーカ筆頭司祭に連絡がつかない?」
「はい。海岸線に展開している兵からの連絡がありません。また、ギルド会館付近での狐人族との戦闘で異端審問官が動員されているのですが、彼らが何者かの襲撃を受けた模様」
「ふぅむ。北と東、西の制圧はほぼ完了したがネックは南の海沿いと中央庁舎かね。凄まじい被害が出ているそうじゃないかね」
「ヒンターポンメルン上級主幹、ミスティ主幹を始め、参事官クラスが10人以上の戦死者が出ております。現在はシルフォルフィル主幹とトライデン主幹が中央庁舎に総攻撃を仕掛けている模様」
考え込むモンテスキュー。彼の勝ちは揺るぎないものだ。予想以上に被害が出ていたが、それでも予定通り街の大部分の占領と市民の捕縛に成功している。だが、
(何が起こっているのだね?)
何か、得体の知れない存在がヴェニスに居るのではないか?そんな予感がして、モンテスキューは身を震わせるのであった。
…
………
………………
南部海岸を制圧した木葉はそのままギルド会館に向かう。しかし、そこは最早人が住めるような場所ではなかった。
「……これは」
超錬金火砲アルキメデスによって破壊された街。運河などは完全に破壊され、美しかったヴェニスの街は跡形も残っていない。
「エレノア!どこなの!?」
「こののん、僕は異端審問官を叩いて海岸線までの退路を確保しておきたいんよ。いざとなったら生き残った人を連れて方舟で脱出しよう」
「それが正解だね。迷路は付いてきて!」
木葉と迷路が中央庁舎へと走る後ろで、残ったロゼは火雷槌を手に邪悪な笑みを浮かべていた。一等司祭や二等司祭、中には方面が一緒だったということで2年前の竜人の里攻撃で見たような顔がちらほらいる。海岸でもそうだったが、ロゼの、一族壊滅のきっかけをつくった異端審問官への恨みは凄まじいものだった。
「全員八裂きにしてやるんよ〜」
「何者だ。異端者はころ……」
ザシュッ
地面に、異端審問官の首が転がる。
「な、なっ!?」
「うるさいな〜。異端審問官なんて全員死ねばいいんよ〜。というか僕が殺してあげるんよ」
「ま、まさか!ロゼ・フルガウ……」
「正解なんよ〜!」
最後まで喋らせてもらえなかった異端審問官は、その首と手を地面に落とす。ロゼからしたら格好の八つ当たり相手だ。憎しみと怒りを込めて、それでも表情はのほほんとしたものを保ったまま立ちはだかる異端審問官を次々と襲撃していった。
一方の木葉たちは、激戦区である中央を迂回して北区の方に回ったが、その道中で中央庁舎の最期を見ていた。
「あ……ぁぁ……」
目の前でガラガラと崩れていく中央庁舎。莫大な魔力を叩き込まれ、美しいヴェニスの建築群は粉々に壊れてしまっていた。周囲には死体、逃げ遅れた一般市民たちがそこら辺中に無残な死体として転がっている。酷い死臭がした。
「これが……国のやることなの?」
木葉は、ここに来て初めて神聖王国の凄惨さを知った。見知った街が破壊され、そこで暮らす人々の暮らしが蹂躙されていく様は、とてもキツい。
トドメは、見知った顔の死体だった。
「ゴン……ハノー、ファー……」
ゴンドラ乗りのゴンは剣が突き刺さって完全に息を止めていた。壁にもたれかかるようにして、ハノーファーもまた、その命の灯火が消えようとしていた。
「ハノーファー!迷路、回復魔法を!」
焦る木葉に、迷路が手で止める。
「……木葉」
「な、何してるの!?早くしないと……」
「もう、助からないわ」
「その、通りで、ございます」
壁にもたれかかるハノーファーには、片足と片手がなくなっていた。何より、身体に大きな穴が空いている。背中には無数の矢が刺さっており、その体を毒が蝕んでいた。
「最後にお会いできて光栄、でした。ヒカリ、さま……」
「喋らないで!!傷が……血が!!」
「しくじりました……。北門へと向かった、市民を、死なせてしまいました……だから、せめて……ルーチェ様、だけ、でも……ごぼっ!!」
「ハノーファー!!」
ハノーファーが血の塊を吐き出した。しかし青白い顔には、最後に木葉たちに会えたことの喜びが浮かんでいる。
「介錯を、お願い、できます、か?」
「ぁ……そ、れは」
「わたくしは、見ての通りもうダメでございます。敵の手にかかって死ぬよりは、ヒカリ様の手で……楽に……」
「ハノーファー……」
「辛いことを……言ってるのはわかってます。ですが……もう苦しくて仕方がないのです。エレノア、様を、お助けする力も、もう……」
無念の表情。ハノーファーは苦しそうに木葉を見上げた。木葉はその表情を見て、決心したように瑪瑙を抜いた。
「貴方様は……お優しいです、ね」
「…………………………私は」
「誇ってください……人間で、あり続けたことを。貴方は、優しくなれる心を持った、素晴らしいお方……。ゴボッ、ゴボッ……だから……きっと、皆を幸せに……ガハッ、さぁ、早く……」
ハノーファーが手を伸ばした。木葉はその手を取る。もう、死人のような手だった。だから、約束をした。ハノーファーの死を無駄にしないために。
「私は、優しくない。けれど、貴方たちに会えて少し自分を見つめ直せた。ありがとう、ハノーファー。ルーチェのことは任せて」
「……かたじ、けないです。はぁはぁ……あり、がとう、ございます」
ハノーファーは苦しいながら、にこりと微笑した。木葉もそれに合わせて少し笑って瑪瑙を構えた。
「うん、さよなら、ハノーファー」
「はい……さよう、なら。ヒカリさま」
ザシュッ
…
……………
……………………
「はぁはぁ……強いな、やっぱ」
「君も強いねぇ!意外だなぁ、烽にこんなのがいたなんて!」
エレノアとトライデン主幹は激戦を繰り広げていたが、いつのまにか南方のギルド会館の方まで移動してしまっていた。ちらっと北門の方を見ると、オストリア軍の旗が立っていることに気づく。夜なのに城門にあれだけの火が焚かれているということは、もう完全に北門が占領されたことを指していた。
(ハノーファーは……そうか、失敗したのか。中央庁舎も、もう持たないな。ゴンとの連絡が途切れた。ハノーファー……ゴン……)
「余所見かいっ!?頂けないなぁ!!楽しもうよぉ!!」
「くそっ!!」
飛翔騎士トライデンの鉄の翼から鉄の羽が飛んでくる。それらを爆弾で爆破していき、そのまま拳を作ってトライデンに突っ込んでいく。それを受けるトライデンは剣で手袋に触れた瞬間にその危険性に気付いた。
ドォオオン!!!
「おっとぉ!すごいなぁ、まさか触れるだけで爆発するのかなぁ??」
「はは、結構気付くの早いな。流石は飛翔騎士。さて、どうやってアタシを倒す?」
「ふぅん、じゃあ遠距離から!」
「そんなのもう見切ったんだよッ!!!」
後方に飛んで羽を撃ち続けようとしたトライデンに対して、爆弾を空中に放り投げてその上を足場に飛ぶエレノア。爆風の影響を受けない彼女は凄まじい跳躍でトライデンへと手を伸ばした。
「なぁッ!?」
「落ちろ、飛翔騎士ぃいいい!!!」
翼で防御しようとするトライデン。その翼に触れたエレノアはすかさず《爆弾魔殺し》を発動させて凄まじい爆発を起こした。
ドゴォオオォォォォンッ!!!
「があああああああああああああああああ!!!」
翼で防いだが、爆発をモロに食らったトライデンは撃ち落とされた鳥のようにくるくると回転しながら地面に落ちていく。
「ぐがっ!!」
骨が折れる音とともに、トライデンは地面に落下した。致命傷だろう……とエレノアは受け身をとりながら着地し、トライデンの様子を伺う。
「ぅ、ぁ、ぁ……」
「アタシの勝ちだな、飛翔騎士。あとは天撃卿か」
エレノアが中央庁舎を見ると、そこは炎に燃え盛りガラガラと崩れ落ちていた。生き残った人間なんていないだろうと、容易に想像がつく。ルーチェを逃す方法を失い、烽にはもう一切の勝ち目がなくなった。それに気づいたエレノアは壁にもたれかかって空を見上げる。
「……負け、か」
「ああ、負けだ。お前たちのな。早く投降しな」
呟くエレノアの視界の端に、シャールメルン侯爵とその配下たちが剣を構えていた。その奥には北区を制圧したペトラ少将の部隊が控えている。
「ったく。いいとこどりって言うんだよそういうの。王都の将軍は漁夫の利大好きだよね、全く」
「トライデン主幹には悪いが、手柄は俺のもんだな。なんだぁ、偉くべっぴんさんじゃねぇか」
「……品もないようだね。というか、なんか部隊少なくないかい?南や北の旗が少ないな」
エレノアは再び拳を作ってシャールメルン侯爵に向ける。海岸の近くで凄まじい音がしたのを聞いて、兵たちの目線が逸れる。恐らくルーチェが戦っているのだとエレノアは察した。
「はんッ時期に天撃卿もくるぞ。早く投降した方が身のため……あん?」
「……?」
どうもシャールメルン隊の背後の様子がおかしい。奥に陣取る第2連隊の方で騒ぎが起こっていた。エレノアは切り掛かってくる騎士を無力化しながら、その様子をみていた。
「ん?な、な!?」
「お、おい……嘘だろ」
第2連隊の中央本隊の方で氷の柱が出現する。その氷の中には、ペトラ少将の配下の騎士たちが何が起こったかわからないと言った表情で息の根をとめられていた。そして、
「見つけるのに苦労したよ、エレノア」
前方から、真っ黒で禍々しい鬼の面を被った少女が歩いてくる。シャールメルン隊の騎士たちは、唐突に出てきた禍々しい存在にたじろいだ。それもそのはず、その少女の手には見たこともないような剣が握られており、そこには……串刺しにされたペトラ少将の遺体があった。
「まじ、かよ」
シャールメルン侯爵は真っ青になりながらその切っ先を見つめる。少女は体からずぶりと剣を抜き、死体を地面に倒した。
「ヒカリ……なんでここに!?」
「助けに来た!ルーチェ回収してヴェニスを脱出するよ」
「……ヒカリ、ありがとう。この恩は忘れないよ!」
木葉と迷路とエレノアはそのままルーチェのもとへと走っていく。シャールメルン隊が追撃を開始したが、残った烽メンバーがそれを必死に食い止めていた。
「どうやって脱出を?」
「エレノアは……頼もうとしてたよね?いざという時に市民とルーチェを脱出させて欲しいって。私と戦った時のお願いも、もしかしてそれじゃないの?方舟を見た時に顔色が変わってたから」
「ははは、君は何でも知ってるなぁ。出来そうなのか?」
「海岸に32名すでに待機させてある。あと30人くらいなら乗れるかも。生き残った市民がそれぐらいいれば……」
「北門に向かった2000人が全滅した以上、残ったのは南地区に住む人たちだろうね。そっちの被害は把握できてないけど」
南地区は木葉がガターポンド少将とヘッサーカ筆頭司祭を殺した地区だ。恐らくまだ生き残りはいるはず。
…
…………
…………………
「ルーチェ!!!と、あれ、ロゼ!?」
海岸通りでルーチェと筆頭司祭が戦闘していた。更に奥の方では、異端審問官を屠りまくったロゼともう1人の筆頭司祭が対峙している。
「あ、ううああああああああああ、きひ、きひっ、亜人族の誇り、あては、きひっきひひひひ!!」
「リヒテンでの借りは返させて貰うんよ!」
ロゼと闘っていたのはラッカだった。しかし木葉が千切ったその腕からは黒い触手のようなものがうねうねと伸びており、黒い鎧と黒い装置が各所に付けられている。その目は正気を失っていて、表情もその余裕そうな表情ではなく、最早原型を留めていない。
「ラッカ!?ちっ!何体筆頭司祭を投入してんだよッ!ロゼを連れ戻してくる!エレノアは……」
木葉が声をかけようとした時、背後の建物が崩れ去っていった。奥からはシャールメルン隊、その先頭で十字架に烽メンバーの死体を貼り付けて見せ物にしていた。
さらに、シャールメルン隊に混じって1人、明らかに異質な人物がこちらに向かって歩を進めていた。
「j'etais fatigué(疲れた)!さっさと屠って帰ろうじゃないかあっはっは。君油断しすぎじゃないのかな?」
「うっ、さい、なぁ。助けてくれたのは感謝してるけどさァ」
明らかに異質な存在。戦場に似合わない白と黒の髪の美女:カデンツァ・シルフォルフィルが立っていた。側には先ほどエレノアが倒した飛翔騎士:トライデン主幹もいる。
「な、なに……あいつ?」
あまりの異質さに木葉が呟く。そして、脳が警鐘を鳴らしている。あいつとは絶対に戦ってはいけない、と。
「ヒカリ、君はルーチェ様を回収してくれ。メイロちゃんは、フルガウド姫を頼む」
「エレノア、貴方一人で挑むつもりなの!?」
「いや、アタシにはまだ頼れる仲間が残ってる。生き残った烽のメンバー、全員であいつらを潰す!」
エレノアのもとにはボロボロになりながらそれでもまだ戦おうとしている、烽の男たちが集っていた。28名の戦士たちが闘志を秘めて剣を取る。
「ふふふ、楽しもうじゃないか烽のリーダー!こっちも市街地戦に賛成したクソ馬鹿集団がほぼほぼ全滅してちょっと愉快なんだはっはっは!感謝するよ、ゴミ掃除に協力どうもありがとう!」
「アタシじゃないけどな、それ」
「ん?もしかして、後ろの可愛い女の子たちかな?何者だい?」
「行って、2人とも。アイツはやばい。少なくとも、倒してからルーチェ様を助けに行こうなんて甘い考えが出来る相手じゃない」
「でも!!」
木葉とてやばいオーラは感じ取っていた。このままエレノアを残して大丈夫なのか?しかし、ルーチェを脱出させるのがエレノアの最終目標な以上、木葉にはエレノアの願いを叶えてやりたいという思いもあった。
「あの勝負は、引き分けだよ。そういうことにしといてくれ。アタシのお願い、聞いてくれないかな……?」
「……私の勝ちだもん。でも、どうか死なないで。ルーチェとロゼを回収して戻ってくるから」
「ははは、我ながら意地汚いことを言ったな。さぁ、行ってくれ!」
エレノアがシャールメルン隊に突撃を開始した。それに仲間たちも呼応して突撃していく。迎え撃つは飛翔騎士トライデン。
そんなエレノアの戦いをみることなく、木葉はルーチェに向かって駆け出した。
ルーチェとコーネリアの闘いは佳境を迎えており、互いに消耗しきっている。
「はぁはぁ……どうじゃ、コーネリア」
「私の攻撃が、通らない、デス!?」
「我の人型は結界魔法の最上級。うぬの対策なんて50年以上前から想定済みじゃ!したくなかったのじゃがな!」
(とはいえ我もジリ貧……向こうでは何故かフルガウド姫が戦っておるし……あやつら、戻ってきたのか?)
「焼き払うデス!!アルキメデスッ!!!」
「効かぬと言っておろうッ!!!」
コーネリアはアルキメデスを振り回して街に火砲を打ち込み続ける。ビームサーベルの如く振り回される熱光線がヴェニスの運河を溶かしていく。しかしルーチェの作った人型はそれらの熱光線を完全に見切り、上手く凌いでいた。生き残った市民たちに当たらないように、ルーチェが意識して攻撃をずらしていたのである。
「どこにずらしてるデスカっ!!!」
「がはッ!!!」
コーネリアの発射熱量が増し、その威力に結界が耐えきれずにルーチェが吹き飛ばされる。その隙を逃すコーネリアではなかった。
「死ぬデス!!!」
「し、しまッ!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオンッ!!!
「く、ぁ……い、生きてる?」
「ほんとだよ、生きてて良かった。撤退するよルーチェ」
ルーチェをお姫様抱っこで抱えていたのは、ルーチェが恐れる銀髪の少女だった。
「な、魔王、じゃと?何故我を……」
「そういうの後後!ロゼも回収できたみたいだし、海岸まで行って方舟で脱出するよ!」
「じゃ、じゃが……あいつは逃してくれそうにないぞ」
「……本当にヤバそうな武器持ってるな」
木葉の見つめる先には、屋根からこちらを見下ろす女の筆頭異端審問官の姿が見える。禍々しい武器を持ち、なにかをブツブツと呟いていた。
「コーネリア・フィレンツォ。53年前、我と共に王都政府と戦った女じゃ。烽の創設者の1人じゃよ」
「そんな人が何でこの街を……なんで異端審問官に……」
「洗脳じゃろうな。王都政府は平気で人の人生を捻じ曲げて、我らを殺戮しようとしてくる。我は……こんな奴らに負けたくはなかったのにッ!!」
「先ずは一撃離脱、かな。来るよッ!」
コーネリアの熱光線が木葉目掛けて降りかかる。木葉はルーチェを抱えたまま跳躍し、屋根伝いに海岸を目指す。
「スキル鬼姫!おいで、吸血鬼ッ!!」
黒い翼を携えて、木葉は飛翔した。そのまま反転し、コーネリアと対峙する。
「誰、デスか?邪魔デスッ!!!」
「ルーチェ、お願いッ!!」
「いきなり連携しろと!?ええいっ!《人型呪術》!!!」
熱光線が木葉たちを襲うが、ルーチェの魔法がそれを完全に遮断する。
「《血操解放》!!!食らえ!!!」
攻撃の中、木葉は瑪瑙を振るって血を飛ばす。血液はコーネリアの付近で形状変化し、コーネリアの腕と脚に血の塊が突き刺さった。
「ぐぁっ!!!」
「おまけ!」
斬鬼を飛ばしてコーネリアの上半身に切れ込みを入れる。その斬撃はコーネリアの体をズタズタにしていた。
「くっ……やりマシタ、ね」
「悪いけど、今は構ってる暇はないんだ。そっちもまだ余裕そうだし、ね。じゃあね、コーネリア」
木葉はルーチェを抱えたまま再び飛翔し、海岸へと向かう。赤い月がもうじき真上にまで登ろうとしていた。
王都軍は第2.3.5.9連隊が壊滅して司令官もほぼほぼ討ち取られちゃってますね。
残るはカデンツァ主幹、トライデン主幹、シャールメルン侯爵、ファティマ上級主幹、コーネリア、ラッカと言った強い面々。対する烽はもう50人も残っていません。
次回決着か?!
そして物語はとんでもない所から再びスタートします。




