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転生成功??

暗い、意識の中から。

揺すられて目が覚める。


「ばぶ?」


あれ、私、転生?したのよね…

この感覚何なの…

まるで、マシュマロに包まれているこの感覚…


「あら、アルド様がお目覚めになりましたわよ。リシュエル様こちらにどうぞ。」


坊ちゃん…?坊ちゃん…?

私、女だよ!!!


「ばぶ、ばぶ!!あーあぅあーー!!」


「あらあら、よーしよーーし、いい子いい子大丈夫だからね~」


「アルド、元気ね。早くこの姿を、アッシュに見せたいわ。。あの方はずっと生まれて目を開けないあなたを心配していたのよアルド…元気になってくれてとてもうれしいわ」


リシュエルというのは、私の母親みたい、、綺麗な金髪を結っていてとてもきれいな顔立ち。

私を抱っこしているのは茶色の髪をした、リシュエルに負けず劣らず美人の女性。そしてとても、胸が大きい…


「あうあうあーー、ぶ、ぶうー」


いろいろ伝えたいことがあるのだが、なにせ今の私にはそれを伝えることができない。。

重くなる瞼に抗うこともできずに、、眠りに落ちた…


「あら、アルド様お眠りになられましたね。」


「うふふ、とても、嬉しそうねルェリー。アルドが元気になってあなたも、喜んでくれているの?」


「はい、リシュエル様の喜ぶお顔を見れてとてもうれしいです。」


意識が遠くなる中、聞こえる声がとても気持ちよくて。二人の服を両方握ってゆっくりお昼寝しました。


再び目が覚めると、目の前には、超絶イケメンが私を上から見つめていた。

やばい惚れそうである


「あうあーうう!!ぁー♡」


「アルド、、くぅう、アルド可愛いぞおお」


お、折れる体の骨が、全部折れる、みしみしって、みしみしってえええええ


「アッシュ様ああああああああ、アルド様がつぶれてしまいます!!!アッシュ様!!!!」


必死の形相のルェリー登場。


「ああ゛あーーーーーん!!!!」


私、大泣き。ルェリーに抱きしめられる私、狼狽えるアッシュ


「アルド様よしよーーし、大丈夫ですよ、ルェリーがお守りしますよ。」


ゆっさゆっさ

ぽよんぽよん


至福である。


「アッシュ様、アルド様はまだ赤ん坊です、アッシュ様はとてもお力があるのですから自覚なさってください…」


「あぁ、すまなかった、アルドをもう一度だっこしたいのだが、駄目だろうか?」


すがるような目で見つめてくるアッシュ、私はそんな目には騙されないぞ。


「あーーー!!ぶう、あああ」


必死の抵抗である。ルェリーのふくよかなそこに、顔をうずめていやいやしている。


「アルド、、アルドぉおおおお、父は、やはり父は、間違っていたのかあああアアア」


「アッシュ様、落ち着いてください。今、アルド様はきっと怖がっているだけですよ、ゆっくり仲良くなればいいんです。こんな風に優しく包み込むように抱っこして…」


アッシュの目はルェリーのおっきなそこに向いている。

子供はそういうところに敏感なのだ。

アッシュはすごく残念な父親だということが分かった。言葉を話せるようになったら、リシュエルにちくってやろう、絶対だ。


それから、5か月くらい過ぎた。 この世界は1か月30日のようだ、四季もあるみたいだ、今は少し寒い。


そして私はついに、はいはいを覚えた。この家の探検に出るつもりだ。

ルェリーは今の時間はご飯を取りに行っている。そしてリシュエルは本を描いているみたいだ。もちろんアッシュは仕事だ。


この誰にも監視されていない今、ハイハイで部屋をよちよち移動する。

私の部屋には、常に温度を調節する機械のようなものが置かれている。

照明もある、お風呂もあるし、異世界に行ったらお風呂もない照明もない、知識チートみたいなのがあるかと思ったが、私の知識で作れそうなものはもうほとんどこの家に揃っているみたいだった。


あと、ステータスも見れるようになった、転生する前に好きだったオンラインゲームのおかげで其方の知識はかなりある。

「あうーあう、あーーうん」


ステータスオープンと言ってるつもりである。

すると目の前にステータスが表示される


アルド・ルルマン (転生者) Lv4

HP102 MP20

スキル

鑑定 闇魔法 無属性魔法 身体強化 体力回復上昇 

EXスキル

隠蔽 空間移動 収納 魅了

オラクル

称号

あほの子 転生者 不運に選ばれし者 女神の祝福を受けし者 




こんな感じである、だがしかし、、


mpが低すぎてほとんど何も使えない!!!

なんだよ、最強だと思うでしょ!?普通に!!

信じられない?では、見せましょう!!私の。。いや、性別的に僕の!!空間移動魔法を!!


「あーうあ!」


移動と言いました。


すると、体がスッと一瞬消え、指の爪一つ分くらい動いた先にまた現れる。


こんなの何に使うよ?転生してくれたあの女神、使えない。

スキルあってもスキル使えないとかほんと使えない女神。


するとオラクルの欄にメッセージが書かれる。


オラクル

・頑張ってレベルを上げましょう。神は万能ではありません。


早く歩けるようになって、レベルを上げることを誓った瞬間だった。


そういえば家の探索をしていたことを思い出して続きを始める。

いろんなところをハイハイして回ったが、生活レベルが非常に高いことが分かった。

ほこり一つ落ちていない廊下に、綺麗な照明、自動で掃除をする機械みたいなもの、内装は中世ヨーロッパあたりなのだが、便利すぎる。。

まさにご都合RPG!!


この家には動物もいる。猫だ。

この家で飼っているのであろう、よく観察するように後ろからついてくる。

しかし、良い世界に来たなぁ

魔法も使えるみたいだし、はぁ、幸せだ。

幸せに浸りながら猫とじゃれていると、猫がおびえて逃げていってしまった。

後ろからは黒いオーラが立ち昇っている。


「アルド様ぁ?どうしてですかねぇ、私がいない間にハイハイでお部屋を出ていってしまうなんて、めっ?ですよ?」


ルェリーは思ってる以上に教育熱心でした…


そのあとは、お昼ご飯。ルェリーが罰として、いつもは食べさせないピーマンをつぶしたような味のするスープを飲まされました。


そんなやんちゃな日々を過ごしていくとあっという間に立って歩くことができるようになりました!!


ルェリーさんはすごくお疲れのようです。少し話せるようになったので、日々の疲れをいやしてあげることにしました。


「ル、ルェー!!あいつき」

ルェリー大好きと伝えたつもりだけどうまく言えない。


ルェリーは両目を見開いてよしよししてくれました。

これが、初めて話した言葉で、リシュエルとアッシュはめちゃくちゃ悔しがって、次はどっちの名前を呼べばいいか悩んでいたけど、リシュエルの分かってるわよね?という目で見られ、ママと呼んだらリシュエルはとても喜んでいました、アッシュは、遠くに旅に出ると荷物をまとめていたっけ。


そして、立って歩くのも上達し、やっとお外へお散歩に行けるようになりました!

ルェリー特製のお弁当をリュックに入れてもらって


「アルド様、今日は楽しみのお散歩ですね!すぐ疲れるかもしれないから、おうちの近くを歩きましょうね~」

「はい!!」


ルェリーを伴って家の外に出ると、なんとファンタジー、庭には花が咲き誇り、巨大な木が!!


「すごい!!ルェリーすごい!!」

「ふふふ、そうでしょう?アルド様はすごい場所に住んでるんですよ。この大きな樹は世界樹といって、いろんなところに魔力を送っているんですよ~、魔力って言うのは、魔法を使ったり、おうちにある照明に明かりをつけたりする力ですよ。」


魔力!!ふぁんたじぃー


「ルェリーまほう!みたい!!」

「アルド様は魔法に興味があるのですね、いいですとも!王都最強と言われた私がとってきを見せてあげますよ~」


ルェリーは少し距離を取り、こちらを振り向く


「すごくきれいな魔法を見せてあげますからね~」


ゆっくり息をするとルェリーの手に杖が生まれる。


「#$$*…」


聞き取れない言葉を口にするルェリー 彼女がそっと杖を振ると


バッと強い風が吹く、その風に庭に咲く花たちの花びらが舞う

綺麗だなぁーと思っていると


「””&%…」


ルェリーはもう一度杖を降る、すると、たちまち一面が銀色の世界になる。

世界が凍ったような、でも、自分は寒くない。


「アルド様、これが魔法です。」


杖を軽く振ると、先ほどまでの美しい庭に戻る。

そして、ルェリーがこちらに手の平を見せる。


いろんな色の花びらを持った花がそこにはあった。


「すごい!!ルェリーすごいすごい!!!」


そして、彼女はそっと笑うと、


「これは絶対に枯れることがないお花ですよ、アルド様。私からのプレゼントです。」


壊れないようにその花を両手で持っているとルェリーがほほ笑む


「あとで一緒にお部屋に飾りましょうね」


魔法ってやっぱりすごいね!!!


ここで、魔法使いになることを胸に誓うのであったが、アルドは知らなかった。

アッシュが天下無敵の双剣使いだということを…

あと少ししたら、地獄のメニューを考えていることを。


そのあとゆっくりピクニックを楽しみ、その世界で奇跡の花と呼ばれる花を部屋に飾り、新たな称号を手にしたのに気付くのは、大分後のお話。



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