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200文字小説集 vol.2

片見月(200文字小説)

作者: 日下部良介

 女の膝枕で月を眺める。

「今日は十五夜か」

「十三夜の夜も来て下さいね。片見月は縁起が悪いと言うから」

 男の顔を見下ろして女が言った。


 十三夜の夜…。

 女は男を待っていた。

「もういいだろう」

「もう少しだけ…」

「大店の若旦那に見受けして貰えるってのに」

 結局、男は現れず女は遊里を出た。


 男は別の場所で別の女を抱いていた。

「火事だ!」

 男は驚いて飛び起きたが、逃げる間もなく炎に包まれた。


 月はいっそう美しく輝いていた。




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― 新着の感想 ―
[一言] 縁起が悪い以前に、当然の報いかな? 男女関係は、本当に難しいです。 周りを見ていても、ひとりの人をずっと好きでいられるって、難しいなって思いますもん。
[一言] 良いものを読ませて頂き、ありがとうございました。 なぜ良いと思ったか。 それは、悪人が出てきて報いを受けたからです。
2016/10/15 14:50 退会済み
管理
[一言] 男ってやつは大体そんなもんな気がします。 報いを受けるものもいれば、そのままのうのうと生きるものもいるんでしょうね。
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