科学発明科へようこそ
どうも朔です
この二日間は死んだように寝てゴロゴロしていました
殴り込みが一番の原因だけどな
今日から新しい所だ
まあ死の危険がないところがいいな…
会社につくとロビーに
「今日から私の所だ!
早く来い!」
エリスさんがいた
つまり今日から科学発明科なのか
まあがんばるとするか
「今週は忙しい!
貴様のような凡人の力も必要なぐらいにな!」
なんだか言い方にトゲがあるよな…
まあ妹に比べると大丈夫だが…
「どんなことをやるんですか?」
「対人ロボット兵器作成だ!」
スケールでけーー!!
「大丈夫なんですか!?対人兵器なんて!」
「まあ戦闘不能にするぐらいだから大丈夫だ」
死なないならOKってずいぶん乱暴だな!オイ!
「俺は何したらいいんですか?」
「うむ!
私は頭脳労働が主で力が弱い
貴様には肉体労働をしてもらう!」
なんかあんまり前と変わらないな…
「まずこの機材を運んでもらおう」
じゃあ頑張るか
なんか妥協ばっかりだな…俺…
「次はAの機材を頼む」
さっきからすごい集中力で取り組んでいる
だが作っている物を見ていてもチンプンカンプンだ
「ふむ…
休憩するか…」
休憩はありがたい
さっきから腕が痙攣している
いくら何でも重すぎる…
「ドリンクを買ってこい
カフェオレだ!間違えるなよ」
パシリかよ…
自動販売機があるのだがラインナップがおかしい
・完熟ミルク
それ完璧に腐ってんだろうがぁぁぁ!!
・ブラックインク
インクはドリンクじゃねぇぇぇ!!
・トマトより赤い何かジュース…
完璧に血だろうがぁぁぁ!
誰も買わねえよ!
「あの…トマトより赤いジュース買いたいんですが…」
いたよ!
コウモリ男さんがいたよ!
・デビルジュース
デビルジュースはいらねぇぇぇ!!!
カフェオレは普通のがあったので買えた
「遅い!」
怒られた…
「うむ…
カフェオレは間違えなかったな」
どうやらカフェオレはよかったようだ
「うむ
今日はこれでいいだろう
貴様も帰るがいい」
ようやく終わった…
腕はもう限界だよ…
「お疲れ様でした」
「うむ」
3日間は同じことの繰り返しだった
明日完成するらしい
「今日はもういいぞ」
「お疲れ様でした」
「うむ」
帰る途中にいきなり
「ちょっといいかい?」
声をかけたのは怪しい薬品をつくるお兄さんだった
「何ですか」
「エリスちゃんのことでちょっとね…」
エリスさんのこと…?
まあ気になるし、ちょっとなら良いか
「コーヒーでいいかい?」
「はい」
何だろう…?
「どうぞ」
「ありが…」
いやっ!
これコーヒーじゃねぇっ!!
絵の具の黒みたいな色してるよ!!??
「これなんですか!?」
「いやー…
別に普通のコーヒーだけど…」
絶対ちがう!!!
向こうの飲んでるコーヒーと全然ちがうし!
「まあ正直言うと試験薬がはいってるけどね」
駄目だろぉぉぉ!!
「まあそれはいいとして」
「よくねーよ!」
危うく実験体にされるとこだったんだぞ!
「私は唐木康夫
エリスちゃんの親戚なんだ」
親戚なのか
だけど何の話だろう…
「天川君
エリスちゃんと友達になってくれ」
「えっ!?」
「あの子は5歳で大学に入った天才でね…
友達のできる環境じゃあなかったんだ
周りは大人ばっかりだから頑張って張り合ってあんな感じになったからね…
感情表現が苦手なんだ…
君はエリスちゃんが高圧的な態度をとってもあまり気にしていなかったからね
君なら仲良くできると思うんだ」
エリスさんにそんな事が…
「まあせめてエリスちゃんが悪い子じゃあないって事を知って欲しかったんだ」
唐木さんはそういって俺を帰らせた
研究室に入ってみるとエリスさんは機械をいじっていた
自動販売機に行ってエリスさんに駆け寄った
「エリスさん」
「ギャア!」
驚いたみたいだ…
「き、貴様!私を脅かすとは良い度胸だな!」
「いえすいません
これを渡したかったんで」
そしてカフェオレを渡した
「むっ…
すまんな」
「頑張ってますね」
「当たり前だ!
私はコイツを作ることが仕事だからな
妥協はせん!」
「すごいですね」
「だが貴様もなかなか使えるな
名前くらい覚えてやろう」
「天川朔ですよ」
「ふむ…
天川か…覚えたぞ」
「じゃあまた明日」
「うむ」
そしてエリスさんと少し仲良くなった
その一時間後
「忘れてたな〜
財布」
堂背が財布を取りにきた
「あっ!
ロボットがある
カッコイい〜!!」
そしていろんな場所をさわっていじって
プチッ
「あっ」
「し、しーらねっと!」
そしてそれが原因である事件が起きる…
続く
続きます
次で科学発明科は終わりです