天川の母親登場!!
少し短いですがとても早く更新できました!
そしてきずいてみれば五万PV突破!
これもみなさんのおかげです!
これからもがんばるので、よろしくお願いします!
「なんだ?
何を驚いているんだ?」
…なぜかうちに母さんがきた
現在三十五歳。二人の子を持つ母親で、最強生命体
なぜ人類じゃないかって?
ははははは
爪で日本刀を叩き切る人が人類なわけないでしょ?
「だが爪が市販の爪切りで切れないのが難点だ
いつも噛みきっているがな」
「…心の中を読まないでください」
人類が出来るスキルは全部使えるらしい
やっぱり人類じゃねえ…
「まあどうでもいいだろ?
上がるぞ」
勝手に上がられた
家の中で座っている紅を見ている
…って!説明しないと!!
「か、母さん!実は!」
「よぉ
紅か。赤騎士は辞めたんだってな」
…えっ?
「な、何で知って…」
「まあ病気を治すために彼処に連れて行ったんだがな
まあ私との約束を破ってお前を兵士にした奴らは地獄の苦しみをあじわっているがな」
…えっ?
「母さんが紅を…?」
「ああ
病気を治すのに長けた正義の結社が有ったんでそこで治していた
まあ、私が治してもよかったんだが」
「母さん…なんで!?」
「息子の幸せを願わない親なんかそうそう居るもんじゃない
まあ紅を治した方が幸せになれると思ったんだがな」
…この人はそういう人だ
傍若無人なのに他人のことが大好きだからだ
「…でも紅は記憶を忘れているし…
思い出さないと幸せなんて」
「出せるぞ」
「…へ?」
「私なら思い出させることなど造作もない」
「…はあぁぁぁぁぁぁ!!??」
滅茶苦茶だこの人!!
明らかに常識やら何もかも無視してるよ!
「まあ無粋だからしないからな
自分で思い出させた方が感動が大きいだろ?
まあ思い出さなかったら私に言え
一瞬で思い出させてやる」
…あはははは
本当に人間じゃねえな
「あー…今家になんにもないからなんか買ってくるよ」
「ああ、食うもんならあるぞ」
と、いつの間にか置いていたでかいバックから取り出したのは…
「美味そうだろ?」
「ミューミュー」
…
「それは…?」
「ホワイトタイガーだが?」
「食いもんじゃねえーー!」
「なんだ?
好き嫌いはだめだぞ?」
「天然記念物だから食べたら捕まるわ!!」
「そんなこと言ったらこのカブトガニも…」
「返してこーーーい!!」
食えない天然記念物の動物しか持ってきていなかったので鍋の材料を買いに行った
ついでに園音を呼ぼうと部屋を見る
『零さんが来ると思うので逃げます
探さないで』
…そういや、園音は母さんが苦手だったな
まあいいか
「ただいまー」
「おう」
「さ、朔さーん!」
紅が泣きながら駆け寄ってきた
震える指の指す方向を見ると麻袋があり蠢いている
「母さん…それは…?」
そう言うと麻袋を開けて
「園音だ」
縛られて猿ぐつわをされている
珍しい…泣いてる
うちの母親はいつか捕まるんじゃないかな…?
「おお、早く鍋をしてくれ」
…まあいいか
母さんといると妥協を覚える
それもいいだろうな…
「うまい」
母さんと紅と園音、なんだこのカオスなメンツは
鍋は美味いが居心地は悪い
「そう言えばお前はブラックリングに勤めているんだよな?」
「だから何で知ってんだよ!?」
うちの母親は何者なんだ?
「明日は何にも予定がないんだ」
「だったら何で家にきたんだよ」
何を考えているか読めない
分かってしまうのもイヤだが…
「実はな、私はブラックリングにすくなからず関わりがあるんだ」
初耳だ
俺はもしかしてブラックリングに入るべくして入ったのだろうか?
「まあもう辞めたから私の居た頃のメンバーもいないだろうがな
チズルと龍平は元気か?」
…誰だ?
「たしか総統と副総統になったらしいが…」
ええぇぇぇぇ!!
何の伏線もなくここで名前が出るの!?
「ああ、その反応だとまだいるみたいだな
じゃあ久々に遊びに行くかな」
そういうと電話を取り出し電話し始める
「もしもし?誰だと?私だ
久々だな龍平
そうだ、零だ
?何をあわてている?
…チズルか
おう、遊びに行くんだ
なんでだと?
家の息子がそこで働いているんだ
…分かった
息子、変われだと」
「…もしもし?」
「息子さんって天川なの!?
まあいいわ!阻止して!!ここに連れてこないで!!」
「…無理です」
「…そう…覚悟しとくわ」
…本当に母さんは何をしたんだ?
「楽しみだな」
…次回に続きます