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大掃除をしよう!

今日は冬休み


「なのになんで仕事なんだ…?」


仕事がなぜか大晦日にだけある


「今日の仕事について総統から説明があります」


「あー

総統だ

今日は大晦日と言うことで大掃除をしようと思う

ということで頑張ってくれ」


…大掃除か


まあ頑張るか



「つーか請負部隊の部屋って汚れてねえな」


「まあ最近使い始めましたからね」

うーん…掃除をしないといけないんだけどな…


「そうだ

他の部隊の掃除を手伝えばいいんだ!」


「あー

なるほど」


「良い案じゃないか」


「頑張ります!」


「オレもやんのか?」


「…了解…」


まあみんなやる気はあるだろうし


「じゃあ行くか」



「まずは…戦闘部隊に行くか」


多分戦闘部隊は汚れてるだろうなー…


「こんちはー

請負部隊が掃除を手伝いにきました」


「いらっしゃーい!」

園音の元気な挨拶で戦闘部隊の部屋にはいるが


「うわっ…」


酷いものだ…


埃で前が見えず床は痛んでいる


機材には錆や黴が生えてるし…


「つーか全員ガスマスクつけてるよ」


…そんなに危険なのかよ


「まあ手伝ってくれるんならこれを付けてね!」


そう言ってガスマスクを渡された


…本当に掃除だよな?



掃除中はずっと空気清浄機をかけているが…


「主任!

また壊れました!」


…これで三台目…


普通に使うだけで壊れるなんてどんな空気の汚れだよ


「主任!

何人かのガスマスクが埃などで使用不能になりました!!」


もうそれは埃じゃねーだろ!!


園音は掃除と言う破壊活動を行っている


…掃除で床が抜けたり壁か抜けたり…



…あいつは掃除の意味を分かってんのか…?



「主任!

また壊れました!

ストックもありません」



「壊れたのー?

じゃあ換気扇でも回そー」


こんな危険な空気を外に流すなよ!!


「ピー…」


外に流した空気で雀が死んでる!?


もはや毒ガスじゃねーか!!



…そんなこんなで戦闘部隊の掃除は終わった


体調不良が半数


意識不明が数十人と戦争のような被害が…


…本当に掃除だったんだよな…?


次は看護部隊に行くか…



「いらっしゃい」


白河さんが出迎えてくれた


「ふふふ…

久々の出番だから張り切っちゃうわ」


…気にしてたんだ


「あとこれを付けてね」


そう言って渡されたのは


ガスマスク


「危険な薬品があるからね」


…ガスマスクしか見てないような…



「なんだここは…」


ここも酷い…


葵ちゃんが


「きゃー!!

壁が血で真っ黒になってるーー!!」


トラウマになりかけたり


斉藤君が


「きゃー!

ミイラ男が襲ってくるーー!!」


「ああそれは患者さんね」


トラウマになったり


萩原さんが


「オラオラー!!!」


「ひいいい!!」


斉藤君にトラウマを与えたミイラ男にトラウマを与えたり


…掃除だよな…?



「ふふふ」


「…くっく…」


…白河さんと金上さんが談笑している…


めちゃめちゃ気になる


…ちょっと聞いてみるか



「久しぶりね金上君

3月には面白い情報をありがとうね」


「…いえいえ…

…8月の時には…お世話になったんで…」


「ああ

あの時ね

8月の時の人は社会的に抹殺したから気にしないでね」


「…その代わりに…情報ですね…

…これからも…よろしく…」


「ふふふ

こちらこそ」


…聞かなけりゃよかったな…



「ありがとうね

おかげで早く終わったわ」


看護部隊の掃除が終わりみんな少し疲れが出ている


「次で最後にしようかな」


「そうそう

長瀬ちゃんが掃除が大変って言ってたから食堂に行ってあげてね」


「あ、はい」


食堂か…



「長瀬さんいますか?」


「はいはーい」


長瀬さんが食堂から出てきたが…


「…何ですか…それ…」


エプロンになぜか返り血が…


「あははー

大掃除なんで使わない食材を片付けてたの」


「…どんな食材でそんな返り血が…?」


なんせエプロンが真っ赤だからな…


「猪なんだけどね

捌いてたら以外と血がでてねー」


「捌いてたのかよ!!」


つーかなんで捌かれてないんだよ!!


「まあ気にしない気にしない

それよりも掃除なんだけどねー

あらかたやっちゃったから掃除してないのはキッチンだけなんだ

だからそこをやってくれる?」


「はい

構いませんけど…」


「そう!

よかったー!!

二つあるんだけど一つはこれを付けてやるんだよ!」


そうして渡されたのは


…またガスマスクかよ!!


「デビルジュースと魔王ジュース製作所だから気を付けてね」


行きたくねーー!!



「ふつうの厨房の掃除か…」


ごめん…


斉藤君と萩原さんと金上さん…


エリスと葵があまりに俺と一緒のところでって言うから折れてもらったんだが…


「エリスさん!!

お皿を割らないでください!!」


「貴様もなぜ洗っただけで包丁が折れる!!


…二人とも驚くぐらい洗い物のセンスがない


「二人とも…俺がやるよ…」



「ようやく終わった…」


時間を見るともう終わりだった


「…斉藤君たち大丈夫かな…?」


見に行くと


「斉藤君!!」


うつぶせに倒れている斉藤君


「ふはは…

ガスマスクが効かないなんてな…」


萩原さんは壊れかけている


「……………」


金上さんは…?


「………………ガクッ」


気絶したーー!!



その後、看護部隊に入院した斉藤君たちを置いて今日の仕事を終えた


帰ってからふっと思ったことがある


「今日って…掃除だったんだよな」


うーん…


今度から大掃除は遠慮したいな

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