表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/39

給料パニック!

「給料日だなー」


今日は給料日だ


前回はなんだかんだでたくさん使って残らなかったから今回は貯金するぞ!


「さーてと、会社に行くか」



ピンポンパンポン


いきなり放送…?


何か…いやな予感が…


「皆さん、今日は給料日です

給料日でしたが…」


いったいなんだよ!?


「総統と数名の総統の仲間が給料を持ち逃げしました」


…あのクソやろぉぉぉ!!!


「総統を捕まえるまでは給料が支払えません

給料が欲しければ捕まえて下さい」


ふん縛ってでも捕まえてやる…!


「…待ってろよ…クソ総統!!」



「…と言うことだ

今日の仕事は給料奪還だ!」


みんなもやる気が出ている


「家賃不払いで追い出されたくないです」


葵…何か共感できる…


「ふむ…

欲しい機材やパーツが買えないな

あと天川と遊びに行くお金もいるし…」

「?

最後の方聞こえなかったたんだけど?」


「き、気にするな!!

な、何でもない!!」


気になるなー…


「僕はお母さんに仕送りしないといけないし」


…やばい…斉藤君が良い子すぎる


「今月こそは総統にオレが貸していた金を返してもらおうと思っていたが…

総統には地獄を見てもらおうか…」


萩原さん怖ぇぇ!!


つーか総統金借りてんのかよ!


「…今月はピンチなんで…」

金上さんは普通だな


「殺さない程度の攻撃は許可されている

ボコボコにしても良いぞ


みんな頑張れよ!」


よしっ…総統…待ってろよ!



ピンポンパンポン


「総統の率いる給料強奪チームの情報です

リーダーは総統

副リーダーは堂背」


あのバカ!

最近見ないと思ったら何やってんだ!!


「人数は不明ですが腕に灰色の腕章を付けています

皆さんも頑張って私の給料も奪還して下さい」最後のは言ったらダメだろ!



「おっ!園音!」


「よっ!」


いきなり園音に遭遇


「いやー!久々の実戦だから腕が鳴るね」


「これ実戦なんだ!」


たしかに実戦に近いけど…


「みんな給料を取られてるからやる気は凄いよ

…あっ!いた!」


灰色の腕章を付けた男が歩いていた


「くらえー!」


愛用の金棒で殴り吹き飛ばす


「…死なないか?普通…」


「大丈夫!手加減はしたから」


…トゲがついてる時点で手加減は関係ないだろ…


「俺はあっちに行くからな


じゃあな」


園音と別れて単独で狩りにいく


給料泥棒め…後悔させてやる…



「待てっ!!」


「なんだ?」


後ろから声をかけられて


振り向くとそこには灰色の腕章を付けた大軍がいた


「天川朔!

我々はエリスちゃん、葵ちゃんファンクラブだ!

ブラックリング二大アイドルを独占している貴様をボコボコにするために総統のチームに入った

覚悟しろ!!」


「ファンクラブあるんだ…」


確かに二人共可愛いけど…


「我々は百人を越える!

貴様をボコボコにするために集まった同士だ!!」


「「「オォォォォ!!!」」」




「その団結力を他に使えよ…」


別に葵とエリスを独占してないし


しかし百人か…こりゃさすがにヤバいな…


よし!逃げよう!


「あっ!逃げた!待ちやがれ!!」


うわっ!


百人が追っかけてくるのって怖っ!!


…もっとスピード上げるか



「ふー…

何とか逃げきった…」


疲れた…


「あっ!萩原さん」


「総統…殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

ん?天川か」


萩原さん…何か怖いことを呟いていたような…


「そろそろかな…

できれば総統死んでくれ…」


「なんの話で…」


ドゴォォン!!


「…なんの音ですか?」


「時限爆弾だよ…

罠も仕掛けたんだ…」


…萩原さんって軍人じゃないのか?


萩原さんと並んで歩いていると


「爆弾でやられた仲間のかたきだ!

死ね!!」

いきなり敵の襲撃がきて、萩原さんが狙われる


「萩原さん危な…」

バーンバーン


…物凄いスピードで取り出したハンドガンで一瞬にして倒した


バンバンバンバンバン


「は…萩原さん…

そんなに撃ったら流石に死ぬんじゃ…」


「…そうね」


良かった…殺人犯にならなくて


「この弾は総統に残さないとね…!」


ダメだったーー!!


「…萩原さん…くれぐれも殺さないように…」


「…善処する」


さて、また移動するか



「くらえー!!」


あっちではエリスがロボットを使って応戦している


「朔さん!

大丈夫ですか!」


「天川さん!

無事ですか!」


斉藤君と葵が同じ事を聞いてきた


…打ち合わせしたのか?


「大丈夫で無事だけど…三人共ここに固まってるんだ」


「はい…私は戦闘能力が皆無なのでなるべく前線に行かないようにしてるんです」


「へぇー

そうなんだ」


「僕も同じ感じです」


…斉藤君…戦闘部隊だったよな…



「それで、エリスさんと組んでロボットで倒してもらってるんです」


「そうなのか…」


「「「天川ー!!待てーー!!」」」


「やばっ!

もう来やがった

じゃあケガをしないように気をつけてな!」


そう言って俺は脱兎のごとく逃げる


…やっぱ百人だと威圧感が凄いな



走っているうちに敵は俺を見失ったみたいで後ろには誰もいなかった


「はっはっは!

久々だな!」


「まさか…この声は


バカ!!」


「えっ…!堂背だけど…」


バカのほうが分かりやすいけどなー…


「今まで何してたんだ?」


そう聞くと堂背は悲しい顔で


「…ボーナスの時の実験で生死の境をさまよってた…」


そう言って震えだす


明らかなトラウマに触れてしまったようだ


「…すまん」


なんか変な空気に…


「だが俺は!

何とか生き残り物凄い回復力を手に入れたんだ!」


「…良かったな」

…生死の境をさまよって手に入れた回復力…


なんか微妙だな…


「そして!最近出番がなかったから総統に入れてもらったんだ!」


…なんか涙がでてきた…


理由が悲しすぎる…


「天川!お前を倒せばもっと出番が増える!

だから勝負だ!」


「…分かった」


なぜか断われなかった…


「くらえー!!」


堂背は直線的なパンチを繰り出す


それをかわして鳩尾を殴る


「ごほっ!」


堂背は悶絶している


…完璧に入ったからな


「痛っ!めちゃめちゃ痛い!

回復力が上がってんのに!!」


「あー…回復力が上がっても痛いもんは痛いぞ」


「えっ…!」


堂背は信じられないといった表情で


「痛みもなくなるって…言ってたのに…俺…痛みがなくなるって言ったから…やったのに…俺が…死にかけた…意味は…?」


そう言って堂背は糸が切れたように気絶した


成仏しろよ…



総統が見つからないので出口に行くことにした


「ん…?

ホールが騒がしい…?」


通りがかったホールからやけに騒がしい音が聞こえてきた


「総統!?」


ホールには総統と数人の部下が萩原さんや戦闘部隊と対峙していた


「総統…殺す殺す殺す」


萩原さん怖いよ!!


総統が


「給料は俺が持っている…

下手に手出しは出来んぞ!!」


と言っている


…なんかむちゃくちゃ腹が立つ


「ふははは

近づいてみろ!給料を燃やしてやる」


そう言ってライターを振りかざす


…本気で腹が立つ!


だがそれは効果的でなかなか手出しができず硬直状態になる


だが


ガシッ


「…動かないでください…」


金上さんが後ろから総統を羽交い締めにする


「…動いたらこれを当てます…」


そう言う金上さんの手にはスタンガンが


「くっ…

さすがサイレントファントムと呼ばれ、ブラックリング一の隠密技術と暗殺技術を持つ金上だな…」


「金上さん看護部隊でしょ!?」


「ふっ

しかし」


うわっ!ムカつくぐらい普通にスルーされた


「お前がこの俺に手出しがギャァァァァァァァァ!!」


いやっ!

喋ってる途中に攻撃したよ


「…すいません…

…うるさかったんで…」


…金上さんってマイペースだな…


つーか案外あっけなく終わったな…



「さて…なぜ総統はこんな事をしたんですか?」


総統達は縛られていて尋問されている


尋問しているのは白夜さんだ


「…白夜さんでいいのか?

あの人優しいし」


「あー…大丈夫

あいつは昔笑う無限地獄って呼ばれてたの

なんでか分かる?」


園音の問いに俺は分からないと告げると


「昔からキレたら手をつけられなくてね

顔は笑ってるけど気が収まるまでずっっっっと攻撃し続けるの」


「…白夜さんって以外と危険人物なんだ…」



「なんでこんな事をしたんですか?」


白夜さんの問いに総統は


「…実はな…」


「実は?」


「最近キャバクラにハマって…ツケを払わないといけないんだ」


ブチブチッ!


明らかに白夜さんの血管が切れるような音がした


…完璧にキレたな


「総統…覚悟してくださいね」


白夜さんは殺気のこもった笑顔でそう言うと総統とその仲間を奥の部屋に連れて行った


その日一晩中ブラックリングからは悲鳴が聞こえ続けた



次の日


給料はきちんと渡された


そして総統達は


「あーー…」


「うーー…」


全身を包帯でまいてミイラ男になっていた


「自業自得だな…」


…白夜さんは怒らせないようにしよう…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ