総統に大騒動!
「…へ?」
風邪から立ち直って会社に着きました
何人もフリーズしていたので何事かと思ったら
なぜか…総統が…
仕事を自分からやっていた!!
「な…なんで…?」
あ、ありえない…!
総統が仕事をしている…?
「おーい!!」
「そ、総統…何でしょうか…?」
総統はみんなを恐慌に陥れるある言葉を言った
「固まってないで仕事をするぞ!!」
[「「いやぁぁぁぁぁ!!!」」]
総統の言葉に
パリーン!
応接用の湯呑みがすべて真っ二つとなり
ブチッ!!
靴紐のある靴を履いていた人の靴紐は千切れ
ニャーーー!!!
何処からか数十匹の黒猫が現れ乱舞した
「いやっ!!!
不吉すぎる!!」
総統のセリフは何かの呪文…?
「騒がしいわね!!
何を騒いでいるの!?」
「ふ、副総裁〜!
あ、あれを見て下さい!」
「何だって言うの!」
そうして恐慌に陥り通行の邪魔になっている隊員を愛用のバットで殴り飛ばしながら総統の部屋に向かう
…バットで殴っちゃだめだろ!
「…は?」
カラーン
手からバットを落として副総裁は固まっている
「そ…総統が?
し、仕事をしてる…?」
あっ!これは叫ぶ!
「…も、もしかしたら…
どうでも良いようなくだらない仕事ね!!
まったく…!見せなさい!」
(な…なんだ…そうだったのか…)
そんな空気がみんなに渡った
…まあ総統がまともな仕事なんてあり得るわけが…
「…[来年度における部隊の資金問題]
[正義のヒーロー撲滅計画書]
[世界征服進行状況の報告と対策]」
副総裁がぼーぜんとした顔をして
「いゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ボキッ!!!!
副総裁のバットがいきなり折れ
パリパリパリーン!!!!!
会社中のガラスがすべて割れ
にゃぁぁぁぁぁ!!!!!!
数百匹の黒猫が大群で通っていった
…総統は何なんだーーー!!!
ブラックリング社の会議室で
「…これより総統の仕事事件の対策会議を始めるわ」
…変な会議が始まった…
「総統が自分から仕事を始めるなんて創立五年…一度もなかったわ」
…あんま関係ないけど創立五年なんだ…
「やらせても面白そうで、仕事とは呼べないような仕事ばかりをやっていたのよ」
「…総統仕事しろよ」
「総統が仕事をするなんて何かがあるに違いないわ…
みんなで考えましょう」
「誰かを殺した!」
「借金をした!」
「副総裁の何か大切なものを壊した!」
「ブラックリング社を辞める!」
「…みんなが総統をどう思っているかが良く分かるな…」
総統の自業自得だけどな
「…みんな…様々な意見をありがとうね
まずは辞める意見を調べるわ」
副総裁はそう言って会議室から出ていった
…十分後
「…総統は辞めないみたいね」
…まあ分かってたけど
「あっ!部隊主任なら何か分かるんじゃないですか!?」
「なるほどね…
じゃあ行ってみましょう」
戦闘部隊
「総統が仕事!?
明日は吹雪になってオーロラがみれるね!」
…あながち間違ってないし本当にオーロラが見える気がする
「理由?
知らないよ?
知ってたら吹雪なんて言わないし」
「そう…ありがとうね
次に行きましょ」
科学発明科
主任はエリスがいなくなってから唐木さんになったみたいだ
「総統が仕事…?
私が秘密に処方した実験薬にもそんな効果をもたらすのはないですし」
「いやいや!
秘密に実験しちゃだめだろ!」
「うーん…
分からないな…
ごめん、力になれないや」
「分かったわ
ありがとうね
次に行きましょ」
看護部隊
「ああ、聞いているけど理由が分からないのねー…」
「そうなの…
あと写真返しなさい」
「ふふふ
返すわけ無い…
そうだ…今ここであの趣味を暴露したら返すわよ」
いやいや!
ばらしたら返してもらう意味ないし!
「…帰るわよ
最後は食堂ね」
食堂
「…と言うことなの
長瀬ちゃん、分かるかしら?」
「知ってないけど理由なら心当たりが!」
おおっ!
どんな理由だ!?
「最近出番がなかったから出番が欲しいからだよ!」
「「「………」」」
聞いた俺たちがバカだった…
つーか最近長瀬さんそればっかりだし!!
「…まあ…聞いてみるわ…」
総統の仕事部屋
「総統!!」
総統はバリバリ仕事をしていた
…もうほっといて良くないか…?
「よう!
なんか用か!副総裁」
「最近出番で悩んでないかしら?」
「いやっ!別にっ!」
ダメだったか…
しかし総統…やけにやる気が出てるな
「総統…本当に熱でもあるんじゃ…
熱っ!!」
何度あるんだよ!
「ふらふらするな」
「看護部隊!!!」
少しして総統は看護部隊に運ばれていった
今日は良く動いたな
「あっ…!仕事…!」
請負部隊
「天川さん今日も休みですか」
「早く復帰してほしいなー…」
扉の前で聞いていていたたまれなくなった…
…本当にごめん!