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ヒーローと対決!!

「殴りこみだーー!!」


「「「オーーー!!!」」」


園音が言った言葉に俺は帰りたくなった


何で俺のいるときに殴りこみに行くんだよ…


…まあこうなったのも少し俺に原因があるけど



一時間前


「園音、今日は何をするんだ?」


「うーん…

そう言えば最近前線にいる知り合いの怪人に頼まれてたな…」


「何をだよ」


「ヒーローを倒すの」


「またかよ!?」

なんでめんどくせことしなくちゃならねーんだよ


「ちなみに…結構ランクの高いヒーローだからボーナスがでるよ…」


「…いくら?」


「最大百万かな〜」


「行きます!」


…我ながら意地の汚いこと


だって金が無いし!


…そう言えば


冷静に考えてみると、相手の情報が全然ない


どの程度の強さでどんなヒーローなのかも分かってない


駄目じゃん!俺!


「さあ駄目でグズグズ言ってる甲斐性無しの天川!

出発だ〜〜!!!」


…園音


覚えてろよ…



「今回のヒーローはどんな奴なんだ?」


聞いておかないと後で後悔しそうだもんな


「なんか戦隊ヒーローらしくて怪人は何十と倒してるらしいよ」


「なんで前線の人はこんな依頼をしたんだ?」


「なんか親友がやられたらしいよ」


敵討ちか…


なんかいい話だな


「でも、なんで自分で行かないんだ?」


「どうしても外せない用事があったんだって」


ふーん…


前線も大変なんだな…


「なんでも一万円でフィーバーになってなかなか抜け出せないって嬉しそうに言ってたよ」


「パチンコしてんじゃねぇか!!!」


そいつ敵討ち考えてねーだろ!



「もう全然やる気でねぇ…」

敵討ち頼んだ奴がそれだもんな…



「ここが敵の出現ポイントだよ」


そこは…


「なぜに遊園地?」


…いや、マジでなぜに?


「週二でバイトしてるらしいよ」


「なんか悲しいな」


…なんか泣けてくる


活躍しててもバイトしないといけないなんてな…



「貴様等は!」



そこにはよく見る戦隊ヒーローのように全身タイツをきてマスクを被った五人組がいた


「ブラックリングめ!

貴様等の野望は俺達が防ぐ!」


なんか熱血だなー



「俺はレッド

貴様等の野望を打ち砕く格闘家だ!」


なんかテレビでよくある性格…



「私はグリーン

このバカレッドを暗殺し…リーダーとなる男」


めちゃくちゃ野心的じゃん!!

しかも平和を守る気なさそうだし!



「ブツブツ…ブルー…ブツブツ…呪い殺す…ブツブツ…」


いやいや!


戦隊ヒーローにあるまじき性格だろ!!



「ハーイ!

そこのお嬢さん!

このイエローとお付き合いしない?」


園音をナンパしてきたぞ!

あいつ!


「いや、お断り

むしろ死んで欲しい」


ひどっ!


まあ気持ちは分かるけど…



「…[カチカチカチカチ]」


「ピンク!

またケータイか」


いやっ!!


さすがにそこまでやる気のないヒーロー初めてだよ!



「五人そろって![カチカチ]」


いやっ!


一名そろってねーよ



「バイト戦隊ビンボージャー」


「うわっ!

そこまで悲しい名前の戦隊ヒーロー始めてみた!」


「ブラックリング!いくぜ!」


そう言ってビンボージャーがかかってきた


「じゃあ第一部隊ゴー」


そう園音が言うと第一部隊はかかっていった



ちなみにコッチは第三部隊まであって第一部隊は弱く第二部隊は普通で第三部隊が強いのだ


俺は第三部隊だ


「くらえ!」


レッドは戦闘員に華麗な体さばきでいなし、反撃していく


…強いな


グリーンは銃を使って戦っている


「死ね…」


パン!


…レッドに撃ったよ


しかも実弾を…



ブルーは自分の周りにお札を並べ何かを呟いている


ちなみに誰も近寄らない


…まあ気持ちは分かる



イエローはヒラリヒラリとかわして棒で反撃していく


「お嬢さん!俺の愛を受け取ってくれ!」


…キモッ



ピンクは…


[カチカチカチカチ]


ケータイを止めろぉぉぉ!!


何にもしてこないから誰も行かない


…なんで来たんだ?



「第二部隊ゴー!!」


だが第二部隊も善戦したがやられた



「いよいよあたし達ね」


そして


「第三部隊ゴー!!」



俺はグリーンと向き合った


ちなみに園音はレッド


白夜さんはイエロー


バカ堂背は…知らない


「レッドの相手は…強いのか?」


「めちゃくちゃ強い」


「グッド!」


なんで!?


「これで…リーダーに…」


…本当に成りたいんだね


「まあ貴様を倒さんとリーダー失格だからな…」


…リーダーで決定なんだ…


「いくぞ!」



グリーンが銃を撃つが、軌道は読んでいたため右に避ける


そしてすかさず接近して、


「どらぁ!」


回し蹴りを放つ


顎に打ったつもりが反らされて肩に当たる


「まだまだですね」


そう言うと銃口を向けた


[ヤバい…!]


だがとっさに近くにあったあるものでガードする


…堂背で


パンパンパン


「いだだだだだ!」


そう言うと堂背は気絶した


「ガードが間に合って良かった…

堂背!助かった」


感謝はしないけど


「くっ…やるな」


俺は近くにあった鉄パイプをもち、グリーンを鉄パイプの間合いに入れる


振り下ろしたが銃でガードされる


…だが予想範囲内だ!


そしてすかさず鉄パイプを放した


「なにっ!」


驚くグリーンの頭に肘を入れた


「がはっ!」


グリーンが目を回し昏倒した



「よし…試合終了!」


白夜さんを見ると


「うーん…もう一発いこうかな?」


「…勘弁…して…ゴハッ…ください」


…すげぇよ!白夜さん!


イエローはボロボロになっていて戦う気力はゼロだろう


「白夜さん強いんですね」


「まあ、こう見えても元デットリーズって言う暴走族のリーダーだったからね」


「…マジで?」


デットリーズは関西でもっとも強いチームだ


そこの元リーダー…


「うーん…

あのころは荒れてたからね…

今は落ち着いてるから大丈夫だよ」


「そうなんですか」


うーむ

意外な一面をみたな…



「あっ!園音は!?」


振り向くと


「ぐほぉ!」


…心配して損したな


圧倒的なまでに勝っている


「なかなか防御が巧いねー」


確かに園音相手にここまで粘ったのは凄いがあまりの威力にボロボロになっている


「くっ…

こうなったらアレを使うしかない!」


そう言うと


「秘密兵器!

ヒーローバイト砲!」


もの凄くセンスの悪い名前の武器は超巨大なバズーカだった


「いくぜ!」


レッドがバズーカを出し


「…ブツブツブツブツ…怨念弾…」


ブルーが怨みのパワーで出来た弾を装填する


「うおりゃー!!」


イエローが抱え


「…距離よし!弾よし!ターゲットロックオン!」


グリーンが照準を合わせる



「くっ、マズいぞ…」


あれはハンパない!


「あー、あれは私でもキツいわ」


「ピンチだな…」



「ピンク!!

トリガーを!」


そしてピンクが


…いなかった


「なにぃ!?」


ピンクがいた場所には


[デートがあるから帰るんで後はよろしく〜!]


「ピィィィンク!!!」



「…いくか」


そしてとどめを刺しに行くときに思った…


ピンクを解雇しとけよ…



「ふうっ…終わったな」


ビンボージャーを倒したが結構な被害もでていた


「軽傷が35名

少し深い傷を負ったのが12名

重傷が一名です」


「重傷の一名って誰?」


「えー…堂背君ですね」


…堂背…すまん…



「それでは帰るとするかな」


園音のその一言でみんなは帰り出す


「あー…今日も疲れたな…」


今度から勘弁して欲しいな


「そう言えばブルーはどうやって倒したんだ?」


あのブルーを倒せるなんてどんな手を使ったんだ?


「あの…僕が倒したんです」


そこには童顔の男がいた


「あんたは?」


斎藤祐一さいとうゆういちと申します」


…気ずいたんだけど新キャラを出し過ぎじゃねーか?


「どんな手を使ったんだ?」


「これを投げたんです」


…魔王ジュース!


「完璧に兵器じゃねぇか!」


魔王ジュースは飲み物の域を超えてるぞ!


「斎藤か…覚えておくよ」


「はい!」



「やっと帰ってきた…」


長かった…


だけどボーナスも出るし結果オーライか!


「天川!心配したぞ」


エリスが俺のところに向かってきた


「よく頑張ったな!」


なんでエリスが誉めてくれてんだろ…?


「おかげでいい実験体を手に入れられたぞ」


「実験体になるの!?」


「うふふ…今度の試験薬が試せるぞ〜!」


エリスが喜んでいる姿はとても可愛いが言っている内容はキツい…


同情するよ…


ビンボージャー…



「スッカラカンだよ…」


「敵討ちは終わったよ!」


敵討ちを頼んだ怪人は電気クラゲのクーさんだった


「ありがとう…友達も喜ぶよ…

今月どうしよう…」


スーさんはパチンコで一文無しとなったせいで死にそうな顔をしていた


…同情できね〜…


ちなみにこの後に病院へ帰り、門限を破ったせいで白河さんに怒られたそうだ


同情はしないよ…スーさんのことは…


ちなみにビンボージャーは実験体として様々な実験に使われることとなった…



なんだか涙がでてきたよ…

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