食堂へようこそ
「今週は食堂だな」
嬉しいなー!
なぜなら今週が終われば給料日だもんな!
ピピピピピ
「おっと時間だ!」
さあ行くか
「うううううう」
「えっ…?」
長瀬さんが泣いていた
なんで…?
「よ…ようやく登場できた…
もう…忘れられている…と思った…」
そういや全く長瀬さんに会わなかったな…
なんか悲しくなってきた…
「じゃあ頑張ろー!」
立ち直り早っ!
「まず今日は君の実力をみるよ」
「何をして見るんですか?」
「皿洗い、料理、買い出し、デビルジュースの制作、素材になる
一通りやってみて!」
「デビルジュースと素材はお断りだよ!!」
素材って死んじゃうじゃねーか!
「まあ頑張って」
八時間後
「君は料理が良いかもね!」
…
料理を作る時にデビルジュースが調味料として入っていた…
皿洗いの時に洗剤がデビルジュースだった…
買い出しの時はデビルジュースの材料を頼まれた…
「デビルジュースばっかりかよ!!」
「うーん…
まあデビルジュースって人気だから」
「意識不明になる劇物なのに!?」
イヤだよ!
そんなブーム!
「気にしない気にしない」
「するわ!」
「まあ明日から厨房頼むねー」
次の日
「お昼になったら戦争だから気をつけてね」
なんか大げさだなー
「あんぱーん!!!」
「唐揚げ定食を頼む!!」
「貴様!
それは俺のだ!!」
「食らえパイルドライバー!」
マジで戦争だ!!
殴り合いになってるし!
つーかお前等はこの情熱を仕事に使え!!
ようやく終わった…
「ふー、疲れたね」
これが続くのか…
マジでキツいな…
「白河ちゃーん!」
「あら何?長瀬ちゃん」
「なんか売り上げが上がるいい方法ない?」
「うーん…
そうだ、天川君のオリジナルメニューで2人は獲得できるわ」
「わかった!ありがとね!」
なぜかいきなり長瀬さんからオリジナルメニューを作れと言われた…
何でいきなり…?
食堂で
『天川特製スペシャルメニュー
一皿 二千円』
「高!!」
エリスが食堂にきました
「うーむ…何にするか…
んっ!?」
天川特製メニューを見て
「天川特製メニュー一人前たのむ!」
「お待たせしました」
天川特製メニューは和、洋、中がミックスされたスペシャルメニューである
「い、いただくとするか…」
そして一口…
「…!!
うまい!天川…惚れ直したぞ!」
めちゃくちゃ幸せそうな顔で完食した
葵の場合
「うーん
なんか良いメニューないかなー」
天川特製メニューを発見すると
「さ、さ、朔さんの手作り…
うっ…鼻血が出てきた」
興奮しすぎだ
「あ、天川特製メニューを」
「わかりました」
ドキドキして顔が真っ赤になっている
「お待たせしました」
「…すごい」
あまりの豪華さに呆然としてしまう
「い、いただきます!」
そして一口
「…おい…しい」
ポロポロ泣いてしまった
葵は料理が出来ずカップラーメンで生活しているため手料理の美味しさに感動したのである
「お、おいしいよ〜!」
泣きながら完食した…
「美味しかった…
また食べようかな…お会計お願いしまーす」
「二千円になります」
「…はい?」
「二千円になります」
後日談だがその後の三日は飢えに苦しんだそうだ
「天川君のオリジナルメニュー好評だったよー
値段以外…」
「?
最後がよく聞こえませんでしたよ?」
「あー、気にしなくて大丈夫」
なんか気になるな…
「明日も頑張ってね〜」
次の日
「天川君…
君に新メニューの批評をしてもらいたいの」
「俺!?」
なぜに?
「まあ細かいことは気にしないで」
いや!
気になるよ!
「まず最初のメニューは
ドライアイスかき氷!」
「食えねぇぇぇ!
口が凍傷になるわ!」
「だめかー…
次はこれ!
バーストラム[爆発した羊]!」
「爆発の意味ねぇぇぇ!
無駄だろ!」
「自信作なのに…」
これが自信作!?
料理うまいのにセンスないな!
「これならどうだ!!
魔王ジュース!」
「デビルジュースをパワーアップすんなーーーーー!!!!!」
臭さ3倍
なぜか泡立っている
しかも色は鳶色に…
鳶色なんて絵の具でしか見たことねーよ!!
「これぐらいかなー
もっと作りたかったけど」
「作らないでください!!」
次の日
「ようやく最終日か…」
給料日…
早く来い!!
「天川君
明日は予定があるかな?」
「いえ、ないですけど」
「よかったー!
あのね…出来ればでいいんだけど…」
もしや…!
「魔王ジュースの試飲してくれない?」
「全力でお断りです!!」
死にたくないし!
「白河ちゃんにお礼を言わないと」
エリスが天川特製メニューを毎回食べたおかげで
「食堂の懐が潤ったー!」
ちなみにエリスに対して天川特製メニューの値段を一気に上げていた
ちなみに最後の値段は
一万円…
…エリスは金づるか?