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十二属性戦士物語【Ⅳ】――初代の戦い――  作者: YossiDragon
第二章:鎧の帝王の陰謀阻止篇
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第三十九話「大惨事! 第二次神人戦争」・2


――▽▲▽――


 エレゴグルドボト帝国の一角、ディトゥナーヴ。ここに広がる荒れ果てた大地。そこに大勢の鎧を纏った男が蠢いている。彼らは鎧一族の衛兵だ。ただし、全員死んでいる。その殆どは鎧一族最強四天王が結成する以前に……。そして、そんな彼らは今目の前の敵と戦っていた。では、その敵とは誰か? そう、神族だ。オルガルト帝――もといデュオルグス=オビヒリンが発する鬼神族の禍々しい魔力のオーラが、まるでフェロモンのように神族の鼻腔をつき、やってくるのだ。それはまるでハチミツにつられてやってくる虫のよう。


「クックック、そうだ。もっとだ、もっとこいッ! そして、我の強大なる力を前にして平伏するがいいッ! ガ~ハッハッハッハッハ!!!」


 高笑いするデュオルグス。その紅蓮の双眸は一層赤く光り輝き、死の色に満ち満ちている。すると、天がキラリと光り輝き、そこから一直線に地面に向かって急転直下で何かが墜落してきた。


「フンッ、噂をすれば来たか……」


 そう言って目の前でモワモワと舞い上がる砂煙を見てニヤリと不敵な笑みを浮かべるデュオルグス。まるでこの時を待っていたかのような顔だ。


【ゴホゴホ! ったく、少しはマシな登場は出来ねぇのかよ、ヒュオルド】


【すまない、なにぶん下界に降りるのは久しぶりなのでな。以後、気をつける】


 激しく咳き込む男が隣にいたヒュオルドという男に文句をいい、当人が罪悪感を感じているのかもよくわからない抑揚のない声で返す。そして、何かを感じ取った二人はスッと視線を目の前の鎧を身に纏った老人に向けた。


【おいおい、ヒュオルド。こいつはいきなり当たりか?】


【どうやらそのようだな、バゴリスター。だが、まさかこんな形で会うとは思わなかった。最強の鬼神族、鬼蜘蛛デュオルグス=オビヒリン】


 ヒュオルドが目の前にいる老人の正体をあっさりと見破りその真実の名を口にする。

 刹那――デュオルグスが笑い出した。


「クックック、ガッハッハッハッハ! そうか、まずは貴様らが来たかッ! 貴様らのような雑魚など、ただのゴミに過ぎぬというのに……。どうやら、セイラはこの我にゴミ掃除をお願いしたいらしい」


【なん、だと……ッ!】


 ビキッ! と青筋を立てて瞳孔を見開くバゴリスター。


【よせ、やつの挑発だ。易々と乗ってしまえばデュオルグスの思う壺だ。ここは冷静に行こう】


 ヒュオルドがバッ!とバゴリスターの手前に腕をあげて制止させて言葉をかける。その言葉にバゴリスターは舌打ちしながらも渋々下がった。


【フンッ、さすがは風神ヒュオルド。相変わらずの冷静な判断力だ。それには敬意を評してやろう。だが、それでも貴様らの負けは確定なのだ。しかし、貴様の方も変わらずだな、雷神バゴリスター】


【なにおぅ!?】


【やめろ、バゴリスター。またしても口車に乗せられるつもりか? 本当のことなんだ、仕方ないだろう】


【ああ、そうだな……って、ああんっ?】


 腕を組み最初は納得していたものの、後後脳内で繰り返す内に納得がいかなくなったバゴリスターは声を荒げてメンチを切る。


【貴様らの戯れはどうでもいい。さぁ、その力……我に献上せよ】


【あぁ? 何言ってんだてめぇ、ついに頭まで蟲に侵されたか……。ウジでも沸いてんじゃねぇのか? 渡すかよ! 代わりにてめぇにはこいつをくれてやるぜッ!】


 そう言って力を込めてオーラを周囲に撒き散らし始めるバゴリスター。その周囲に青白い稲光が走る。


「フンッ、さては神罰でも使おうという魂胆か? 面白い、見せてみよッ!」


 攻撃されそうになっているというのに、むしろ歓迎するデュオルグス。これには何か裏があると確信したヒュオルドは急いでバゴリスターを止めようとしたが、完全にバゴリスターは臨戦態勢に入ってしまっていて、止めるに止められない。


【くらいやがれぇええ! 『雷翼馬の嘶きエレウィングホース・ネイ』】


 叫ぶと同時、バゴリスターのオーラが巨大な電撃を迸らせる翼を持った馬へと変化し、それが大音量で(いなな)いた。それが衝撃波となって電撃と同時にデュオルグスへと向かってくる。


「来いッ!」


 だが、デュオルグスは避けない。そのまま全身で受け止めるハラかとも思うヒュオルドだったが、それは違った。デュオルグスは寸前で何かに身を守られていた。見るとそれは銀色に光り輝くマントだった。


【な、何だそれはッ!?】


 声を発する前にバゴリスターがヒュオルドよりも先にその言葉を口にする。デュオルグスはしたり顔で言った。


「これは七つの秘宝の一つ、黄金の防御衣オーラム・ローブプロテクションだ。これならばどんな攻撃も最低でも跳ね返すくらいの力を持ち合わせている。だから、貴様の攻撃は我には効かんッ! 諦めることだな」


【ば、馬鹿な……。七つの秘宝は帝王、神崎王都が命じて小七カ国の王が各国に封印したはず! それをなぜ】


「クックック、これほどまでに素晴らしいものをなぜ封印する必要がある? むしろよいことに使わねばもったいなかろう」


 口の端を吊り上げ、そう言うデュオルグス。


【そうか……。だが、それは誰でも纏える代物ではなかったはず。一体――】


「フッフッフ、我に不可能なことなどないッ! さぁ、お喋りは終わりだ。次は貴様の番ぞ、ヒュオルドッ!!」


【うくッ!】


 ここで初めてヒュオルドは冷や汗を流して戦慄した。ずっとポーカーフェイスを決め込んでいたヒュオルドだったが、もはやここまで来るとそんなことをしている暇などなかった。ヒュオルドもついには冷静な判断力を失ってしまい、口車に乗せられバゴリスター同様に神罰を使った。


【はぁああああああ! 『六翼鶏の羽撃きフラッピング・ヘキサウィングチキン』】


 刹那――六枚の翼を持つトサカを生やした怪物がオーラによって形を成し、その六枚の翼による羽撃きによる風圧が一気にデュオルグスの体に吹き付けた。だが、切れるのは一部の肉のみで致命傷には至らない。これも七つの秘宝の力のおかげだった。

 しかし、この時デュオルグスは気づいていなかった。七つの秘宝は黄金色のはずなのに、これは銀白色であることに。そして、その鎧に少しずつ傷がつき、亀裂が入り始めていたことに。


「グハハハハハッ! 無駄無駄、無駄だぁああッ!! 今度は我の番だッ! 喰らえ、黄金の疾風双剣オーラム・ライト・セイクリッドランスッ!!」


 腰に携えていた二本の双剣を手にとったデュオルグスはそれを両手でバツの形にして構えると一気に駆け出し目の前にいた二人の神族、風神ヒュオルドと雷神バゴリスターに突っ込んだ。


 ブシャァアアアアアアアアッ!!!


【ぐわぁああああああああ!!】


【ぎゃぁあああああああああああああああ!!】


 悲鳴をあげる二人。バゴリスターは右腕を肩口からバッサリと切り落とされ、ヒュオルドは腰から股関節にかけて左足を切断された。二人の傷口からは大量の血しぶきがあがり、荒れ果てた大地を神聖な赤き液体が濡らしていく。

 血生臭い臭いが立ち込めるが、天候が荒れ始めたことも重なって強風がそれを払ってくれる。


【うっ……ん、くうッ! くそ、このオレが! このオレがぁッ!!】


 傷口を押さえて目の前の男を鋭い眼光で睨むバゴリスター。その体表には雷が纏っている。バチバチッ! と静電気が走り今にもそれを放ってきそうな勢いだ。


【し、まった……この俺としたことが、よもや冷静な判断力を欠いてしまう、とは……】


 自分の失態を恥じるヒュオルドは苦虫を噛み潰したような顔で目の前の老人を見ていた。どうすればこの男を倒せるのか次の手を考えているのだ。だが、第二激は放てなかった。

 刹那――。


ザシュンッ!


 少し短い効果音の後、雷神と風神の二人の首は宙を舞っていた。


【ばか――】


【な――】


 二人はそのまま地面に倒れた。噴き出す血しぶきで体を赤く染めながら。


「ジュルッ――ペッ! フンッ、忌々しい。このような血……欲することもないが、せっかくの神罰だ。その力はありがたくこの我が有効的に活用させてもらおう」


 そう言って再生しかけている二人の肉体の心臓部を神滅剣でさし貫く。その数秒後、肉体の再生は止まった。そう、完全に死んだのだ。不死身である神族には不死身でない期間が存在する。二十歳になる時に成人の儀を迎えることで晴れて不死身の体になれる神族ではあるが、それを超えていないものは普通に死んでしまうのだ。また、不死身になったとしても、このように神を殺せる武器があれば、殺されてしまうのだ。

 二人も予想だにしていなかっただろう。まさか、ここで敗北し復活すらさせてもらえないとは。


「クックック、手に入れた。雷神の力と風神の力。しかし、この神罰は使いようによっては使えるな。後で試し打ちをさせてもらおう。せいぜい同族の力に恐れ(おのの)くがいいッ! グフフフ、ガハハハハハハ!!」


 デュオルグスはさっそく二人の神族の力を我が物にしてご満悦だった。高らかに笑い声をあげて背中から八本の蜘蛛の足を生やした鬼蜘蛛はその場からゆっくりとした歩みで去っていった……。


――▽▲▽――


「鈴華、次はこっちを揉んでくれ」


「ええ、わかったわ」


 ここはエレゴグルドボト帝国の鎧一族の砦から少し離れた場所。そこで神崎妃愛はレプリカ・鈴華に肩を揉んでもらっていた。無論、七つの秘宝は脱いでいる。また、妃愛は服を持っていないので、必然的に七つの秘宝を纏っていなければ一糸纏わぬ産まれたままの姿になってしまうのだ。しかし、レプリカ・鈴華はそんな妃愛に対して何もいうこともなく、ずっと妃愛の肩を揉んであげていた。


「う~ん、なかなかいい気持ちだ。じゃあ次は左を頼む」


「了解」


 妃愛に命令されてなすがまま左の肩を揉み始めるレプリカ・鈴華。するとそこへ一人の白衣を身に纏った男が姿を現した。黄土色の瞳に銀白色の髪の毛。そう、レイヴォル=カオス=フィグニルトだ。


「やれやれ、こんなところにいたのか妃愛。何をやっている?」


「見て分からぬか? マッサージだ。妃愛は疲れている。それに、あの爆発の中を無傷で生還したのだ。むしろ褒めてもらいたいくらいだ」


「ほぅ、そうか。まぁいい。それよりも、妃愛……お前に命令だ」


 ポケットに手を突っ込み、顎をクイッとあげて妃愛を見下ろすレイヴォル。目の前にいる赤とピンクの混じった髪の毛に深緑色の双眸を持つ裸の幼女を見ても何も思わないのか、平然としてその場に立っているこの男に、少なからず妃愛は警戒を強めていた。

 そして、レイヴォルから伝えられる命令とやらにゴクリと唾を飲み下した。


「命令とは?」


「ああ、表で暴れているジジイを止めてもらいたくてな。なぁに、簡単だ。お前と同じ物を纏っているあれを片付ければいいだけのことだ。それに、あれはレプリカ――偽物だ。なら、何も問題はないだろう?」


「くっ、妃愛は忙しい。無駄な労力は使わん主義だ。帰れ」


 その言葉にレイヴォルは片方の眉をヒクつかせた。何かに感づいたのか、口を開く。


「まさか妃愛……お前、まだ心があるのか?」


「――っ! な、なぜだ?」


 明らかに狼狽している妃愛。無理もない、まさか今まで隠し通してきたはずの事をレイヴォルに感づかれてしまったのだから。


「妃愛、お前は気づいていないのかもしれないが、首輪の存在を忘れたわけではあるまい?」


「あっ……」


 そう、奴隷の首輪(カラー・スレイヴ)。これは着けた対象を拘束し強制的に命令を与えるためにある。つまり、これに逆らったものは必然的に何かによって抵抗を示している証拠。そのため、完全でないこの首輪に絶対に逆らえないようにするためには心を粉砕する必要があったのだ。特に強い心の持ち主には。だから妃愛の心を破壊した。精神崩壊(メンタルブレイク)したはずの妃愛だが、それが何故か意思を持っている。だからレイヴォルは疑問を抱きそう口にしたのだ。


「まさか、僅かながらにも心が残っていようとはな……。妃愛、お前の演技力には驚かされたよ。しかし、これでまた一つ研究課題ができたな。あの機械にはまだ欠陥部分があるらしい……。うむ、改良が必要だな。まぁ、それは次回に回そう。さぁ妃愛、お前は俺を騙した。この罪は重い。今度こそお前の心を粉砕してやるッ!」


「い、嫌っ! 嫌だっ! 妃愛は行きたくないっ!!」


 そう言って妃愛が強い抵抗を見せると、レイヴォルと妃愛の間にサッとレプリカ・鈴華が割って入った。


「ん!? 貴様、なんのつもりだ。たかがクローン風情がこの俺の邪魔をするな!」


「邪魔はそちらよ。レイヴォル、あなたのいいなりになどならない」


「くっ、貴様……忘れたわけではあるまいな? 貴様らには妃愛同様に奴隷の首輪(カラー・スレイヴ)があるんだぞ? それでも尚、この俺に逆らうかッ!」


「この首輪のことなんてどうでもいい。私はただ、我が主を守るのみ」


「くっ、主人はこの俺だッ!! ……まぁいい。一つ条件をやろう、妃愛。どうだ?」


 カッときて声を荒げていたレイヴォルだが、何かを思いついたのかニヤついた表情を浮かべて妃愛にそう持ちかける。


「なんだ?」


「もしお前が俺の言うことを聞いてあのクソジジイを倒してくれるのであれば、お前はそのままにしてやる。レプリカ・鈴華もだ。だが、もし反抗するようなのであれば、容赦なくお前を拘束してもう一度心を完膚無きまでに破壊し尽くし、二度と抵抗できないようにする。無論、レプリカ・鈴華も処分して、妃愛の記憶から鈴華という存在も消す。どうだ? これでも反抗するか?」


 それを言われて妃愛は言葉を失った。顔を俯かせて悩む。一つしか道がないのは分かっている。だが、どうも納得がいかない。無理やり詰め込まれた多くの知識が膨大な量が制御しきれずに熱を持ち始めているのか、だんだんと体中が熱くなっていくのを感じる。

 だが、時間はない。


「……わかった」


「妃愛っ! いいの?」


「うむ。あの男を倒すことなど造作もない。なにせ、レプリカの七つの秘宝を持っているのだ。本物である妃愛に勝つことなどできるはずもない」


「ああ、その通りだ。やってくれるな?」


 レイヴォルの最終確認に、妃愛はコクリと頷いて答えた。


――▽▲▽――


 場所はエレゴグルドボト帝国の一角ディトゥナーヴ。そこで繰り広げられる戦いの中に、一人の女性がいた。青髪に空色の瞳を持つその女性は見た目は十八歳くらいだろう。ヒラヒラゆれるフリルのついたスカートにワンピースのように袖がなく、肩が見えている。片手には水の槍を持っていて、その視線は何かを探しているようだった。


「誰を探しているのだ?」


 声のする方へ顔を向ける。そして目を見開いた。そこにいたのは、背部から八本の蜘蛛の足を突き出した鎧を身に纏う男。気配でわかる。見た目は変わっているものの、間違いなく鬼蜘蛛デュオルグス=オビヒリンその人だということはその女性にも理解できた。


「風神雷神の次は貴様か、水の妖精ウンディーネことメリアよ。だが、貴様であろうとこの我には勝てんぞ?」


【何を言っているのか理解できないですね。わたしはただ、あなたを殺しに来ただけのこと。セイラ様の手を煩わせることもありません。瞬殺です】


「ほぅ、言ってくれるな。だが、無駄だぞ?」


 ニヤッと笑ってメリアを睨む紅蓮の双眸を持つ男。その目力にビクッと体を震わせるものの、引き返すわけにはいかない。わざわざ下界に降りてきたのになんの収穫もなく帰還するのは、みっともない。それだけは嫌だとメリアは思っていた。だが、それが全ての過ちだとは気づかない。


【さっさと片付けさせてもらいます! はぁ~『水神龍の咆哮ブルードラゴン・ロアー』】


 叫ぶと同時、水のオーラが龍を形作る。そして、その口から水の属性を纏った咆哮が放たれた。だが――。


「フッ、貴様も馬鹿な娘よ。……効かぬわッ!!」


 そう言ってデュオルグスは黄金の疾風双剣オーラム・ウィンド・トゥワイスソードで咆哮を切り刻んだ。切断された水の咆哮は文字通り水と化して荒れ果てた大地を潤した。そして、相手が隙を見せている今が好機とばかりにデュオルグスはその咆哮に隠れて即座にメリアの眼下に姿勢を低くしたまま迫った。


【なっ――】


ドゴンッ!


【ごふっ!?】


 突然走る腹部への激痛。鋭い拳の一撃がメリアに叩き込まれた。それにより、メリアは後退しながら膝をついて口から吐瀉物(としゃぶつ)を吐き出した。幸い食べ物は消化し終えていたので体液を吐き出すくらいで済んだ。が、何かを吐き出したというのがメリアのプライドを傷つけていた。


「無駄だ、貴様に我は殺せんッ!」


【くっ、世迷言を!】


 メリアは片手で口を押さえながら水の槍を横凪に振るった。同時に槍から水が出現しデュオルグスを拘束しようとした。しかし、そう上手くいくはずもなく、デュオルグスはその場から瞬時に姿を消した。


【――!? く、どこに行ったんですか! 出てきなさいっ!】


 声を張り上げるメリア。

 刹那――。


ガシッ!


 背後から手を回され、首を腕に締め付けられて拘束されるメリア。


【か……あっ! く、放し、なさいっ! デュオルグス!】


「フンッ、残念ながらその願いは聞き入れられんな。だが、せっかくだ土産をくれてやろう!」


 ビリッ! ビシャァアアアアアアアッ!!


【ぎゃぁああ、あがっ、あぐぅぅぅぅぁあああああッ!!】


 突然体中に走る電撃の嵐。デュオルグスが拘束を解くと、メリアは前にめりこむように膝から折れて大地に倒れた。

というわけで二部めですが、いやはや五人の内の二人が二部めで死にました。しかも無残な最期を遂げて――。酷い仕打ちです。いくら神族に恨みを抱いているからって、彼らには罪はないでしょう。

さらに三人目のメリアも登場しましたが、まともに太刀打ちすることもできず、背後から拘束されて電撃攻撃。これは雷神バゴリスターから神滅剣で奪い取ったものですが、水属性にこれはキツい。案の定メリアさん倒れてしまいました。果たして彼女の命運は? そして、このクソジジイの猛攻はいつまで続くのか? 続きます。

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