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05 暴走~彼女に羞恥の文字はない~

今回はリリティアのサービス(?)回です。



後書きにてアンケート結果掲載してます。

「つ・・・疲れた・・・」



自室で課題をこなし終えたレンは、そのまま机に突っ伏した。課題が難しかったこともあった(課題内容は精霊に関するレポート3枚以上の記述、提出は翌日)が、それ以外にも理由はあった。



「どしたの、レン?」

「・・・な、なんでもないよ・・・」



ベッド(レンの)の上にちょこんと座りこむ、もう一つの理由、リリティア。彼女の過剰過ぎるスキンシップというか求愛行動というか・・・8年積もった恋慕の情が、甘えたがりでぞっこんで、さらに加えて我儘な少女に変えてしまっていたことが拍車をかけていた。


しかもそれが、冗談だ、とか嘘だ、とか言うわけでなく、本気なのだから拒絶も出来ず。



「・・・ちょっとシャワー浴びてさっぱりしよ・・・」



ほにゃ?と首を傾げるリリティアを脇に、レンは部屋にある浴室へ重い足を引きずりながら向かった。





































「・・・なんかレン疲れてるようだったなぁ・・・。・・・私のせいかなぁ・・・」



リリティアはレンのベッドの上で先程のレンの姿を見て悩んでいた。疲れていたレン。その理由は自分かもしれない。けど必ずしもそういうことはないと思う、という理由から。



「何かレンにしてあげられないかなぁ・・・」



リリティアは頭の中でレンに出来ることを考えてみた。



まず料理。一番レンに色々してあげられる行為だ。・・・が。



「・・・お料理・・・したことないもんなぁ・・・」



一番の問題点、料理経験0というのがぶち当る。



次に掃除。これも一応何かしてあげられる部類に入る。・・・しかしこれも・・・



「・・・お掃除やったことない・・・。それにレンの大切なもの壊しそうでやだしなぁ・・・」



という帰結。その後も色々と案を浮かばせるも、悉く自分の中で却下してしまうというオチに。



「うー・・・何かないのぉ~・・・?」



うー、と唸った時、たまたまレンの向かった浴室の方に目が行った。聞こえてくるのはシャワーが湯を放つ音。



「・・・あ」



その瞬間だった。リリティアの頭にある答えが浮かんだのは。




































「ふうぅ~・・・」



軽く体を流し、湯を張った湯船に身を預ける。たったそれだけの行動で、溜まっていた疲れが一気に流れ出ていくような感覚になるレン。現に彼は今、凄くリラックスしていた。



「・・・リリティア・・・8年で変わったなぁ・・・。僕限定で凄く甘えてくるようになったし、可愛くなったし、それに・・・」



朝の出来事で実感した、大きく成長したリリティアの体を思い出し、慌てて首を横に振った。



「いやいやいや!!彼女のことをそんな目で見ちゃダメだ!!彼女は僕のことを信用してくれているのに、僕がそんな目で見てちゃダメに決まってる!!」



頭から湯を被り、落ち着いてから再び湯船に身を預ける。完全に先程の雑念が消え失せたわけではないが、多少マシになった程度にはなった。


・・・が、それもそう続かなかった。



「レン~っ!!」

「へ?え、わ、ええぇっ!?」



突然の乱入者=リリティア。その身体には何一つ付けておらず、所謂生まれたままの姿でドアを開け放ったのだ。


レンも恥ずかしがってはいるものの立派な男子、開け放たれた瞬間に思わずたゆん、と音が聞こえてきそうなくらい大きく弾むリリティアの胸へと視線が行ってしまった。



「な、な、なんでっ!?」

「えとね?今日、レンに迷惑たくさんかけちゃったから・・・そのお詫びで、レンの体を洗いに来たの」

「というか、その、は、裸・・・」

「え?お風呂に入る時は裸じゃダメなの?」



キョトンとするリリティア。レンは目をつぶり顔を背けて言う。



「ふ、普通はタオルを巻いて隠すべき所は隠すものなの!」

「・・・レンだったら見てもいいよ?」

「なぁっ!?」



思わず裏返った声を出し、リリティアの方を見てしまうレン。当然、彼女の体を直視してしまうわけで。



「あ・・・う・・・」

「・・・レン?」

「・・・我慢・・・我慢・・・」



鼻頭が熱くなるのを感じ、それを必死になって耐えるレン。



「えと、レン?体洗ってもいい?」

「・・・えと、もう洗い終わったし・・・」

「・・・ダメ・・・?」



ちょこんと床に座り込み、上目遣いで小動物のように見つめるリリティア。当然レンは勝てるわけもなく・・・



「・・・せ、背中だけ、お、お願いします・・・」



何故か敬語で言ってしまった。



「うん!」



それに対しとても嬉しそうな顔で返事をしたリリティア。彼女に何も言えないだろうと思うレンであった。



































リリティアからの『お願い』で、背中を洗われたレン。そしてそれも終わり、二人でギリギリになった湯船に浸かっていた。



「ねぇ、レン」

「な、なに?」



恥ずかしさのため、明後日の方を向いているレンに、リリティアが声をかけた。



「私ね、レンと別れてからずっと・・・ずっとね、レンのことだけを考えてたの」

「ずっと・・・?」

「うん。何してるのかな、とか、元気かな、とか」

「・・・そっか」



レンは言葉少なにリリティアの話を聞く。



「・・・私、やっぱりレンのことが好き。一緒に暮らした家族としてじゃなくて、女の子として・・・」

「~~~~~っ!!」



急に後ろからリリティアに抱きつかれ、挙動不審になるレン。背中には、リリティアの胸が押しつけられていた。



「ずっと・・・一緒だよ・・・」



その言葉を最後に、レンは意識が遠くなって・・・



「・・・レン?レン?ふえぇっ!?」



盛大に鼻血を噴き出した。

次回はリリティアの弱点が判明します。ヒントは・・・0話にある容姿に。




そして結果発表です。アンケート結果は・・・



















票数:6票





精霊を追加すべきかせざるべきか

追加すべき:2票

追加せざるべき:0票

方向的に追加すべきだと判断出来るもの:4票






1(光属性、ツンデレ):2票

2(水属性、内気小動物):4票

3(火属性、お嬢様):0票

4その他属性:0票





となりました。ということで、水属性内気小動物タイプの精霊が追加されることになりました。



初登場は7話(近っ!)なので、その時をお楽しみに。

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