表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/27

04 学業~はっきり言うと問題じゃないのか~

リリティアに特例が出されてから初の授業(午後編)です。


まーリリティアが色々としてくれます。一途な子ほど恐ろしいものはないね、うん。



後書きで、今後のことについてのプチアン家をやりますので、そちらの方、お願いします。

(レン的に)長かった昼休みを終え、移動。レンの傍ら・・・というか左腕にはリリティアが。



「えへへ~」

「あ、あのね、リリティア?ちょっと離れてくれないかな、歩き辛いんだ・・・」

「やだ」



一蹴。「やだ」というたった一言にレンの望みは完全に打ち砕かれた。元々高望みはしていなかったが、僅かな希望に賭けていたのにである。



「ほ、ほら、皆見てるから恥ずかしいし。ね?」

「やだ」



ちなみにレンはこの状況を見られているのが恥ずかしいという理由だが、実は男子の場合は妬み。「なんであいつ(レン)があんな可愛い子と一緒にいるんだよ」というもの。例外で言えば、リリティアを下心満載の目で見ている者もいたが。



「レンと一緒じゃなきゃやなの。レンがいないと私死んじゃう」

「いやだから死なないから・・・」



本日何度目になるか分からない溜息を吐きつつ、左腕に感じる感触を耐えながらも歩き続けるレンであった。




































移動した教室で行われる講義は薬学。精霊使役者とはいえ、多少の薬学はないといけないもの。・・・という理由で始まった学問だ。



「うーん・・・簡易薬を煎じる時間が体内時計頼りで難しいなぁ・・・。・・・それに・・・」



レンは試験管を取り出し、安全な位置に立てかけた後、自分の左脇を見た。



「ん?どしたの?」



左脇にはリリティアが今も抱きついていた。ただ、レンには一つ問題があった。・・・彼の利き手が、左だということ。



「あ、あのさ、リリティア・・・」

「どしたの?」

「その、さ、ちょっと腕解放しれくれないかな・・・」

「腕?」



リリティアは自分が今抱きついている、己の胸に埋もれているレンの左腕をまじまじと見つめた。そして・・・



「えいっ」

「わぁっ!?」



何を思ったか、突然抱きつく力を強めた。結果、レンの左腕に体がむぎゅうと押し付けられるわけで・・・



「り、リリティア!?ちょ、ホントにダメだって!!」

「・・・レン・・・」



レンは声をかけられ、リリティアの方を見た。



「・・・抱きつかれるの・・・や・・・?」

「・・・」



上目+うるうる。女の子からのそんなコンボを受けたレンは・・・



「・・・はぁ・・・」

「えへ♪」



リリティアの抱きつきを甘んじて受け入れるしかなかった・・・































リリティアの影響は、何も薬学だけに留まらなかった。



「・・・っ・・・」



普通の板書タイプの講義ですら、リリティアは抱きついていた。しかも利き手の方に抱きついているため、動く度に彼女を刺激していた。・・・まだ声を漏らさない所は立派だろうが。


一方レンはというと、板書の度に腕を動かさなければならず、その度にリリティアの胸をぷにぷにと肘でつついてしまい、その柔らかさに気を取られないように必死になっていた。



「・・・れ、レン~・・・」



不意にぼそっとリリティアが話しかけてきた。レンはどうにか板書を終えていたため、リリティアの話に耳を傾けた。



「あ、あまり腕動かさないでぇ・・・」



レンが見たリリティアの目は、何かに・・・というかレンに対して蕩けていたように見えた。



「・・・ゴメン、無理。というかリリティアが右腕にいたらこんなことにはならなかったんだけどなぁ・・・」

「でもぉ・・・」



レンの席は最後尾、目の前に誰かいるわけでもない。・・・つまり小声で話すことは可能であり、授業妨害にならないという奇跡の状態である。


・・・というのは建前上の話。実際には養成所側が『準最上位の精霊の機嫌を損ねるわけにはいかない』という理由があったとかなかったとか。



「・・・じゃあこうするもん」

「・・・余計悪化するような・・・」



リリティアが取った行動は、抱きついた先を腕からレンの胴体に切り替えただけ。・・・だが、抱きつかれる面積が増える分、胸もより当たるわけで。



「えへへぇ・・・」

「・・・はぁ・・・」



リリティアの幸せそうな声をBGMに、レンは盛大な溜息を吐くのであった・・・

前書きで触れたプチアンケです。


内容は、「レンの使役する精霊を増やすべきか否か」です。また「増やすべきなら度の精霊がいいか」というのもありますが。



まず、「レンの使役する精霊を、リリティア以外に増やすべきか否か」を答えてください。


で、「増やすべき」と答えた人は、次の中から選択してください。(私の案ですが)



1.光属性、ツンデレタイプ(言い換えればリリティアの真逆の存在)

2.水属性、内気で小動物タイプ(一応書けます、前例あるので)

3.火属性、お嬢様タイプ

4.それ以外(属性は土・風でなくてもいいです。鉄だろうが、樹だろうが)


期間は一週間を目安としています。





次回はリリティアが(色んな意味で)大サービス。レンははっきり言えばリア充です。



感想、お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ