02 事件~朝っぱらから何してんだ~
時系列は少し飛んでリリティアとレンが契約したその日の夜から。
リリティア、早速やらかしてくれました。
ちとR-15入りまーす。
精霊契約の儀で、リリティアとのキスを全生徒の前で行うという痴態を晒してしまったレンは、帰って以降行って当然の行動をした後、すぐに眠ってしまった。まるで精霊契約の儀のことを忘れようとして。
その一方でリリティアはというと・・・
「あーうー・・・キスしちゃったー・・・ふにゃぁ・・・」
自分に割り当てられたベッドの上で枕を抱きしめ悶えていた。昼間のキスのことで。
「レンと一緒・・・ずっと・・・えへへ・・・」
そしてこの帰結。8年もの間ずっと彼を想い続け、全ての使役者からの契約を拒絶し続けた彼女は、その反動からか一途という言葉では収まらない程の所謂「レン依存症」を発症していた。
ちなみにレン依存症とは、行動理念がとにかく「レンと一緒がいい」、「レンと一緒じゃなきゃやだ」等といった、レンがいないと何もしない・できない状況に陥るもの。
「・・・うー、レン寝ちゃってるから抱きつけ・・・あ」
早速レンのことが気になるリリティア。眠っているから抱きついて起こしてしまうのも忍びなく、どうしようか考えていた矢先だった。ある事を閃いたのは。
「・・・そうだ、一緒に寝ちゃえばいいんだ」
現在、リリティアに背を向ける形で眠っているレン。ベッドにはリリティアが入るスペースが十分ある。それを確認したリリティアの行動は早かった。
「・・・服邪魔・・・もっとレンの温もり感じてたい・・・」
レンの体温でちょっと暖かくなっていた布団に潜り込んだリリティアは、もっとレンの温もりを感じていたいという理由から着ていたワンピースのような服と全下着を脱ぎ棄ててしまった。つまるところ、全裸。
「えへへ・・・おやすみ、レン・・・」
レンに抱きつき眠るリリティア。この間、レンはちょっと唸っただけで全く起きなかった。
これが事件になろうとは、だれも思わなかった・・・
レンの朝は他人に比べると割と早い方である。自分で朝食を作るからということではないのだが、早い。・・・が、いつもならすっと目を覚ます彼が、珍しく寝ぼけていた。
「ん・・・ん~・・・?」
起きあがろうとしても起きあがれない。違和感を感じたレンは目を開けてみた。映っているのは自分の部屋の天井。
(・・・上に何か乗ってるわけじゃない・・・じゃあなんで・・・?)
と、ふと横を向いた時だった。
「・・・うえぇっ!?」
レンが素っ頓狂な声を上げたのは。なぜなら顔を向けた先には・・・
「ふにぃ・・・れん~・・・」
リリティアの顔があったのだから。
「ちょ、え、リリティア!?あれ、昨日別々のベッドで寝るように言っておいたよね!?というか急がないと自己鍛錬の時間がなくなっちゃう!」
慌ててリリティアを引き剥がそうとし、もがくレン。しかしリリティアはというと・・・
「いっちゃやぁ・・・もっと・・・いっしょがいい・・・ふに・・・」
レンに全身で力強く抱きついてきた。そこでレンはさらに違和感に気付く。
「・・・ってまさかリリティア!?」
やけにリリティアの体温を感じると思い、布団を剥いでみたら案の定だった。
「ぶふぁ・・・!?」
予感が的中。リリティアは全裸でレンに抱きついていた。先日レンが気付いたことだが、リリティアは想像以上の山を持っていた。それがレンの衣類(下着と寝間着)を隔てているだけだと気付いたレンは、盛大に鼻血を噴いて倒れてしまった。
「レン、ねえ、起きてよ、レン」
盛大に鼻血を噴き気を失っていたレンは、リリティアの声と揺さぶられる感覚に再び目を覚ました。
(・・・あれ・・・?僕、一体なんで・・・?)
薄らとしていたリリティアの輪郭がはっきりしてきた時、再びレンを悲劇が襲った。
「っ!?」
レンを揺するリリティアは未だ服を何一つ身に纏っていない。それが意味することは・・・
「(リリティアの胸が・・・大きく揺れて・・・!?)ぶはっ・・・」
「ふえぇっ!?」
リリティアの陶磁のような白い肌に向けて鼻血の噴射。当然鼻血はリリティアの体にべったりと付く。
「ふえぇ~ん!!レン~っ!!死んじゃやだぁ~っ!!起きてぇ~っ!!」
リリティアはその原因が自分だということに全く気付けず、気を失ってしまうレンを起こそうと必死に揺すり始めるのだった。涙目ではない。完全に号泣。
結局、アッシュがいつまでも起きてこないレンを気にして起こしに来るまでリリティアは自分が原因だということを理解できていなかった。アッシュが羞恥に顔を赤くして、暴走したリリティアに闇の塊を直撃され焦げていたのは余談である。
アッシュ曰く、「あの闇の塊は痛かった」とのこと。
リリティア暴走録第二弾!ということで、さっそくレンが、そしてアッシュが犠牲になりました。
次回は・・・さらにリリティアが壊れます。彼女が発症している「レン依存症」はかなり重度のものだということを、理解しておいてください・・・




