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09 実技~実際の決闘練習(結局できない)~

タイトルから見れば大体の内容が把握できると思う今回。さあ、なぜ結局できないのか?それは本編で。


プチアンケ結果、後書きで掲載します。

シルディアの寮外触れ合い禁止期間も解け、ついにシルディアもレンについていくことになった。・・・が、やっぱり騒動は起きた。





















「ようクロスフォード」

「な、なに?」



教室に入って早速クラスを牛耳っている輩、言い換えれば貴族組が早速からかいに来た。



「お前の将来は精霊使役者じゃなくて精霊ハーレム王か?」

「だろうな、精霊の女の子2人も揃えちまってよ」



と茶化す貴族組だったが・・・



「煩い塵共、今直ぐ私の前から消え失せろ」

『ご、ゴミ!?』



リリティアの見下した感満載な言動に食いつく二人。



「お前・・・俺らが誰だか知ってていってんのか?」

「俺達は貴族の息子だぞ?」

「貴族が何?偉いの?だとしたらくだらないわ」



リリティアのこの発言についにキレた二人が・・・



「お前・・・!」

「今ここで潰してやろうか?」

「・・・」



リリティアは何も言わずに片手を宙空へと掲げた。そして一言言った。



「・・・夜想の重圧ノクト・プレス

「うわあっ!?」

「ぎゃっ!?」



瞬間、貴族二人の悲鳴が上がる。



「く、くそっ、腐っても準最上位ということかよ・・・!」

「術詠唱省略・・・!ふざけんな・・・!」

「これに懲りたら二度とレンを侮辱しないことね」



リリティアはそういって踵を返す。



「レン、行こ♪」



そして腕を抱きしめて席に向かおうとした。



「・・・ゴメンね」

「ご、ごめんなさい・・・」



通り抜ける寸前、レンとシルディアはすぐに闇に下敷きにされている二人に謝っていた。






































「今日は精霊決闘について実技で学んでもらう」



土精霊の加護を受けたグランドで、教師がそう告げた。



「・・・あうぅ・・・」

「シルディア、落ち着いて。ね?」



そんな中、脇で怯えているシルディアを小声で宥めるレン。リリティアは相変わらずレンの左腕に抱きついていた。顔は幸せそうだった。



「では、我々が手本を見せる」



教師二人が生徒達の前に出る。そして一礼を互いにした後、互いの獲物を手に取った。


その瞬間、それぞれの精霊が武器属性付与の精霊魔法の詠唱を始め、火属性の精霊の方が若干早く詠唱を終わらせていた。



「・・・へぇ・・・」



レンは素直に頷いていた。それぞれの教師の武器はレイピア。彼からすれば自分の唯一の得意武器を扱っているのを見て勉強になっているのだから。



「・・・あうぅ・・・」



シルディアはやっぱりおっかなびっくりな様子でその光景を見ていた。そしてリリティアは・・・



「・・・」



無言でその決闘の様子を見ていた。いや、その決闘での精霊の動きに。今の自分にあのような動きができるか、などと言った感じで。

































数分後、雷属性精霊側の教師が僅差で勝った。ちなみにその教師は生徒の前でどうするかを告げていた教師だ。



「・・・と、大体このような感じだ。では、それぞれ適当なペアに分かれて軽く決闘をしてみろ」



という言葉でそれぞれがペアを作り始めた。当然レンはアッシュとペアを組む。



「しかしまぁ、お前も羨ましいよなー」

「え、どうして?」



ペアを組み、適当に広い場所へと向かう間、アッシュがレンにそう言った。



「俺はネフィと契約すんのが限界だってのにお前2人目の精霊と契約しただろ?」

「んー・・・そうだね。なんでできたのか分からないけど」

「そしてリリティアは準最上位の闇精霊ときたもんだ。羨ましくもなるもんだって」



今なお幸せそうな顔をして抱きついているリリティアと、レンの後ろをちょっと引き気味に、けれど服を掴んで離れようとしないシルディアを見て、そう言ったアッシュ。



「・・・もうこれ以上増やしたくないんだけどね」

「なんでだ?羨ましいだだだっ!?ネフィ!?なんで腕を捻るんだよ!?」



突然アッシュの腕を捻り始めたネフィ。なんとなくレンはその理由が分かった。



(あー・・・ネフィ、嫉妬してるなー・・・)



事実、ネフィは・・・



「アッシュは他の子と契約しちゃダメなのー!!」

「う、羨ましいっていってるだけで契約するとかは言ってねーだろうが!!いててて、痛いから離せって!」



しかし理由が微笑ましかった。



































「さーて、決闘と洒落込もうぜ、レン」

「あ、うん」

「・・・ちょっと待った、お前リリティアには頼るなよ?」



アッシュがそう言った瞬間、リリティアの目はアッシュを射殺さんと睨みつけていた。



「・・・それもそうだね、リリティアって強いから、こういう実習の時って対等条件じゃないといけないから・・・」

「うぅ・・・ダメなの・・・?」

「公平性を保つなら、ね。だから今回はゴメンね」

「・・・うん」



渋々、と言った感じでレンから離れるリリティア。公平性を保つため、決闘にはシルディアに協力してもらうことになった。



「が、頑張りましゅ・・・」



胸の前でくっと小さくガッツポーズをするシルディア。



「・・・なあ、レン・・・」

「なに?」



アッシュが急に話しかけてきたため、レンもつられる。



「その子・・・なんか・・・」

「な、なんか・・・?」

「・・・小動物みたいで可愛いな・・・」

「・・・アッシュ、横でネフィがもの凄い怖い顔してるから・・・」

「え?・・・ってぇっ!?ネフィ、悪い、だから怒る「バカ―――――――っ!!」なぁあああああっ!?」



ネフィに一撃殴られ、倒されるアッシュ。



「あ、アッシュ!?」



唖然とするレン&シルディアの前で倒れているアッシュにマウントポジションをとるネフィ。そしてそのまま・・・



「アッシュのバカァ!浮気者ぉ!甲斐性なしぃ!鬼畜ぅっ!」



そのまままた殴り続けていた。

























結局アッシュがネフィのボコボコラッシュから解放されたのは講義終了ぐらいで、結局レンはその間ずっと暇を持て余すだけであった。

まずは、プチアンケ結果から。


今回は・・・前回更新以後感想を書いてくれた人全員が「追加する方向で」という意見でした。その中に「増やし過ぎるのも大変だろう」という言葉がありました。・・・その言葉、本当に嬉しかったです(過去前科があるので)





次回は・・・まだ未定です。もう3人目出しちゃおうか、と思ってますが、それよりも先にもうちょっと日常パート作るかなーと思ってたり。

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