1筋肉娘
青年が最初に筋肉質な女性に強く惹かれるきっかけは、何気なく手に取ったDC系コミックだった。ページをめくると、そこにはスーパーヒーローたちが壮絶な戦いを繰り広げていた。だが、青年の視線を釘付けにしたのは、超人的な力を持つ女戦士の姿だった。彼女の体はただ美しいだけではない。彫刻のように浮き上がる筋肉、戦場で鍛え抜かれた強靭な肉体が、力と優雅さを兼ね備えている。その女性の姿に、彼は見たことのない何かを感じた。
ページを進めるたび、彼は彼女の筋肉が力強く隆起する様子に目を奪われた。腕の筋肉がギュッと収縮し、敵を打ち倒すたびにそのたくましさが増していく。肩や背中の筋肉が見事なバランスで配置されており、特に腹筋が強烈なインパクトを与えていた。彼女の腹部には、六つに割れたシックスパックが見事に刻まれている。力強さと美しさが一体となり、青年はそれをまじまじと見つめた。
彼はそれまでの人生で、女性に対して抱いていたイメージが崩れ去っていくのを感じた。細く華奢な体型よりも、この力強い筋肉に強く惹かれている自分に気づく。鍛え抜かれた筋肉が、ただの見た目以上の魅力を持っていることを理解し始めたのだ。彼女の存在は、彼の中に潜んでいた何かを引き出し、体現してくれた。
それから、彼は筋肉質な女性のキャラクターが登場するコミックや映画に自然と手が伸びるようになった。どれも力強い意志と圧倒的なフィジカルを持つ女性たちばかりで、彼は彼女たちに対する興味を深めていった。彼にとって、女性の美しさは外見だけではなく、鍛え抜かれた肉体とその背後にある強い意志にあるのだと気づき始めた。
そしてある日、彼は一冊のコミックを読み終えた瞬間、心の奥底で確信した。筋肉が隆起し、腹筋がはっきりと割れた女性――その姿が彼にとっての理想像となりつつある。口元に笑みを浮かべ、彼は思わずこう呟いた。
「バキバキの腹筋たまんねえ。」