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解説 メソポタミアとは
皆様はメソポタミアという言葉をご存じでしょうか。
ご存じの方も、ご存じでない方もいらっしゃると思います。
本作では若干マイナーなメソポタミア神話を扱った作品のため、ちょくちょく解説を挟んでいこうかと思います。
虚実入り混じる本編とは違い、可能な限り史料に沿った解説を心がけたいと思いますが、限界はありますし、そもそも新たな発見があったりするかもしれないのでご容赦くださいませ。
メソポタミアとはギリシャ語で川の間という意味で、ざっくりと言えばチグリス川とユーフラテス川の間になります。現代ではイラク、クウェート、トルコあたりの地域です。
そのため基本的に作中登場人物はメソポタミアという言葉を使いません。都市国家の住人や、住んでいる都市国家の市民、と自称することが多いです。
現代の地名をのせたものすごく大雑把な地図はこちらです。
広さは日本の地理で例えると大体関東と東北を足したくらいでしょうか。
狭いか広いかはご想像にお任せしますが、五千年以上前にその場所で繁栄した文明というのはやはり雄大さ感じますね。