解説 掟
今回は掟について解説します。
メソポタミア世界の掟はシュメール語でメ、アッカド語でパルスと呼びます。
本作において固有名詞の多くはアッカド語を用いていますが、一部シュメール語を採用しています。
さて、この掟ですがはっきり言って完全な翻訳は不可能です。
解説じゃないと言われるかもしれませんが、事実です。
硬い言い方をすると神々の基本的な社会的慣行・宗教的習慣・技術・行動規範・文明を形成する人間の条件などに関する基本的な事項……になります。
わけわかりません。
ようするに神が定めた法律兼物理法則ということです。古代メソポタミアの人々にとっては物理法則さえも神々が定めたものだったようです。
ちなみにシュメール語の場合メ・ナム(ナムは術、職)というように他の語とくっつけて使うことも多かったようです。
口に出して読むと韻を踏んだり響きが良くなった可能性も示唆されていますが、残念ながら根っからの日本人に理解するのは難しいでしょう。
さらに装備したり、保管したりもできるので今風に言うとスキルやアビリティという訳し方になるのでしょうか。数千年前のメソポタミア人にソシャゲでもやらせれば案外はまるかもしれません。