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解説 マーシュ山
今回はマーシュ山について解説します。
マーシュとは双子という意味で、この山は日没と日の出を見張り、ふもとは冥界に、頂上は天につながっていると言われています。
サソリ人間が門番を務めているとされています。
実在の山ではないかと推測されているものの、はっきりとした所在はわかりません。
黒い山で煙が立ち込め、硫黄の臭いがするとも言われているのでおそらく活火山です。
死の山とも形容されていることから、火山ガスなどで実際に死亡した人がいたと個人的には推測します。
例えば火山ガスの主成分の一つである二酸化硫黄などは空気よりも重いので活火山のふもとに溜まる可能性があり、比喩抜きで山のふもとにいると冥界送りになったかもしれません。
もちろん当時は火山ガスについての知識などあるはずもないのでそれらの現象は恐怖でしかなかったでしょうし、そこに霊的、あるいは魔的な何かを見出すのは当然と言えるでしょう。