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解説 マルトゥ神
今回はマルトゥ神について解説します。
アムル (西方という意味) とも呼ばれ、その名の通りメソポタミア地域よりも西方に住む遊牧民に信仰されていた神です。
この神の有名な説話はマルトゥの結婚です。
カザッルという都市の守護神ヌムシュダの娘 (名前不明) とマルトゥ神が結婚するという話ですが、結婚する際に娘の友達から結婚を止められます。
その際に豊富な語彙で差別用語を連発します。
そのすべてを掲載すると確実に規約に引っかかりますので掲載できません。
この説話から推測されることは、当時の都市の住民が遊牧民などに対して強烈な差別意識を持ちながらも徐々に遊牧民たちが定着していっている様子です。