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解説 アヌ神
アヌ神について解説します。
シュメール語ではアン、になります。
天空神であり、創造神です。
エンリル神やイシュタル神の父親とされており、メソポタミアにおいて最高神の立場でもあります。
が、しかしアヌ神が直接活躍する場面があまり多くなく、よく言えば前作主人公的ポジション、悪く言えばインフレについていけなくなってフェードアウトしかけているキャラに近くなります。
それゆえか、叛逆されたりしてその立場を追われたり、娘のイシュタル神に手を焼かされたりしています。
現実においてもイシュタル神にウルクの都市神の座を譲ったりするなど割と不遇です。
あまりにも古すぎて目立った逸話が残っていないのか、それともほかの神々に花を添えるために組み込まれた、あるいは生み出された神なのか、その辺りは議論の分かれるところでしょう。