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第六十五話

「私に……カグラ様をください!!」

「は、はい!?」


 カグラ様は驚愕した表情でこちらを見た。


「ちょちょ、ちょっと待ってよ、リブラ! まだ私、心の準備が……」

「私は本気です! 盟主様!」


 カグラ様……止めないでください。

私は、今伝えたいのです!


「……カグラ、貴方はどうなのですか?」

「わ、私は……リブラの事……愛してるけど……」


 カグラ様は普段のクールな一面からは想像もつかない、乙女のような表情でそう言った。

 ……婚約の証とか言って甘噛みしたのになぜ今になって恥ずかしがっているのでしょうか? 愛していると言っていただけるのは嬉しいですけど!

 盟主様は恥ずかしがるカグラ様を見て、笑顔を見せた。


「ふふふ、2人とも、相思相愛のようですね」

「そ、そりゃもちろん!」

「私はカグラ様の事、真剣に愛しています」

「……よろしいでしょう、ですが、ベガの許可も貰わないといけません、一連の事が終わったらベガと共にもう一度ここに来てください、わかりましたか?」

「……はい!」


 ……相手の方の了承は得られたので、盟主様の言う通り、今度は自分たちの親の許可を取らないとですね。


「では、長老を呼んで段取りを決めましょう、今日は城に泊まってください」

「はい!」


 ……って、これって事実上、正式にお付き合いしてから初めてのお泊りなのでは!? 緊張します……。


「じゃあリブラ!」

「え、えぇ!?」


 カグラ様が私の手を掴んだ。


「今日は私の部屋に泊まってってよ!」

「は、はい!」


 き、緊張しますわ……だ、大丈夫なのでしょうか?

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