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第六十四話

「……なるほど」

「いいかがでしょう……盟主様」


 私は盟主様に、「計画」を伝えた。

盟主様の表情は……険しかった。


「しかし……それでは、リブラ様に危険が及ぶかと存じますが……」

「だよね! 私もそう言ったんだよ! ママ!」


 盟主様はカグラ様と同じ意見だった……。


「そこは……大丈夫です!」

「……何故そう言い切れるのですか?」

「なぜなら……カグラ様がお側にいらっしゃるからです!」


 私はこの計画に自信があった。

しかも、これはカグラ様だからこそ、実行できるのだ。


「いやいや、リブラ、いくら私でも……」

「……わかりました」

「わかっちゃうの!?」


 盟主様は私の意見に同意してくれたようだった。

カグラ様は……納得いっていないようですが……。


「カグラ、あなたはリブラ様を信用していないのですか?」

「いや……そういうわけじゃないけどさぁ……」

「カグラ様!」

「はい!?」


 私はカグラ様の両肩を掴み、訴えかけた。


「言いましたよね? 私はカグラ様を愛しています! 私はカグラ様に一生を捧げたいのです!」

「ちょ、ちょっと……こんな所で言わないでよ……恥ずかしいじゃん……」


 カグラ様は両手で顔を隠した。

でも、これは私の本心だ、嘘はありません!


「カグラ……」

「……あぁもう! わかったよ!」


 カグラ様は私の手を掴んだ。


「……私に委ねてくれる? リブラ」

「……はい!」


 盟主様が、私たちの手を掴み、見つめた。


「カグラ、リブラ様を最後まで守ってくださいね」

「……当たり前じゃん!」


 盟主様は私たちの肩を軽く叩き、玉座へ戻った。


「……カグラ様」

「リブラ……」

「……お二人とも、よくお似合いですね」

「お、お似合い!?」


 カグラ様の顔が再び赤くなった。

私も、それにつられて赤くなった……ような気がした。


「……盟主様、伝えたいことがあります」

「はい、なんでしょうか?」


 私は、カグラ様の思いを盟主様に伝えた。

もしも失敗したら、これを伝えることはできなくなるかもしれない。

 今言ってしまおう、私はそう考えて口を開いた。


「私に……カグラ様をください!!」

「は、はい!?」


 カグラ様は驚愕した表情でこちらを見た。

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