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第三十五話

「んん……?」


 ここは……? どこでしたっけ?

確か……迷宮の森に入って……カグラ様と出会って……それで……。

カグラ様……?


「おはよう! リブラ!」

「うわぁ!?」

「あはは、ごめん、驚かせちゃった?」


 すぐ隣に白く美しい姫様がいて、私は驚いてはしたない声を出してしまった。

そ、そういえば、昨日、カグラ様と一緒に踊って、一緒にお風呂入って、それから……。

 私は昨日の事を思い出して、勝手に熱くなってしまった。


「その状態だと、よく眠れたみたいだね」

「え、えぇ……おかげさまで……」


 今は朝なのでしょうか?

陽の光が里の木々に遮られているのか、外は薄暗く見える。

起き上がって、窓の外を観てみた。

 昨夜賑やかだった街並みとは違い、人通りは少なく、道行く人は欠伸をしているように見えた。

……そういえば、吸血鬼の皆様は日が昇ったら寝るのでしたっけ?

街を照らしていたランタンは、一旦役目を終えたのか、姿を消していた。


「朝の景色もいいよねぇ」


 窓の外を観る私の隣に、カグラ様が近づいてきた。

私は近くにいるカグラ様を見て、心臓が高鳴ってしまった。

すぐ目の前には、カグラ様の美しい手が……。

許されるのなら、その手を掴んで窓の景色を見たい!

私の事を引っ張ってくれたその逞しい手、私だけのものにしたい……。

……って! 私ったらまたふしだらな事を! あぁもう!


「どうしたの? 顔赤いけど」

「あ、いえ、別に何でもないですよ! 何でもないです! えぇ!」

「そう? ならいいけど……」


 私は恥ずかしくなって、同じことを二回言ってしまった。


「ちょ、ちょっと! 本当に大丈夫? 熱あるんじゃない?」

「な、ないです!」

「そんなこと言っても顔熱いじゃない!」


 カグラ様は私の事を心配してくれているのか、肩を擦って私を見てくれている。

そんな事されると余計に……。

私は恥ずかしくなって、顔を手で覆った。

【お詫び】

私の手違いで、「閑話 家臣とメイド」の次のお話の掲載を忘れてしまい、読者の皆様に、混乱を招いてしまいました。

また、その影響で話数も一話ずつずれます『例:(前)三十一話→(後)三十二話』

今後はこのようなミスが無いよう、チェックを怠らないよう尽くします。

この度はご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません

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