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第三話

「……熊か」


 銀髪の少女はそう呟いて、私の口を離した。


「……いい? ここから動かないでね、物音を立てずにじっとしてて」

「は、はい……」


 少女は耳元でそう囁き、猛獣の方へと向かっていった。

ちょ、ちょっと! 貴方一人で何ができるっていうの!

そう叫ぼうとしたが、猛獣が目と鼻の先にいて、更にじっとしててと言われたので、今はそれに従うしかない。

 恐る恐る少女の方を物陰から見ると、少女はナイフを構え、猛獣に近づいて行った。

猛獣がそれに気づかないわけもなく、少女に襲い掛かった。


危ない!!

心の中でそう叫んだ、これではあの人もただでは……。

消えた……?

少女はどこかに消えていってしまいましたわ。

猛獣もそう思ったのか、辺りを見渡していた。

 すると、突然、猛獣の頭から黒い何かが噴き出たかのように見え、そのまま倒れこんでしまった。

こ、これは一体……?


猛獣が倒れたその場所に、少女はいた。

少女はナイフを舐め、徐に猛獣の死体に切り込みを入れ始めた。


嫌! 気持ち悪い!

私は手で目を隠し、その場に跪いた。

 一体何なんですの? 死のうと思って迷宮の森に入ったら吸血鬼みたいな女の子が出てきて、殺されると思ったら安否確認されて、かと思えば猛獣と戦闘を始めて、今は解体作業を始めてる!?

わけがわからないですわ!


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