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Ame

作者: 山島みこ





 【 Boku 】


 「明日は晴れるといいですね。」


 キミは決まって雨が降るとそう言うんだよ。

 無意識なのか意識なのか。

 キミは分かっているのかい。

 

 晴れたらどんなに楽しいのだろう?

 キミのように晴れを楽しめる自信がないよ。

 何をして、何を見て、何を感じるのか。

 気になるけれどそれがどうしても聞けないんだ。

 

 キミの願いがずっと叶わない方がいい。

 ずっとこのままでいい。

 

 ヒドい奴だろ。






 【 Kimi 】


 「そうだな。」


 いつもボクはそっけないね。

 知ってるよ。

 興味ないことくらい。


 明日が晴れたらすごく嬉しい。

 今日のことなんか忘れて、思いっきりやりたい事ができる。

 けれどいつも願ってる。

 このままずっと。


 どこまでも続けばいい。

 ボクが忘れないように。

 明日も、明後日も。


 ボクとの時間が流れていて欲しい。






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