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⑶『残像の行く先』ー類推ー
⑶『残像の行く先』ー類推ー
㈠
光による、直射日光により、夏場は、とても暑いものである。それが、秋になると、自然と気温も落ち着き、過ごし易い日になる。我々は、冬になれば、暖かさを求めるし、四季の移り変わりという現象は、本質的に、日本人の感性を、育てていると思われる。
㈡
まさに、そう言った季節の循環から、今ある季節の、一つ前の季節というものは、日本人の心に、或る種の残像を明示している。過去、という残像は、しかし、新しい季節への、残像の行く先のことを、メタファとして啓示しているのである。
㈢
刻印された、また、封印された、内奥の心的類推は、残像を探して、毎日過ごす訳だし、残像には、残響も残映も含まれるから、我々には難しいものだ。少なくとも、ただ、残像の行く先は、自己で、発見しなければならないと、未来が明示していると、考えている。