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異世界参入  作者: ぼっち朱雀
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1話 準備とゲーム

         


会社の事務処理が終わったのは、22時過ぎ電車の最終まで後、30分近藤は帰社済み。周りを整理して会社を出る。

家のある駅で降り、駅前のコンビニに入りいつものようにおにぎりとお茶を買い駅前通りの店に入る。どこか西部劇に出てくる酒場みたいな、木の扉を開くとカラン、コロン ドアベルが鳴り店に入ると昔なじみのマスターが


「いらっしゃい、まいど」

「まいど・」


そこには、俺にPRGの面白さを教えてくれた先輩武田信弘、由利夫妻が仲良く食事をしていた。先輩もβテスタである。リア充でいろいろ世話になっていた。


「先輩ROSMのこと聞きました?」


「なんだ。本格運用で、第一次陣に参加するβテスタに料金を課すことか?」


「そうですよ。貧乏人には厳しいですよ、抽選に当たると思えないし」


由利さんが「ボーナスがあるじゃない、」


顔をこわばらせて「ほら!!うち給料安いし、借金もあるし」


信弘先輩が「何言ってんだ、営業に唆されてデザイナーズマンション30年ローンで購入したからだろう。マンションなんか売っちゃえば楽になるぞ。」


そう、マンション売り込みの女性営業に丸め込まれ高額のマンションを買ってしまったのだ。おかげでローンに苦しめられている。しかも頭金を借金で払った為 超貧困。

まあマンション自体は、かなり気に入っているのでよしとする。


「いやいや、気に入ってるし、少し待てば普通価格になるし、それまでVR禁止にしようかと思ってます。」


「はあ?廃ゲーマーのお前が?我慢できると思えんな」

「そうそう、剣君の生活スタイルを考えるとね、ふふふ」


先輩夫妻は、軽く笑いながら、お互いを見合ってうなずいている。

仲が良いカップルを見て心の中で軽く殺意が芽生えるが、そこは表情に出さない、挨拶して今度の休みに行う限定クエストの予定をいくつか確認し詳細を詰めてから店をでる。

外に出ると駅から東の位置にとても目立つマンションに向かって歩いていく。

わが家に着き部屋のリビングで遅い夕食、風呂に入り掃除、洗濯、をこなす。俺の部屋家具電化製品等、落ち着いたモノクロム・トーンで合わせている。

明日営業先で必要になる資料等の準備をすませると、トイレを済ませ専用のフルフェイス型VR機でログINする


ROSM内では、人族で職業、聖騎士、サブ職で錬金術師、相棒は梟の亜種で名は、クロウ これがなかなか、できる子で、気配察知範囲が最高ランクに、魔攻防は優秀で攻撃に関してはAランクだ。闇の森でビッグアウォの討伐クエで、卵を偶然拾い卯かさせたら、これがなんと、当たり!!出現確率が数%尚且つAランクの魔物。

しかも刷り込みで俺のことを親だと思っているらしく。ティムや召喚ではなくても言うことを聞いてくれる。ゲーム内の、俺の相棒だ。前回ログアウトした闇の森のセーフティゾーンに姿をあらわすとクロウがすぐ肩に乗る。

この間LVが上がり、大きさを3段階に変えられるようになってからの定位置になった。

クロウと連携を試しながら狩り、採取や採掘して強化に必要な素材集め十分なところで、ログアウトする。

クロウはログインしていない時はどうしているんだろう・・

うん!ゲームだ・あまり気にしないでおこう。

なんやかんやで、仲間たちと、ゲームを楽しんでいた。

数か月後ROSMの本格運用の日、皆には、お金がないので第三陣辺りに参加すると伝えていたがこっそり、一陣にログインしている自分がいた。


これから、大勢のひとが普通ではない事件に巻き込まれることも知らずに。


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