表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お嬢様の執事  作者: 天然ソーダ水
学園編
40/58

ポーションのことならとりあえずヨツヴィアさんに聞きましょう

前回のあらすじ

お嬢様が暴れん坊将軍してた。

「ポーションの備蓄が減っていると?」

「そうだ」


 親方様の執務室に行くとなにやら難しい顔で悩んでいたのでそそくさと退散しようとしたら無理やり部屋に引きずり込まれて無理やり聞かされています。これなんて罰ゲームですかね?

 しかしポーションの備蓄ですか……先日お嬢様が馬に乗って暴れた件は私が回復魔法を使ったので(軽い怪我なら治せるのだ)ポーションは使わなかったはず。ということは、だ。


「横流しですか?」

「いや、そのな……」


 どこの世界にも横流し品を売りさばいて私腹を肥やす汚職役人というのはいる。


 そもそもポーションというのはゲームみたいに作ったらいつまでも保管出来るなんて便利なものではない。地球で言う水やジュースと同様に時間がたてば傷んで腐敗する。

 もちろんそれを遅延させる魔法や魔道具はあるが……どちらにしても定期的に購入して期限切れの近いポーションは安く売ることで少しでも資金調達している。つまり不足しているのは期限に余裕があるポーションを定価に近い値段で横流ししつつ安く売った場合の差額分を懐に入れているのではないかと予想される。


「誰ですか? 斬りますか?」


 悪は滅ぼしましょう。もちろん最初は法に則った方法で。だがこういう奴らは悪知恵だけは働くのだ。つまり法的には()()()までさせない場合もある。適度に抵抗してくれて武力行使の口実をくれたらとても嬉しいんですけどね。


「いや、普通に使いすぎだ」

「……はい?」


 よくよく聞いたらどうも近衛の皆さんがここ一年ほどハッスルしていたらしい。

 お嬢様がいない間は我々が守るんだー、とか私(最大戦力)に頼ってばかりではダメだーとか。


「それで、なるべく品質のいいポーションを王都で買ってきて欲しいのだ」

「わざわざ王都からですか?」

「ああ、冬場に領内のポーションを減らすこともないだろう」


 なるほど。確かに転移スキルを持ってる者が配下にいるなら領内の備蓄を減らす必要なんてないですもんね。

 先程言ったようにポーションには期限がある。

 そして、ポーションの原料となる薬草も冬には採れないものもある。

 もちろん薬師たちはそれも考えて薬効を落とさないように保管したり通常使うレシピとは別に冬にも採取出来る素材で作るレシピを持ってたりと……むしろそれこそが腕の見せ所だろう。

 本来なら領内にお金を落として経済を活性化させるのが為政者としては正しいのだろう。

 だが今回は予定にない備蓄の消費だ。地球より冬場は流通が止まるこの世界ではそういう判断になるのかもしれない。


 さて、王都まで転移しますか。しかし品質が良くて冬でもポーションを余裕を持って扱っていそうなお店か……あそこですね。

 よし、どうせなら執事としてではなくプライベートな感じで行きますか。メガネを外して少しオシャレもして……いつだったか鍛冶屋に龍王の鱗で剣を頼んでたけどそれも様子を見てこようかな?


……

…………

………………



「ということで買いに来ましたよヴィアさん!」


 バーンと花のプレゼントを持って妖精族のヨツヴィアさんのお店に突撃訪問! ちなみに花と言ってもスノードロップやアネモネなど冬でも咲く小さい花を小さい植木鉢に移したものだ。もちろん異世界なので似たような種類ということになるんだけど


「えっ!?」

「ん? 誰だ??」


 そこには、人間と男性と抱きしめ合うヨツヴィアさんの姿があった。


「なぁあああああ!?!?」

「うるさいっ!」

「ゲフッ!!!」


 思わず顎が外れるほど大きな口で叫んだところにポーションの瓶が飛んできて頭にクリティカルヒットした。これは夢だ……きっとそうに違いない……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] まさか! あれほどアタック&アピールしてたのに 知らぬ間にNTRか? [気になる点] 主人公の恋の行方はどっちだ? [一言] お嬢様&王女様のインターセプトか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ