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お嬢様の執事  作者: 天然ソーダ水
俺がお嬢様に仕えるまで
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無茶な依頼


~とある酒場にて~



「さて、今回の依頼だがみんなどうおもう?」

「無理だろ」

「いや、無理じゃない?」

「相手は闇の龍王よ。不可能だわ」


 そう、今回の依頼は龍王に関することだった。この世界には7匹の龍王が存在している。木火土金水闇光をつかさどり時に加護を与え時に敵対する存在。人によっては世界のバランスとっている。神からの試練と言う人もいるくらいだ。


「さっきから黙っているがタイガはどうおもう?」

「依頼内容はアースベェルガの姫の奪還。討伐依頼ではないが姫を救出しても追ってくるなら討伐しないといけなくなる。無理だな」


 しかも指名依頼で断れないときた。聞いたところによるとホリクスエルシェ王国の王子と婚姻の打ち合わせの帰りに連れ去らわれたらしい。拠点にしている国の王子様と仲良くやってくれるのはいいことだし恋愛婚になるらしいが何故龍王はそんなことを…


(RPGのボスだと定番といえばそれまでなんだが…こんな行動をするなんて転移前の知識にないぞ?)


「とにかく情報だな。なにかわかってることは?」


 そう口にすれば斥候役のカリンが答えてくれる


「それならボクから。アウスと山の山頂にある洞窟を根城にしてるらしい。さらに洞窟の前に魔族が400人ほど集まってる。洞窟の地図はギルドにあったから確認したけどそこまで深くはないね。そのかわり天井の高い場所がいくつかあるみたい」


 魔族。人ならざる者。自然発生、繁殖、龍王が造ることによって生まれる『魔物』の一種だ。なによりも人と敵対する『設定』がされているので戦うしかない。


「じゃあこうしよう。ほかのパーティも誘っての総力戦だ。」

「賛成だ。そもそも少数パーティだけで挑むなんて物語の勇者かってんだ」


 おっとリーダーが賛成してくれるなら話は早い。


「ならギルドを通して国に指名依頼から緊急依頼に変更してもらおう。できる限りの人員をそろえて魔族の相手をして貰う」

「その間に俺達が龍王の相手ってわけだな」

「あ、カリンだけは姫の捜索を頼む。安全が確保できるまではキムの盾捌きでなんとか耐えるから」

「無茶いいやがる…おまえらも手伝えよ?」

「「えー…」」

「えーじゃない!」

「死ななければちゃんと治してあげるから安心して?」


 サラさんが酷い


「えーっと。出来ればカリンは姫の救出。それが無理なら姫の安全を確保してからこちらに合流。さらに時間を稼ぎつつ他のパーティが魔族を倒して合流してくれれば数を生かして押し切れる…はずかな?」



こればっかりはやってみないとわからない。せめて仲間と一緒に全員生きて帰りたいものだ


勇者

 人類に脅威が迫った時スキルシステムによって複数選出され、その中から神が選ぶことによって付与される称号を持つ存在。が、行き過ぎた正義感を持つものも選出される場合があるので世界を荒らさないような思想持ちか思考誘導済みの転生者に押し付ける場合が多い。そのため勇者の子孫は黒髪が多い



魔族

 人(動物)との最大の違いは心臓の横にある魔石の有無。魔物扱いなので「テイム」が可能だが人主義の国以外では違法となる。

人主義と奴隷 獣人も魔族も下等な獣は人にひざまずくのだ~精神で奴隷作りまくってたが過去の勇者によってほぼ消滅。現在、人主義の人々は辺境の地へ追いやられている。国を名乗っているがどの国も認めていないので自称。魔族にテイムが違法扱いになっているのも奴隷っぽいからダメと言った過去の勇者が原因

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