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お嬢様の執事  作者: 天然ソーダ水
学園編
39/58

お嬢様の乗馬訓練とゴーレムの種類

「いけー! ジョセフィーヌ!」

「ヒヒーン!」


 遠くのほうでお嬢様の声が聞こえてくる。どうやら乗馬訓練をしているようだ。

 ジョセフィーヌはお嬢様専用の軍馬で学園に行く前に軽く調教(※当社比)しておいたので並の兵士よりかはよっぽど強くなっている。

 他のメンバーも乗馬訓練をしているらしい。初めて会う馬でもすぐに乗りこなすハイネさんは流石王族と言ったところか。乗られている馬も楽なのか非常にスムーズに動いている。

 問題なのはカンナさんとルルさん。まずビビりすぎである。最初は近づくのにも数十分かかり今は頑張って乗ろうとして反対側に落ちている。


 この時期、雪も積もってきてるし訓練場も使えるようにするの大変なんだよね。火属性の魔法や魔術で溶かすと芝まで焼けちゃうし。

 一番いいのは水魔法で溶かす……のではなく、ちょっとした応用で雪そのものを動かすことだ。ちょっとコツを掴むのが難しいけどこれが出来るようになると魔法の精度そのものが向上する。

 今回は俺が膨大な魔力のゴリ押しで隅のほうに雪山を作ったので明日にでも雪遊びも兼ねてみんなで訓練をするのもいいかもしれないかな?


 そして俺はそれを遠くで見守っています。

 いや、ここにいると学園とは違ってメイドも執事も複数人いますからね? 暇な時もあれば休みもあるんですよ。

 というわけで今日は趣味のゴーレム研究です。


 そもそもゴーレムとはなにか。簡単にわければ大まかに4つになる。


 まずは1つ目、【ゲーム・ダンジョン】に出現するゴーレム。

 これは日本人には馴染み深いタイプでRPGゲームに出てくるようなタイプだ。……やっぱりこのダンジョンって日本人の迷い人が関わってるよなぁ。深入りはしないけどさ。

 そのゴーレムだがめっちゃ強い。いや金属や土を押し固めたような素材で胴体も腕もぶっといんですよ? 並みの冒険者ならまず勝てない強さです。


『とつげきー!』


 次に【ダンジョン】が操るゴーレム。

 これは洞窟に魔力が溜まって発生した魔物としてのダンジョンが成長して人型の人形を操るタイプだ。つまり魔物ではなくダンジョンの操るラジコンのようなもの。魔石を核としてダンジョンからの命令を受信しているらしい。


『ちょっと遠くに行ってくるねー!』

『お嬢様を止めろーー!!』


 そしてその【ダンジョン】のゴーレムを再現しようとして人類が作ったゴーレムモドキ。

 これがいま俺が作ろうとしているゴーレムになる。

 でも、なんていうか技術が別方向に進歩してるんだよね。具体的にはエンジンやモーター方面に。

 魔力を介して命令出来るけど今の技術では簡単な命令しか出来ない! というところから、なら簡単な命令でも問題ない動力に使おう! という発想になったわけだ。

 ……これも多分迷い人のせい。いや自転車らしいものにゴーレムのアシスタントがついてたり馬車に補助としてついてるの見たらね。発想が完全に地球の技術だよ。

 基本的に地球の動力って回転運動が代用出来れば再現できるからなー。

 ただこのゴーレムモドキのエンジンやアシスタントには難点があって、核になる魔石の大きさがそのまま馬力に直結するのだ。

 ゴブリンの上位種の魔石を使って洗濯機や馬車の馬の負担を減らすのが精一杯と言ったところ。


『隊員並べ! ファランクスだ!』

『ジョセフィーヌ! そのまま突っ込んで!!』

『ぎゃあああ!?』


 で、ちょっと異色なのが遺跡にいるゴーレム。

 遺跡とは太古に滅んだ文明の名残、いまだ探索しきれていない施設の総称だ。

 ただこのゴーレム。異世界だと他のゴーレムと()()()()()()にされているが地球の知識を持つ者からすると完全にロボットにしか見えない。

 腕とか胸部分とか破損するとコードや基盤みたいなのまで見える。こっちの世界だとすでに生成方法が途絶えた金属が使われてるとかでほぼ素材としか見られてないのがねぇ。

 このゴーレムを研究出来れば執事ロボ……もとい執事ゴーレムのようなものが作れそうなんだけどそもそも市場に流れないから入手手段もないっていうね。


『ジョセフィーヌキック!』

『隊長が飛んだぞ!? 誰か受け止めろーー!!』


 そういえば今日は俺が雪を動かすと聞いてお館様直属の兵たちも訓練をするって言ってたかな?

 ……この時期、金属の鎧は冷たくて辛いんだろうなぁ。


『勝ったーー!』


 そんな考え事をしながら素材の加工や魔石の加工に一段落つける。

 …………さっきから背後のほうでいろんな声が聞こえて来るんですけど振り向かなきゃダメですかね?

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