ダンジョンに突入!
さて、お嬢様と一緒にダンジョンに突入しました。
パーティはお嬢様を含めていつもの4人。
金髪ドリルでたまに高貴なオーラを醸し出すハイネさんは細剣を左腰に、短剣(おそらくパリーイング・ダガーだと思われる)を右腰に装備している。短剣はどんな種類なんでしょうか? 普通の短剣なのかレイピアと合わせて3つに展開するギミックのついたものなのか。
ふむ、そういえば冒険者をしてたころ山賊の頭がソードブレイカー(櫛みたいに溝がある短剣)を使ってきたことがありましたね。危うく剣を絡めとられそうになった苦い思い出があります。
……いやこれ、絶対そういう教育を受けてますよね!? あなた本当はかなり上の貴族様でしょう!! よーし、考えない。考えないぞー……ヨシッ!
前から二番目はお嬢様だ。武器は魔法触媒の短い杖と金属製のメイス。中衛として遠距離と近距離を両立させた形になる。
ぶっちゃけ、お嬢様の近接攻撃は武器を乱暴に振り回すだけなのでこの機会に動きや連携を覚えさせるのも目的だったりする。
……いやだって、ほかの皆さんがレベル一桁なのに対してお嬢様だけレベル30ですよ?(※20話 幕間:報告) 誰だこんなにレベルあげたやつは(※元凶は執事)
後衛は単眼族のカンナさんが弓を、蒼い髪のルルさんが魔法を使う。
カンナさんの部族、というより種族は狙撃などが得意らしい。単眼で立体視などどうなっているんだろうか? 疑問は尽きないが視力はいいらしいので開けた明るい場所ならだれよりも早く敵を発見できるだろう。
ルルさんは水魔法が得意らしい。……お嬢様の適性が風と水なので被りましたね。まあお嬢様は風メインで使っているのでいいか。
あと効力は弱いが回復魔法も使えるとの事だ。
回復魔法、信仰を糧に奇跡を起こす魔法。これも管理神が広めたらしいが……このあたりはよくわかっていなかったりする。
しかしこう見るとバランスのいいパーティになりましたね。斥候職がいないのが不安なくらいですか。
と、そんなことを考えていると最初のセーフティエリアに到着しましたね。
「どうしましょう?」
「あまり戦闘なかったしこのまま進む?」
「じゃ、じゃあ多数決で決めましょう」
(コクリ)
上からハイネさん、お嬢様、カンナさん、ルルさんだ。ハイネさんが疑問を呈してお嬢様が猪突猛進、カンナさんがブレーキ役かな? うん、いつもどおりですね!
どうやら先に進むことになったようだ。そのあとも順調に進み夕方くらいに次のセーフティエリアに到着した。
結局、何度かコウモリやゴブリンに襲われただけで危なげなく撃退していたくらいで特に被害もなし。まあそれにも理由があるんですが
「むぅ……テントが上手く建てられない」
ガツンガツンと近くの石で杭を打ち込んでいるお嬢様の姿が目に入る。仕方ないですね。
「はい、ハンマーです」
「おー流石執事」
「こういうこともあろうかと準備しておきました」
まあこのくらいならいいだろう。
「失敗しましたわ……剣のお手入れが」
「こういうこともあろうかと」
ハイネさんが剣を乾いた布で拭いていたのでお手入れセットを出しておく。ついでに桶も出してお湯も出しておこう。
「油のほうは魔物性のものしかありませんが」
「十分です。ありがとうございます」
お湯と布で洗ったあと油を薄く塗っていく姿を見ながら離れる。うん、このくらいはいいでしょう。
「しかし今日は魔物が少なかったんでしょうか?」
「ええ、こういうこともあろうかと……ハッ!?」
「……?」
料理の準備をしていたカンナさんの言葉におもわず口を噤む。セーフ! いや、前日にほぼ魔物をコッソリ壊滅させておいたんですよね。いやいや、【ゲーム・ダンジョン】では魔物は時間で復活しますから!!
リスボーン時間を計算して倒しましたがそれは内緒です……遠くからお嬢様のジト目な視線を感じるので少し離れますか。うんそうしましょう。
えーっと、ルルさんは……おや? なんだかうずくまってますね。だいじょうぶでしょうか?
ちなみにハイネさんは元左利きだけど右利きに矯正してるっていう特にどこにも使えない設定があったりします。
回復魔法
1000年前に初代国王が神に回復魔法が欲しいと願い聖属性の魔力が産まれた。
その時点では細胞の分裂を早め治癒が早くなる程度の力が魔力そのものに宿っている程度だった。
発現方法は神を信仰していること。長年信仰していると少しずつ体内の魔力が聖属性に変化していき魔力適正が聖属性に偏っていく。相対的に他の魔法が苦手になるという欠点があった。
それに形を与えたのが500年前に世界の管理を任された一人の少女だ。ゲームの知識があったらしく【ヒール】や【ハイヒール】などの『カタチ』にして信仰心に応じてスキルとして発現するような仕組みを世界に作ったらしい。
この編本編で語れるだろうかorz




